最終章 1−2


あまりの苛酷な現実を前に、まるでブレーカーでも落ちたかの様に気を失ってしまった真佐美。

だが、無残にも白目を剥き、口元からは泡まで吹いたその悲惨過ぎる姿は、とても失神などと言う
表現を使えぬ程である。

しかし、そんな哀れな美熟女を取り巻く悪魔たちは、その僅かな休息さえも許さなかった。
軽く女医に合図した和美に頷き、再びカバンから何やら取り出し、それを真佐美の鼻先へと近付ける女医。
おそらく、気付けの薬品なのだろう、その強烈な刺激臭に、無意識ながら顔を顰めたかと思うと、次第に
瞳に光りが戻る真佐美。

『、、、、、、、??、、、、、!?、、、、、、、あ、、、あぁ!?、、、、、!!!!!』
『、、、、、、!!!!!、、、、ま、、、、ま、さか、、、まさかっ!!』

無様なMの開脚のまま拘束され、女性陣に胎内深くまで晒され、更にはその最奥に医療用器具まで挿入され
ていると言う悲惨な現実に、状況を思い出した真佐美は、それと共に、失神前のあまりの苛酷な事実を
思い出し、それこそ総毛を逆立てて傍らの女医を凝視する。

『、、、、、ま、、、、まさか、、、ねぇ、、、まさか、、、、』
そのあまりに事実の恐ろしさに、内心でさえ、その『単語』すら使えぬ真佐美。
もし、、、、もし、、自分が失神していた、、、、この間に、、、『アレ』を使われていたら、、、、
もし、、、、、既に『アレ』が自分の胎内に、、、、、子宮内に、、、到達していたら、、、、、、

だが、そんな絶望感に襲われる真佐美に向け、あっさりと和美が救いの手を差し伸べる。
「うふ、安心して理事長先生、まだしてないわ『人工授精』」
「こーーんなおもしろいこと、先生が眠っている間になんかする訳ないでしょ。」

そのあまりに恐ろしい言葉、だが、何よりも説得力のある言葉に思わず安堵のため息を漏らし掛ける
真佐美であったが、すかさず先程同様、その『器具』を目の前に翳されると、まさに恐怖に顔、どころか
全身を引きつらせ狂った様に拒絶の意を示して、拘束された中、僅かに自由に動く首を夢中で振る真佐美。
『お、お願い、お願いだから、そんな『コト』、『ソレ』だけは絶対に、、絶対にしないで、、、』
『何でもするわ、、何でも言うことを聞くし、何でも言うことをするから、、、お、お願い、、お願いよ、、』

もはや、心が折れたのか反抗する気力すら失われた真佐美は、ただポロポロと大粒の涙を流しながら、ひたすら
哀訴の瞳で、その悪魔の様な少女を見つめる。

すると、その内心を感じ取ったのか突然、思わぬ人に判断を委ねる和美。
「うふ、そんなにおイヤなのかしら、、『黒人』を出産するのが、、、、ねぇ、どうします校長先生。」
そして、その『校長先生』の言葉に、思わず弾かれたかの様に、ソファへ座るその人物を見つめる真佐美。

そうだ、、この中には校長が、、、山田先生がいたではないか、、、、、
何年も、いや、、10年以上に渡って一緒に学園を運営してきたパートナーとでも言うべき存在。
同じ女性として、共に様々な苦労を分かち合い、努力を重ね、今日の学園を築いてきた同僚が、、、、

だが、、、、、、そんな、、まさに縋る様な思いでその女性を見つめる真佐美であったが、、、、、、、、
しかし、当の女性はと言えば、、、、、周囲の少女たちや女医同様、、、いや、見ようによってはそれ以上の
冷たい視線で淡々と、ただ静かに見返すだけであった。

ある意味、嗜虐心に満ちた少女たちや冷徹な女医の瞳より、以前から知っている女性のそんな冷たい視線に
何かとてつもなく恐ろしいモノを感じる真佐美。
だが、、、そんな内心の不安を押し殺し、声にはならぬが、懸命に哀訴のうめき声で校長へ訴える。
今は校長だけがたった一つの救い(になるかもしれない)なのだ。

しかし、、、、、、、、、そんな一縷の望みを掛け、縋る様な視線を受けながら、やはりその瞳同様、
これまで聞いたことすら無い様な冷たい声で告げる校長であった。

「ふぅーーーん、おイヤなんですか、それは意外ですわ、、、『聖母』の様に『慈愛』に満ちた理事長先生なら
 例えどの様なお子さんであろうと、そのお身体で大事に受け入れてくださるとばかり思ってましたのに。」
そんな、まさに皮肉、、いやもはや露骨な嘲笑や侮蔑さえ感じさせる発言は、これまで真佐美が聞いてきた
校長の『人となり』からすれば、とても我が耳が信じられぬ内容であった。

そして、その信じられぬ発言に、まさに耳を疑い、愕然とする真佐美を他所に、淡々と自説を述べる校長。
「あらっ、ひょっとして、理事長先生、まさか、人種差別主義者なのかしら、黒人の方に対して偏見とか、、  
まさか卑しくも教育者たる身、そんなこと、絶対に違いますわよねぇ、、、、、」

そして、ツカツカと真佐美の無残に開脚され、器具によって内臓まで露わにされた羞恥の場所を見下ろしながら
も、言葉を続ける校長。

「、、、、理事長先生、、、、理事長先生は、、お子様がいらして、、、こうして学園も仕切ってらして、、、
 なんでもお出来になりますけど、、、、、そうじゃない人の事、、、お考えになった事、、あります、、、」
「生徒たちにも、よく『女である事』とか『母である事』とか、、、おっしゃいますけど、、、、、、」
「そうではない人、そうしたくてもそう出来ない、そう、なれない人も、、、いるんですのよ、、、」

そこまで聞かされた真佐美は、校長である山田女史のあることに気付き、思わず瞳をこらして改めてその相手を
見つめ直す。
そうである、、たしか校長は未だ独身であり、、、確か、数年前、大病を患い、、、、、その時に、手術で、、

「えぇ、やっと思い出して戴けた様でわね、、、そう、、、、あの時の病気で、、、私、、、、」
「確かに、あれだけの大病で長期に休んでも、休職扱いで復職させて戴き、感謝の言葉もございませんわ。」
「そして、あれからも、私は理事長先生を、大恩ある真佐美先生をお助けした一心で、これまで、、、、」
「、、、それが、、、、なんと言う事かしら、、、あんな『男の子』と、、、、それも『子宮』に『中出し』」
「そんなお子様が授かりたいのでしたら、、、、、私、微力ながら、お手伝い致しますわよ、、理事長、、」

そう、、、あの時の病により、もはや、校長は二度と自ら『子』を授からぬ身となってしまっていたのだった。

そして、そんな身体となってしまった自分と比較し、既に全て(子供)を手に入れている真佐美、、、、、、

だが、彼女、理事長は自分にとり、有能な『教育者』であり、『経営者』である、ある意味理想の存在である。
そして、そんな彼女を上司として、ただ、ひたすら『尊敬』し、少しでも力になりたい、、近付きたい、、、、
そして、その存在に対して、自分は『尊敬』以外の感情など、何も持っていないと信じていた、、、、
山田女史であった、、、、、、のだが、、、

それが、、、その『憧れ』であった真佐美が、、、、、
あまりに露骨に『女』いや、、『牝』を剥き出しにして『男』、『牡』にそれも息子どころか孫にすら
近い様な年若い少年に屈服しているのを見た、いや突然現れた少女たちから見せられた時の衝撃、、、、、、、
そう、、、、真佐美のそんな姿は、女史に取ってそれは『裏切り』以外何物でもなかったのだ。

しかも『子宮』への『中出し』を夢中になって望み、それを受けた時のその恍惚とした表情、、、、、、
、、、、、、それはどう願っても、もはや自分には絶対に感じることの出来ない感覚なのだ、、、、、、

勿論、全て山田女史の勝手な思い込みによる、単なる逆恨みでしか無い。
だが、古来より、一方的に思い込んだ者の方が、自分の理想をその対象に勝手に押し付け、それが叶わなく
なった途端、これまた一方的に『断罪』することは実に良くある事であるし、しばしばそんなケースの方が
余計に始末に悪い事の方が多いのだ。

今回の場合も、突然現れた少女たちから、言葉巧みにそんな動画を見せられた校長が、あっさりと少女達側の
パートナーへと堕ちたのも、やはりそんな事例の一つに過ぎなかったのである。

しかし、そんな女史の台詞、、、、いままで自分の有能なパートナーだとばかり思っていた女性からのあまりに
衝撃的な告白に、ただ、ただ、呆然とするしかない真佐美。
年長者として、『少年』への淫行、教育者として『生徒』への淫らな行為は確かに許されざるものであり、
確かにどの様に謝罪しても謝罪仕切れる物でもないが、まさかここまで酷い責めに校長が加担していた理由が、
まさかにもそんなことにあったとは、まさに想像すらしていなかった真佐美であった。

今や、山田女史との間に、どうあっても越える事の出来ない深くて暗い川の様なもの存在をハッキリと
感じてしまった真佐美は、もはや自分の味方はこの部屋に誰ひとりとして存在しないのを実感せざるを得ない。

だが、、、いかに孤立無援であろうが、、、、、絶望感に襲われ様が、、、、、、、
『、、お、お願い、お願いよ、、『黒人』の、、、『人工授精』だなんて、、あんまりよ、、あんまりだわ。』
それだけは、、、まさに、それだけは許して欲しかった、、、、、、、

だが、最早女性たちの憐憫にすがるしかない真佐美は、大粒の涙を零しながら懸命に瞳で訴え続けるしかない。

そして、そんな真佐美へ同情(した訳等では絶対ない)したのか、唐突に最初の話題に関して提案する少女達。
「あっ、そうだ、最初の『男の子達の不満解消』、心当たりがあるんだった。」
「あっ、そうそう、あんまりこっちが楽しい、いやいや大問題なんで、呼んでたの忘れてたね。」
「うん、待ちくたびれてるよ、きっと、、、ちょっと呼んで来るね。」

そんな芝居染みたやりとりを残し、パタパタと軽快に理事長室を退室する少女たち、、、、、、、、
そして、現れる新たな参加者を目の当たりにした時、、、、、、、
真佐美の真の絶望が始まるのであった、、、、、、、、

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これ以降、エンディングを(とりあえず)3パターン考えて見ました。

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パターン:1 真佐美だけが主に責められる場合。 最終章 1-3へ 

 
パターン:2 ある美少年(笑)だけが連れてこられ、真佐美と2人で責められる場合。 最終章 2-1へ 


パターン:3 真由美と明夫だけが連れてこられ、真佐美合わせて3人で責められる場合。 最終章 3-1へ 




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