そのあと-06-05





初日の勤務も無事終わり、着替えて挨拶も済ませた姉妹は帰宅の途についた。

だが、妖しい嗜虐の喜びに目覚めてしまった佐和子がそのままアパートに戻る筈もない。
訝しむアキ子を先導し、方向違いの電車に乗った2人の向かう先、それは都内でも有名なナンパ街であった。
季節がら、また場所がらハデな服装の女子が多いこの街では、アキ子のエロ衣装もさほど違和感は無い。
そして、周囲の雰囲気に圧倒されて萎縮するアキ子に向け、佐和子の命じた行為とは、、、、、


『、、、、あぁぁ、、恥ずかしい、、恥ずかしいよぉ、、、、、、』
数刻後、雑踏の中、1人フラフラと歩き続けるエロ衣装の美少女が、気も狂わんばかりの羞恥の炎に
内心を焼かれていた。

キャミソールの胸元からは雪白の乳房の深い谷間どころか横乳までがハミパイ状態で、歩く度にプルプルと
揺れ弾む様が丸見え。
そしてその丈の短いキャミは、ほっそりとしたウェストまで、まるで見せつけるかの様に剥き出し。
更に超ミニのフレアの裾からむっちりと肉付きの良い太ももまでほぼ全て晒していては人目を引かぬ筈も無い。
おまけにそのエロ衣装で彷徨うのが、スタイル抜群でとびきりの美少女ときては、、、、、、、

『ねぇねぇ、君、一人、、、』
『可愛いねぇ、、どっから来たの、、、』
『なんか予定ある?』

ほんの数10m歩く度毎に引っ切りなしに男が声を掛けてくるのも当然であろう。
「、、、い、ぇ、、、あ、、あの、、失礼します、、、、」
その度毎に頬染めて小さく呟きながらその場を逃れるアキ子。

時折、中々諦めずしつこい輩もいるのだが、そんな時は背後からその美少女に良く似た風貌、だがやや年上で
遥かに気の強そうであり、何より凜とした表情の美少女が現れて。
「あの、私の妹に何か?急いでいますので失礼します。」
と毅然と対応し、遮断してしまう。

かつて女帝とまで言われたとびきりの美少女にキッと睨まれては、そこらのナンパ野郎など太刀打ち出来る筈も
無く、そのままスゴスゴと退散するばかりであった。
だが、再び、その場からアキ子を置き去りにする佐和子。
そして、再びナンパの嵐に揉まれる事になるアキ子。

『、、あぁ、、違うの、アキ子は、、ホントは男の子なの、、、、なのに、、あぁぁ、、』
周囲からの矢の様な視線は、剥き出しの乳房と太ももに刺さる位に集中するのが痛い程に実感してしまう。
男子でありながら、そこらの女子高生以上に肉感的な身体へと変形させられてしまった我が身を惨めに思えば
思うほど、骨の髄まで刻み込まれてしまった被虐の快感、浅ましいマゾの喜びが狂おしい程に燃え上がる。

そして、そんな恥辱の極みで悶えるアキ子を見つめる佐和子の瞳もまた、黒い欲情に光っていた。
『、、あぁ、、アキ子、、なんて可愛いの、、可愛らしいのかしら、、、、』

もっと辱めたい、、もっと惨めな思いをさせてみたい、、、、

かつて誰よりも愛した男性であった弟が、美少女となって現れてから、奇怪に変形してしまった愛情を
抑える事の出来なくなってしまった佐和子。
そう、、、これも確かに愛情の現われであったのかもしれない、、、、、、歪んではいたが、、、、

それほどに、羞恥に震える美少女、アキ子の姿は悩ましいものであったのだ。

そして、熱い瞳でアキ子を見続ける佐和子の耳に雑踏のざわめきの中、ある言葉が聞こえて来た。
「、、、、ただいま、入会キャンペーン、体験入門実施中でーーす、、」
それは、ある中堅スポーツクラブの勧誘の呼び声であり、その言葉を聞いた佐和子の瞳がまた妖しく輝いた。

つかつかと彷徨う様に歩くアキ子に近付くと、いきなり腕を組み、強引に向きを変える佐和子。
戸惑うアキ子をよそに、その勧誘の声に向かい、声を掛ける。
「すみません、お話、聞かせて欲しいのですが。」
「、、は、はぃ、ありがとうございます。現在、当クラブは、、、」

いきなり目の前に現われた美少女コンビに一瞬驚くも、入会希望と知り、営業スマイルを浮かべながら
説明を始めるスタッフ。
そんな突然の出来事に戸惑うアキ子をよそに、立て板に水の如く勧誘の言葉を並べるスタッフと自分の
知りたい事のみ質問していく佐和子。

「、、、それでは、このまま伺っても体験入門と言う形で利用させていただけるのですね?」
「はぃ、もちろんです、貸し出し用のウェアから全て揃っておりますので、そのまま来て戴いて大丈夫です。」
「分かりました、それでは、これからお願いします。」
「はぃ、それではこちらへどうぞ、スタッフが案内致します。」

そして、先導するスタッフに従いスポーツクラブへと向かう姉妹。
突然の出来事に戸惑うアキ子に比べ、これからの事を想像する佐和子は妖しい喜びで瞳をキラキラと
輝かせている

そんな姉妹に向け、勧誘に成功(?)したスタッフは有頂天となって姉妹を褒め千切る。
正直なところ、昨今の不況で台所の苦しいスポーツクラブにとって、目の前に現われた美人姉妹、
ひょっとしたら救いの女神になるかもしれないのだ。

身も蓋も無い言い方ではあるが、くたびれた中年男女がクラブで運動していても、ややもすれば冷笑の
対象にしかならぬが、これだけの若さ溢れる美人姉妹がそろって会員にでもなってくれれば、その客寄せ効果は
かなりのものが期待できるのは間違いない。

ましてや、ちょっと薄手のウェアなどでエアロビクスなどしてもらえたのなら、それだけで入会希望が続出する
のではないか、、、、、

そんな打算的な考えで頭が一杯となったスタッフは、いたれりつくせりの甘言を弄し続けるのだった。

そして目的地に着いた一行は受付で書類に記入するのだが、妹を制止し、姉が書き始める、のだが、、、、、
「、、、、?、、、、、!?、、、、!!、、、お、、お姉様!!、、」
なんと、佐和子は自分の名を書くのではなく、アキ子、いや昭夫の名を書き始めたではないか。
『東山昭夫  16歳 男』

そして何げなく書類を覗いたスタッフが、当然の様に不自然な点を指摘する。
「、、あ、、あの、、お名前と性別が、、」
だが、なんと佐和子は、あっさりとアキ子の正体をバラしてしまったではないか。

「あらっ!!これで良いのですわ。参加するのは、この子、それで、この子、こう見えても、実は男の子、
 私の弟の昭夫と言います。」
「、、え、、、、えぇっ!?」
そのあまりの衝撃に愕然となるスタッフをよそになぜだか嬉々として説明をする佐和子。

「ごめんなさいね、、女の子だと思ったでしょう、、でも、実はこの子、ちょっと心が、、、」
「身体は男の子なんですけど、、、心は女の子ですの、、、」
「それで、今、ちょっと色々と治療中でして、、オッパイを大きくして、、、」
「あっ、でも、、、その、ア、アレはまだなんです、、、」
「でも、この子、『女の子になるのが待ち切れない』って言って自分でこんなエッチな格好で、、」
「ホントに見せたがり、見られたがりで、姉として恥ずかしいったらないわ、、」
「すみませけど宜しくお願いします。」

唖然としたのはスタッフであった。
それも当然であろう、、、、

せっかく勧誘出来、ひょっとしたらクラブの看板にさえなるかもと期待した美人姉妹。
それが片方はただのおカマ野郎であり、残る姉の方へと一縷の望みを込めて誘うのだが、
『えぇぇっっ、、ちょっとあんな格好で人前で踊るなんて、、、』
と、ヤンワリとした表現ではあるがキッパリと断られてしまったのだ。

美人姉妹の正体が知れた以上、急速に興味を失うスタッフであったが、ここまで散々に姉妹を褒めそやし、
美辞麗句の限りを尽くして入会を誘い、特典を述べて来た手前、いくらなんでも、すかさずお引き取り願う。
と言う訳にもいかなかった。

そして、100%の義務感でアキ子、いや昭夫を眺めるスタッフの視線は先程とは一転、あからさまな好奇に
満ちたものへと変わっている。

女性への視線であれば完全なセクハラ行為であるが、同姓(?)であれば何を遠慮する事があろうか。
むしろ保護者である姉自身が言っていたではないか。
『自分からエッチな格好、見せたがり、見られたがり、』
そんな言葉に免罪符を得た訳でもないのだが、ジロジロと無遠慮に昭夫の胸元に視線を集中するスタッフ。
大きく開いたキャミソールの胸元から零れる落ちそうな迫力に満ちた雪白の乳房は、とても作り物とは見えぬ。

そして、それらの好奇の視線に晒される昭夫の羞恥心はピークに達しようとしていた。
『あぁ、、お、お姉様、、なんで、、なんでそんなことを、、』
まさに熟れた柿の様に頬染めて恥じらう姿はどう見ても美少女、、、しかしその正体はただのおカマ、、、、
そのニューハーフ少女(?)に複雑な視線を向けながらスタッフが尋ねる。

「、、、、、判りました、、、それでは、ウェアをこちらから選んで頂けますか、、、」
「、、あと、、更衣室はどうしましょうか?、、男性、、女性、、、」
「、、エアロビクスのレッスンでしたら開始は**時からですので、、、、」
ほんの先程まで、揉み手をせんばかりのスタッフは、ジロジロとまさに珍獣を眺めるかの様な視線を向けるが、
あまり拘わりになりたくないのがありありの様子で簡単な説明で細かい事をすませようとするだけであった。

そして、恥じ入る昭夫をよそにテキパキと進める佐和子。
「、、あっ、レンタルのウェアはここからですね、更衣室は、そこの多目的トイレで良いですわ、、」
そう言って適当にウェアを見繕うと、昭夫を伴ってその多目的トイレへさっさと入ってしまう。

「あぁ、、お姉様、、ひ、ひどいです、あんな、あんな言い方、、、」
そう言って弱々く抗議の声を上げる昭夫であったが、佐和子の返事はニベもなかった。
「うふ、でも全部ホントのコトでしょ、昭夫はまだ男の子、それも見せたがり、見られたがり、その証拠に、」
そういいながら、ひょいっと昭夫のミニスカを捲るとそこには相変わらずの巨根がビクビクと脈動しながら
ダランと半勃起状態でうなだれていた。

「ほぉらぁ、、エッチなことされて、恥ずかしいことされて、昭夫のモノ、もぅこんなになってるじゃない。」
「あぁ、だって、、だってぇ、、、」
恥ずかしそうにそのほっそりとした身体をくねらせる昭夫に動きにつられて、垂れ下がるモノもブランブラン
と揺れ動く。

可愛い美貌と可憐な乳房を誇る上半身、そしてただ股間のモノだけが猛々しい牡の主張をすると言う下半身。
望まぬ改造を受けて、具有の身体に変形させられてしまった哀れな弟、昭夫。
だが、歪んだ愛情表現しか出来なくなってしまった佐和子は、その胸の奥に灯ったドス黒い思いを抑える事が
出来なくなっていた。

『あぁ、可愛いわ、なんて、可愛いの昭夫、大好きよ、、大好きよ、昭夫、、、』
そう、大好きだから、、、、愛しているから、、、
『あぁぁ、もっと、もっと、恥ずかしい思いをさせたい、恥ずかしい事をさせたい、、、』
そして、羞恥に脅える昭夫はいったいどんな表情を見せるのだろう、、どんな風になるのだろう、、、

「うふふ、ほら、お着替えよ、これを履いて、、これを着て、、、そうそう、、うふふ、、可愛いわ、昭夫。」
「、、、!?、、、あぁ、そ、そんな、、こんな、格好だなんて、、お、お姉様、許して、、」
無理やり着替えさせた昭夫を見つめる佐和子の瞳は、これから弟が味わう恥辱の場面を想像し、キラキラと
輝いている。

なんと昭夫が着せられたのは、一回りは小さいサイズのスパッツとタンクトップのみ。
サポーターらしきインナーを全く着けずにそんなものを着ればどうなるかは一目瞭然であった。

上半身は確かに先程のキャミソールとさほど変わらぬ露出度で、瑞々しい乳房が大きく布地から零れそうに
ハミ出ているだけであったが、問題は下半身である。
そこは浅ましい被虐の喜びで興奮状態の長大な肉茎がピッタリとしたスパッツの股間に浮き出て、生々しい程に
ほとんど丸見えなのであった。

「うふふ、、これなら男の子だって信じてもらえるわ、、、さぁ、行きましょうよ。昭夫ちゃん、、」
「あぁ、、ゆ、許して、お、お姉様、、、」
そんな昭夫の哀訴も無視した佐和子は、あっさりとトイレの扉を開き嫌がる弟をむりやり表へ出してしまう。

あからさまな好奇と侮蔑の視線の中、惨めなトレーニングタイムの始まりであった、、、、、






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