そのあと-05-03




ヴゥーーッ!!、ヴゥーーッ!!、ヴゥーーッ!!
『あぁ、、な、、、なに、、あ、、、アンッ!!、、アハァッ!!』
薄れた意識の中、敏感な部分を刺激され、次第に覚醒していく真由美。

「、、、、、??、、、、!?、、、、、!!、、、は、、はぁぁっっ、、な、、なんなの、、」
そうだ、、自分たちは和美達に連れられ、、、確か、、山奥に、、、、
段々と思い出して行く真由美は敏感な部分からの刺激に慌てて跳び起き、そこを見たのだが、、
その真由美の無毛の恥丘には、なんと携帯電話がガムテープで乱暴に固定されていたのだ。

それの刺激で覚醒させられた真由美は、慌てて周囲を見回すのだが、、、、
「あぁ、、佐和子、、、あ、、昭夫、、昭夫は、、、」
なんと自分は先程の集落の中央、道路のど真ん中に無造作に敷かれた布団の上に横たわっていた様なのだ。
そして、自分のかたわらには娘の佐和子、、、だが、昭夫が、、さきほどまで確かに一緒にいた昭夫がいないのだ。

そして、再び、振動を始める股間の携帯電話。
「あんっ!!、、は、、はぅぅっ、、、」
剥き出しの敏感な部分を刺激され、思わず甘い声を上げる真由美だが、どうにかそれを取り去って気付く。

『Eメール受信』
そんな表示に思わず携帯電話を確認する真由美。
その履歴を見ると、約5分毎くらいに連続してメールが送られている様なのだ。
だが、それはどれも空メールであり、おそらく真由美を起こす為に送られたものであろうと思われた。
だが、それを溯ると最初の件名に『真由美ちゃん達へ』と書かれたメールがあったのだ。

そして震える指先でそれを確認する真由美だが、それは驚くべき内容であったのだ。



「、、、?、、、、あ、、、、あ、、ぁ、、お、、お母様、、、、」
母に遅れる事、数刻、ようやく覚醒した佐和子が目にしたのは典雅な美貌を蒼白にし、虚ろな瞳で震える母、
真由美であった。

当初、佐和子はいまだ自分は夢の中ではないかと思った。
そこは寂れてはいるが往来の様であり、そこに不自然に敷かれた布団の上、全裸の母真由美が座り込んでいる。
そして、自分もまた全裸のままなのである。

やがて、一気に覚醒した佐和子は、沸き上がる不安と謎のおもむくまま、母の肩を掴み様々な問いかけを
しようとしたのだが、、、、、
「、、あ、、ぁ、、さ、佐和子、、佐和子、、佐和子ぉっ!!」
突然自分に向き直った真由美が、いきなりそう絶叫すると抱きついてきたのである。

「お、お母様、、どうしたの、、しっかり、、ねぇ、、お母様、、、」
まるで少女の様に泣きじゃくる真由美のすっかり先をこされてしまった佐和子は、自身の不安を堪え、
優しく母の背を撫でながら問いかける。

「あぁーーーーっっ、、佐和子ぉぉ、、おぁぁーーーっ、、、、」
だが真由美は一向に泣きやまず、ただその合間に
『もぉ、おしまいだわ、、』『昭夫が、、』『こんなとこで、、』
などさっぱり要領をえない事を口走るだけなのである。

すっかり気圧されてしまった佐和子だが、そんな真由美の傍らに携帯電話があるのに気付くと、もしやと
思い、さっそくそれをチェックし始めるのだった。
そして、読みかけのメール画面であった携帯を操作し、最初からそのメールを読み始めた佐和子の顔面もまた、
先程の真由美の様に、次第に蒼白になっていくのであった。

『真由美ちゃん達へ
 しばらくそこで暮らしてね。
 
  山奥の廃村だから誰もいないし来ないので裸で暮らしてね。
  お水は近くの川のを汲んで使ってね。
  ご飯は一番奥のお家に追いといたのでそれを食べてね。
  引きこもっちゃだめ、昼間はこの携帯を持って表にいてね。

  ちゃんとしてたら、また昭夫と会えるから、向かえに行くまで頑張ってね。 
  ちゃんとしないと昭夫がほんとにアキコになっちゃうぞ。

  じゃぁ、またね。


『こ、、こんな、、こんなこと、、こんなバカなこと、、、、』
その文面のあまりのバカバカしさに佐和子はめまいすら感じる程であった。
そして、最後の部分に気付いて思わず、傍らの真由美に確認してしまう。

「お母様、昭夫は、昭夫はどこ?、、いないの?」
しかし、ひたすら泣き崩れる真由美は、ろくに返事すら出来ぬ状況である。
「お母様、ねぇ、しっかり、お母様っ!!、昭夫は、、昭夫は?」
「あぁ、、あ、昭夫は、、昭夫が、いないの、、どこにもいないのぉ、、あぁぁ、、」
そう言い、再び泣き崩れる真由美を前に、佐和子は次第に周囲の状況が把握出来てきた。

周囲はそれなりにしっかりしているが、どう見ても打ち捨てられた廃屋が数軒。
その回りはうっそうとした森林、とりあえず舗装されてはいるが道路が更に山奥へと続く。
そして、そこに不自然に敷かれた布団とそこに座る全裸の自分と母、真由美。
たしかに、川のせせらぎが聞こえる以外、全く物音せず人気のない廃村の様であるが、、、

「と、とにかく、中へ入りましょう、、ねっ、お母様、、ねぇ、、さぁ、、」
いかに人気が無いとはいえ、小さいながらも往来の真ん中で全裸でいることに堪えられず、
泣き濡れる母親を叱咤し、手近の廃屋に向かう佐和子

廃屋の中に避難し、とりあえず身を隠せた佐和子は、懸命に状況を整理しようとしていた。
『いったいここは、、いえ、そんなことは、、なんでこんなことに、、いや、いまさら、、』
だが、とりとめもなく、様々な考えが浮かび、ろくにまとまりもしない。

とにかく、自分と母だけがここに置き去りにされてしまったこと。
下着どころか、いっさいの身に纏う物がないこと。
食べ物どころか飲み物すらないこと。
そして、なにより昭夫が人質同様に奪われてしまっていること。

素っ裸では逃げることも助けを呼ぶこともできない。
なによりそんなことをして、もし昭夫になにかあったら、、、、

『ここで暮らすしかない、、、、、』
暗澹たる思いでその結論にたどり着いた佐和子は、絶望的になりながら周囲を見回す。
朽ちかけた廃屋はほこり臭く、見るからに陰気でありそれだけで滅入っていく。
なんとか雨風は防げそうではあるが、中はどの部屋も土ぼこりだらけでガランとして家具1つ無い。
そのかつては和室であったのか、それが取られた後の板の間にポツンと自分と、だらしなくへたり込む母。
小さくすすり泣く真由美の姿に、佐和子は懸命に自分を奮い立たせる。

『、、わ、わたしがしっかりしなくちゃ、、、』
そう思い直した佐和子は、まずただ1つ与えられた物らしい物である、往来に敷かれた布団に気付いた。
『あれを取ってこないと、、、』
「お母様、、ちょっと待っててね、、あれを取ってきますから、、」

そう母に声をかけ、再び外へ出る佐和子。
だが、いかに人気が無いとはいえ、全裸で往来へ出るのに平気なはずがない。
両手で下腹部と乳房を覆い、左右を伺い、、、小走りに目的のものへ向かう。
慌ただしく布団を畳み、両手で抱えると更に慌ただしく再び廃屋に戻る佐和子。

『ふぅ、、、なんとか、できたわ、、、』
そう思いながら、廃屋の中を見ると真由美は泣き止んだ様であるが、虚ろな目をしたままボンヤリとしていた。
「、、お母様、、少し休みましょう、、、ねっ、、お母様、、」
そんな母の様子を気遣い、埃臭い部屋に布団を敷き、母に声をかける佐和子。
だが、そんな声も聞こえぬのか、真由美はひたすらボンヤリとしたままである。

「さぁ、、お母様、、横になって休めば少しは楽になるわ、、さぁ、、」
そう声を掛け、真由美の肩を抱きながら敷かれた布団へと移動させる佐和子。
するとまるで意志の無い人形の様に、ノロノロと歩きだす真由美はされるがままに布団に横たわる。
そんな真由美に布団を掛けると、今度は佐和子がヘナヘナとへたり込んでしまう。
すると安堵した訳でもないが、突然に佐和子の腹の虫がおもいきり鳴いてしまったのだ。

グゥゥーーーーッ!!
思わず赤面する佐和子だが、たしかに今日は車中で軽く食べただけであり、ロクに物を食べていないのだ。
そして、空腹だけでなく喉の渇きも覚え始めている。
『あぁ、、いったい、どうすれば、、、そ、そうよ、、たしか、、』

先程の携帯メールの内容を思い出した佐和子は、慌ててそれを読み直す。
『ご飯は一番奥のお家に追いといたのでそれを食べてね。』
『、、どういうことかしら、、、、奥の家、、、って、、、』
その意味を図りながら、おそるおそる建物から首を出し、そうっと周囲を伺う佐和子。
たしかに前の道路は更に山奥に続いており、家屋もあるのかもしれない。

『そこにあるのかしら、、、あぁ、、でも、そこまで、、こんな格好で、、、』
格好もなにも、自分も母も全くの素っ裸なのである。
全裸で山道とはいえ、往来をウロウロしなければならないのか、、、、
さすがに決心ができず、ためらい続ける佐和子。
我慢しようか、、、、とも思うのだが、たとえ今は我慢出来ても明日は、、その次は、、、

そこまで思い詰めた佐和子は、意を決し、そろりそろりと屋外へ出るのだった。
両手で胸元と下腹部を必死に覆い隠し、そろそろと進む佐和子。
耳をすますが、山中は物音1つ聞こえて来ない。
『、、だ、、大丈夫かも、、』
そう思うのだが、さすがに堂々とはできず、身をかがめながら、道の端を小走りに移動する佐和子。
もし誰かに見られたら、、、と思うと気が気ではないのだ。

しかし、そんな心配は杞憂である様で、少しずつ佐和子は山奥へと進んでいった。
だが、途中には家屋らしい物もなく、次第に不安になり始めた頃、ようやく前方にそれらしき物が見えてきた。
『、、あ、、あれかしら、、、あそこに、、あれば、、』
不安な面持ちでその廃屋に近寄った佐和子が、恐る恐る中を伺うと、、、、

先程の廃屋と同様、中も朽ち掛けてるがその土間の中央に不自然な程新しい段ボールが置いてあったのだ。
『、、あ、、あれかしら、、、、』
そう思った佐和子がそれに近寄り、確認すると、、、、、
「、、、、あぁ、、よかった、、食べ物だわ、、、、」
よほどほっとしたのか、思わず声にして、安堵してしまう佐和子。

そう、それはレトルトのご飯、カレー、そしてインスタントラーメンの箱詰めであったのだ。
更にその傍らには、ありがたいことにカセットコンロと替えボンベまで置いてあるではないか。
おまけに無造作にではるが、割り箸と紙皿、ナベまで置いてある。
さすがに和美達も、佐和子を飢え死にさせるつもりはない様である。
ほんとに最低限ではあるが、なんとかなる物だけは与えられていたのだ。

「、、あぁ、、よかった、、、これで、なんとかなるわ、、、」
心の底から安堵した佐和子だが、さっそく、次の心配にぶつかってしまう。
これだけの物、とても一度には運べない。
かといって、とてもあの状態の母をここまで連れてはこれない、、、

思案の結果、とりあえず今日、明日の分だけ箱から出し、からのナベに食器と収め、コンロに乗せ、
それを抱えて最初の廃屋に戻ることに決めた佐和子である。

それなりに重く、なによりコンロに乗せたまま持って行くには当然両手を使わねばならず、、、
『あぁ、、し、しかたない、、わ、、大丈夫、、誰もいないじゃない、、平気、よ、、平気、、』
そう自分に言い聞かせる佐和子。
確かに両手で荷物を持ってしまっては、乳房は剥き出し、恥丘も丸見え。
そんな格好で白昼、表を移動するなど、とてもうら若き乙女の所業ではない。

先程とは違い、なるべく早く戻りたい佐和子はどうしても小走りになってしまい、その結果、、
プルンプルン、、タプンタプン、、
白桃の様な生尻と瑞々しい双乳が悩ましくも揺れ弾んでいる。
『あぁ、、恥ずかしい、、恥ずかしいわ、、』
いくら誰ももいないといっても、羞恥心が収まる訳もない。

そして、真っ赤に頬を染めながらもどうにか最初の廃屋に戻った佐和子が屋内に入ると、先程敷いた布団の
上に座り込んでいた真由美が、ビクッとして掛け布団でその身を覆うところだった。
「キャッ!!」「お母様、、私よ、、佐和子よ、、」「あぁ、、ご、ごめんなさい、、」
少女の様な悲鳴を上げる真由美に、慌てて声をかける佐和子。
そして、先程の収穫を真由美に説明する佐和子。

「ほら、見て、お母様、、とりあえずこれだけ持って来たの、、なんとか食べる物は大丈夫よ。」
健気にも無理やり笑顔まで浮かべ、真由美を安心させようとする佐和子。
だが、その当の真由美は、どこか上の空で聞いている。
それに気付いた佐和子が、真由美に尋ねても、やはり上の空である。
「、、あ、あの、お母様、、どうしたの、食べ物なら、平気よ、」
「、、、あ、、あぁ、、そうな、の、、そう、、そうよね、、大丈夫、、よ、、ね、、」

どこかもじもじと身をよじる母に、たまりかね佐和子が問いただすが、その回答はあまりに意表を突いていた。
「どうなさったの、お母様、、」
「、、、、、お、、おトイレ、、なの、、、、」
羞恥心に頬染め、消え入りそうな小声でつぶやく真由美。
『、、!!、、、な、、、そ、うだわ、、、』
気付いた佐和子もまた、愕然とするしかない、、、、

トイレはどうすればいいのだ、、、、、、
「ち、、ちょっと待ってて、お母様、、、」
そう言った佐和子は、慌てて廃屋をあちこち調べるが、、、、
そんな立派なもの、ある筈もない、、、

『あぁ、、やっぱり、どうしようもないのね、、、、』
「、、し、、しかたないわ、、お母様、、、そ、その、、どこか、、木陰で、、しか、、」
「、、、あぁ、、、な、、なんで、、こんな、ことに、、、」
薄々気付いてはいたが、改めて知らされた惨め過ぎる現実に、堪え切れず嗚咽を漏らす真由美。
だが、たかまる尿意はもはや限界である。

「、、あぁ、、も、、もぅ、、だ、め、、、」
堪え切れなくなった真由美が、恥も外聞もなく股間を抑えながら表へ飛び出して行く。
そのままオロオロと周囲を伺うが、やがて意を決したのか手近な木陰へ隠れ、、、、
シャァーーーー
小さな水音が聞こえて来たのはそのすぐ後であった。


そして、ノロノロと立ち上がった真由美が、左右を伺い慌てて佐和子の居る廃屋へ戻って来た。
お嬢様育ちである真由美にとり、野外での小用などおそらく生まれて初めてであろう。
頬どころか、耳まで羞恥のためか真っ赤に染めている。
そして屋内へ入ると、今しがたの自分の痴態を恥じ入るかの様に慌ただしく布団に潜り込んでしまった。

そんな母を気遣い、わざと明るく声をかける佐和子。
「それじゃぁ、お母様、佐和子はお水を探して来ますわ。お母様はどうか休んでてくださいね。」
そしてナベを片手に再び外へ出掛け様としたのだが、それを聞いた真由美は慌ててハネ起き、言うのだった。
「あっ、、じゃぁ、お母様も、一緒にいくわ、、、」
先程、1人で残された時は、ぼうぜんとしてたり尿意があったりと気付かなかったが、こんな廃屋で
1人にされる心細さを思えば、たとえ全裸での外出でも娘と一緒の方がましである。

そしてそれに気付いたのか、佐和子もまた真由美に向け、笑顔で応じるのであった。
「えぇ、、お母様、一緒に探しましょう。」

小さく聞こえてくるせせらぎの音をたよりに山を下る2人の美女。
絶世の美熟女と美少女は素っ裸のまま、懸命に両手で乳房と股間を覆い隠している。
白昼の山中を彷徨う2人の裸女の姿は、なんともいえぬエロさを表しているが当人達は必死であった。

幸い、ほどなく沢が見つかり、安堵する2人。
これで、ホントに最低限であるが食べる事と渇きを癒す事は賄えるのだ。
冷たい清流で顔を洗い、口を濯ぎ、汗をぬぐい、渇きを癒す2人。
ほっとして川面の岩場に腰を掛け、安堵するとふと互いを見やってしまう。

ピチピチした若さ溢れる佐和子の裸身は、日の光りを一身に浴び、神々しい程の美しさであった。
また、豊満に熟れた真由美の姿態もまた、年齢を感じさせず、全くの緩みも弛みもなく見事に美しい。
思わず互いの裸身にみとれる母娘だったが、ふと我れに戻り、2人して赤面すると慌ててその場から
逃れる様に言い合うのだった。

「、あ、、さぁ、、じゃぁ、お母様、水を汲んで戻りましょう。」
「、、、、え、、えぇ、、今度はお母様も手伝うわ、、」
そう言うとナベに水を汲み、左右から2人で持ち上げる母娘。
そのまま慎重に来た道を戻り始める。
最初はぎこちなく片手で乳房なり股間を覆い隠していた母娘だが、いつしかバランスがとれず、それを
あきらめ、遂にはその羞恥の部分を全くの剥き出しにしてしまう2人であった。

なんとか、廃屋に戻ると早速、コンロに乗せ、お湯を沸かし始める。
ほどなく沸き上がると、レトルトの米とカレーを入れて待つ、、、
出来上がったものを2人して食べ始めるが、次第に腹が満ちてくると、やや安心したのか、
ぎこちないながらも、ささやかに冗談さえ口にする2人であった。

「うふ、こんなトコでこんな食事なんて初めて、まるでキャンプみたいね、お母様。」
「え、、えぇ、、お母様もそう思うわ、、なんか、子供の頃に戻ったみたいよ、、」
「ほんとね、、キャンプみたい、、、」

だが、それもほんのつかの間、、、ほどなく2人は黙り込み、沈鬱な雰囲気が漂ってしまう。
「う、、うぅぅっっ、、、あぅぅっっっ、、、、」
そんな雰囲気に堪え切れなくなったのか、真由美が嗚咽と共に大粒の涙を零し始めてしまう。
ねっからのお嬢様育ちであり、まったく就職もせず、すぐに家庭の主婦となり、今度は夫の庇護の元、
さしたる苦労もせずここまでの人生を過ごして来た真由美には、この環境の激変はあまりに苛酷過ぎた。

「うぅぅぅっっ、、うわーーーーっっ、、、うぅーーーーーーっっ、、、」
遂には板の間につっぷし、まるで少女の様に大声を上げ泣き始めてしまう真由美。
そんな母の艶やかな背に悲痛な視線を向ける佐和子。
やはり、若いだけあって色々な意味で柔軟なのか、多少はまだ佐和子の方が冷静な様である。

痛ましげに母を見やる娘であったが、号泣がやがてすすり泣きになったのを見計らい、そっと声を掛ける。
「さぁ、、お母様、、もう休みましょう、、疲れているのよ、、ね、、お母様、、、」
そんな問いかけに、小さく頷く真由美は佐和子に誘われるまま、のろのろと布団へ入るのだった。

そんな母の様子を見ていた佐和子だが、母が小さな寝息をたて始めたのに安堵したのか、健気にも
1人で食事の後片付け、そして翌朝の事を考えての水汲みまでするのだった。

そして、ひとしきりの作業を終えた佐和子も、さすがに疲労を覚え、多少の躊躇はあったものの、
『し、しかたないわよね、、これしかないのだもの、、』
そう思いながら、母の横たわる布団に忍び込むのだった。

互いに1糸纏わぬ素っ裸で1つの布団に入るなど、、、
背中合わせで横になるが狭い布団の中、暖かな母の生尻がどうしても触れてしまう。
『あ、、あんっ、、、、』
敏感な部分が触れ合い、思わずそんな声が上がり掛けるが懸命にそれを堪える佐和子。
だが、それも束の間、やはりあまりに様々な事があった1日の疲れも出たのだろう、忽ち睡魔に襲われて、
いつしか寝息を上げる佐和子であった。




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