そのあと-06-08





様々な寄り道を経て、ようやくアパートへと戻って来た姉妹。
嬲られ続けの昭夫ことアキ子はもはやフラフラと足元さえおぼつかぬ有り様で、どうにか部屋まで
たどり着いたものの、バッタリと倒れ込んでしまった。

そして、それに気付いた佐和子も、さすがに慌てて妹に近寄るが、とりあえずひたすら疲労したのであろう、
可愛い寝息をたてながら、休んでいるアキ子を確認すると、ホッとしたのか、改めて横たわるアキ子の傍らに
座り込んでしまう。

そして、スヤスヤと寝入るアキ子を眺めながら、先程までの行為を思い出し、思わず頬を赤らめる佐和子。
『あぁ、わたし、、なんで、あんなコトばかり、、アキ子、、うぅん、昭夫なのに、、あんなに大好き、、
 いぃぇ、愛してるのに、、、私ったら、、、』

それは無理やり結ばされた禁じられた関係であったかもしれない、、、、、
だが、あの時感じた昭夫への熱い思い、、それは愛情であった事は間違いない、、、、、、
しかし、先程のアキ子の見せた恥辱に悶える儚げな風情、、、、

男子でありながら、軽薄そのものといった男性にナンパされ、恥じ入る仕草、、、、
瑞々しい乳房と巨大な魁偉を半ば露わにした上でのエアロビダンスを強制されたアキ子の恥辱、、、、、
そして、見知らぬ人々の目前でイッてしまい、遂には射精まで見せてしまったアキ子、、、、
更には、姉である自分に浴場で嬲られ、限界まで射精を強制されたアキ子、、、

だが、その時々のアキ子の羞恥に脅える整った美貌が佐和子の歪んだ官能をとうしようもなく刺激してしまう。

『、、、あぁぁ、可愛いわ、、、なんて、可愛いの、、アキ子、、大好き、、愛してるわ、、』
そう脳裏で呟いた佐和子は、安らかに寝入る妹の為、台所へと向かうのであった。



「、、、、、、ん、、、んん、、、あぁ、、、、あ、、あれ、、、、、」
プーーンと鼻孔を擽る香りに刺激され、ようやくしばしの眠りから目覚めようとするアキ子。
ゆっくりと上体を起こすと、目の前のテーブルにはささやかではあるが暖かそうな料理がいくつか並んでいる。
そして、その向こうには姉、佐和子の姿があるではないか。
その姉は、先程まで自分を嬲っていたのがウソの様に、柔らかい表情でいそいそと台所で作業している。

その姿に、かつて自宅で平穏な日々を過ごしていた時のある光景が思い出されるアキ子。

それは自分が軽い風邪を引き、学校を休んだ時であった。
たまたま母も所要でどうしても外出せねばならず、1人で寝ていたのだが、尿意を催し階下に降りた時の事、
なんと、登校したとばかり思っていた佐和子が、台所でなにやら作業しているではないか。

実は、成績優秀で品行方正、完璧美少女の佐和子であっても、やや不得手であるのが家事、それも炊事関係
であるのは家族しか知らぬ秘密であった。

なにより、風邪でダウンしてしまった不甲斐ない弟を知ると。
『男の子なのにだらし無いわねぇ、、だいたい自己管理が、、、、』
と昭夫に向け、一くさり説教をぶち、登校したはずの佐和子であった。
そんな佐和子が自ら台所へ立つとは、、、、

思わず驚いて昭夫が声を掛けるのだが、実のところ、それ以上に驚いたのは当の佐和子であった。
『あれ、、、姉様、、学校は?』
『!!、、、、な、、何よ!!、ビックリするじゃないの!!イキナリ驚かさないでよね。』
そう言った佐和子は、思わず向きを代え背中で何かを隠すのだが、それが見えた昭夫は普通に問いかける。

『あれ、、ご飯?ひょっとして姉様が作ってくれたの?』
その素直な昭夫の質問だが、イキナリ核心を突かれた佐和子の頬がなぜだか見る間に真っ赤になっていく。
『、、、こ、これは、違うのよ、、たまたまこのあいだ、学校で、お粥の作り方の話があって、、、』
『それで、、、その、、話で、、風邪の時は、、こうすれば良いとかの、話になって、、、』
『だから、ちょっと作ってみようと思って、、、、、べ、、別に昭夫の為じゃないんだからね!!』

そう言うと真っ赤な顔をプィッとそむける佐和子。
だが、そんな姉の真意に気付いた昭夫の胸に暖かいものが込み上げてくるのは当然であったかもしれない。
わざわざ学校に遅れてまで、そして不得手な炊事をこなしてまで自分の為に、、、、

素直になれぬ姉の優しさと対称的に率直に謝意を示す昭夫。
『ありがとう、姉様、僕、すっごく嬉しい。』
だが、そんな昭夫の言葉にいよいよ追い詰められた(?)佐和子は、まさに耳まで真っ赤に染め、なぜだか
しどろもどろと弁解(?)をすると、慌てて台所から出て登校してしまったのだ。

『、、!?、、だ、だから、違うのよ、別に、私は、、まぁ、いいわ、とにかく、これ、食べたら、
 キチンと休むのよ、、、風邪だなんて、ホント、昭夫はだらし無いんだから、、、ホントに昭夫は、、
 昭夫の為じゃないんだからね、、、誤解しないでよね、、、
 とにかく、姉様は学校に行きますから、、もぉ、困っちゃうわ、、、ホントに昭夫は、、、もぉ、、』

そんなかつての事を思い出したアキ子は、思わず声を掛けてしまうのだが、、、、

「、、お姉様、、、、」
「!!、、、、な、、何よ!!、ビックリするじゃないの!!イキナリ驚かさないでよね。」
何と、アキ子が思い出したそのシーンと、一言半句違わぬ台詞を口にした佐和子は、まるでその時の情景を
なぞるかの様に、真っ赤になって振り向いたのだ。

『あぁ、、姉様だ、、やっぱり姉様は、あの優しい姉様のままなんだ、、、』
アキ子の胸に抑え切れぬ程の暖かいものが込み上げてくる。
想像を絶する悲惨な目に会ってしまった自分たち家族。

自分は口にするのも憚る様な惨めな改造を受けさせられ、男とも女とも言えぬ異形の身体へと
変えられてしまった。
そして、未だ母は拉致されたまま、行方知れずなのだ。

そんな悲惨な運命の中、変わらぬ佐和子の愛情(?)が溜まらなく嬉しいアキ子は素直に謝意を示す。
「ありがとう、お姉様、、アキ子、すっごく嬉しい。」
そしてその素直すぎるアキ子の返事が、やはり佐和子を狼狽えさせる。
「、、こ、これは、違うんだからね、、私がお腹が空いたから、作ったんで、、、べ、別に、アキ子の
 タメなんじゃないんだから、、、ご、、誤解しないでよね、、、」

やはり以前の様に、頬どころか耳まで真っ赤にしながらそっぽを向いて言い張る佐和子。

「うん、、さぁ、お姉様、、いただきますっ!!」
全てを理解した様なアキ子の同意、そして、育ちの良さを示すちゃんとした挨拶の後、食事を始めるアキ子。
それを見た佐和子もまた、なにやら小声でムニャムニャ言いながらもテーブルに付くと一緒に食事を始める。

「、、!?、、だ、だから、違うのよ、別に、私は、、まぁ、いいわ、とにかく、これ、食べたら、
 また、お姉様がイジめてあげるからね、、、判ってるの、、、ホント、昭夫はだらし無いんだから、、、
 もぉ、困っちゃうわ、、、ホントに昭夫は、、、もぉ、、」

食事をしながらも、色々と小言を言い続ける佐和子。
だが、アキ子はもはや察してしまっていた。
あの優しい姉、佐和子は何も変わっていない、、、、、
ただ、若干(?)表現方法が歪んでしまっただけなのだ、、、、
それに気付いたアキ子は、もはや自分を抑える事が出来なかった。

「はぃ、お姉様、、どうか、マゾのアキ子をウンとイジめて下さい、、、アキ子の、このみっともない
 デカマラも、、お尻のケツ○ンコも、、オッパイも、、全部、お姉様のものです、、」
歪んだ愛の形に魅せられてしまったアキ子は、そう自分を侮辱する台詞を口にしながら、ゾクゾクする様な
快感を抑える事が出来ない、、、

それはもはや間違いのない、、マゾの、被虐のドス黒い悦びそのものである、、、
そして、それを証明するかの様に、先程、あれだけ大噴射したにもかかわらず、ムクムクと起立していく
アキ子の股間、、、、、

そして復活した恋人のモノにウットリと熱い眼差しを向ける佐和子の瞳が妖しく輝く、、、、
恋人達の夜はこれからであった、、、、、、





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