最初に

ここからの章は、私が毎週の更新を楽しみにしているサイト「耽美画報」の作品
「ニュータウンの奴隷家族」での展開にインスパイアされております。


4-1

奇妙な3人の共同生活も始まって何日かが経過した。
その間、真由美と昭夫の背徳に満ちた交わりを同じ部屋で見せられていはいるものの、
なぜか校長、そしてあの悪魔の様な女子高生達から何の命令も指示も無い

だが、その間にもその悪魔の様な女性たちは着々と準備を進めていたのであった。
そして、突然に訪れる終わりの始まり。


それはある日の夕刻、突然に始まった。
だが、思えば帰宅した際、昭夫がおらず真由美だけであった時に気付くべきであったのだ。

しかし、実の母と子で重ねられてきた禁断の交わりを見せられ続けていた真佐実は、もはや
そんな感覚すら失っていたのだ。

そして、実の母と娘であるにも拘わらず、重苦しい沈黙の支配する自宅で、昨日まで同様に機械的に食事を
する真佐実、そして真由美。

やがて、そのあまりの空気の重苦しさに耐えかね、努めて平静を装いここにいない3人目の消息を尋ねる真佐実。
「、、、、ね、、ぇ、、そ、の、、昭夫は、、、、き、、今日、、、、、、は、、、、、あ、、れ、、、」
『!?、、、!!!!、、、、??????、、お、、おかしい、、わ、、ま、、さか、、』
突然に自分を襲う強烈な睡魔、、、倦怠感どころではない、全身を襲う痺れる様な感覚、、、
この明らかに不自然な感覚は、、、、、、、、

信じたくなかった、それだけは信じたくなかった、、まさか実の娘の真由美が自分に薬を盛るなんて、、、、
だが、霞む視界の中に映るのはテーブルに突っ伏して泣き崩れる真由美の姿であり、
薄れる意識の微かに届いたのは『許してお母様、こうしないと昭夫が、佐和子が、』との慟哭であったのだった。


そして、暗転していく世界、、、、、、、、

だが、むしろそのままの方が幸せだったのかもしれない。

しかし、そんな安易な結末などあの悪魔の様な少女たちが望む筈もなかった。

「、、、、しもぉ〜〜しぃ、、聞こえますかぁ〜?」
「あっ!?いま、ピクッて動いた、理事長せんせ〜、、真佐実さぁ〜〜ん、、おぉ〜〜ぃ、、」
そんな茶化した様な少女たちが途切れ勝ちの真佐実の意識をほんの僅かに目覚めさせる。
『、、、わ、、、た、、し、、、、なに、、た、しか、、食事を、、、なんで、、、ここは、、、』
薬物の影響か、未だろくに思考能力の回復しないまま、虚ろな瞳で周囲を見つめる真佐実。
そして、次第に気がつき始める。
いま、自分が動けないのは薬物のせいだけではない、どこかに全身を拘束されているのだと言うこと、
そして、そのどこかがベッドらしいことに。

そして、虚ろな瞳がぼんやりと正面を見た時、そこになんと大の字拘束の熟女がいるのを見た時は、
その熟女のあまりの恥知らずな状態に思わず瞳を逸らしてしまう真佐実であった。

だが、可笑しなことに自分が瞳を逸らすとなんとその女性も瞳を逸らすではないか。
『、、、????、、、、!?!?!?、、、、!!!!!!、、な、に、、なにこれっ!!』
事実を把握した真佐実の瞳が恐怖で釣りあがる。

そう、、そのベッドに大の字拘束されているのは他でもない、自分自身であったのだ。
だが、いったいなんと言う格好であろうか。
今や自分は下着どころかまさにほんの少しの布切れ、いや文字通り一糸纏わぬ素っ裸でベッド上に拘束されているのだ。

しかもそのポーズたるや両手両脚を左右に極端に広げ切った、これまた文字通りの大の字ポーズであり、恥ずべき
股間の割れ目すら剥き出しの全開状態であったのだ。

そして、そんな磔状態の真佐実を見下ろす少女たちに顔に浮かぶのはこれから始まる『終わりの始まり』への
期待に満ちた笑顔である。

「うふ、理事長せんせい、、ビックリした?ビックリしたでしょ。」
「でもぉ、もっと理事長せんせいにはびっくりしてもらいたいなぁ、、、うふふふふ、、」
そう言って、真佐実の恐怖をより煽るべく、効果的な間を挟む2人。

そして、瞳を交わし合い、真佐実に告げた驚愕の内容は、、、、、、、

「うふふふふ、これからぁ、、理事長先生にはぁ、、、アンチエイジングの美容整形手術を受けて貰いまぁ〜すぅ。」
「それもチャチなんじゃないよぉ、、全身美容整形、文字通り、真佐実先生のお身体のスミからスミまで、
 ぜぇ〜〜〜んぶっ、整形しちゃいますぅっ!!作り変えちゃいますぅっ!!!!!」
『わぁ〜〜〜っっ!!』パチパチパチパチ!!!

そのあまりもあっけらかんとした言いっぷりと茶化して拍手すらするその言動に、当初意味の把握出来なかった真佐実だが、
その言葉の意味を理解するにつれ、真佐実の血色の良い美貌から次第に血の気が引いていく。
『、、、し、、手術って、、、、全身、、、、って、、、まさか、、、冗談、、よ、ね、、、、』

そして、その血の気の引いていく全裸の美女を見下ろしながら、口々に言いたい放題で真佐実を嬲る2人。

「うふ、突然でぇ、ビックリしちゃたかなぁ〜〜、、」
「あぁっ、でもぉ、理事長先生がいけないんですよぉ〜〜」
「昨日のインタビューの時の動画、私たち見せてもらったんですけどぉ、、」
「真佐実せんせい、、最後、真由美の言葉を聞いた途端、物凄ぉいお顔なさったじゃないですかぁ、」
「んでっ、それを見て、私たち思ったんですぅ、、あぁ、理事長先生もやっぱり女なんだ、、
 若い女性が羨ましい、、男の子とヤれて妬ましいんだなぁって」

どうやら、昨日のインタビューの際も、あの理事長室は盗撮され、その動画を少女たちは見たらしい。
だが、いったいそれからどうすればこの『全身美容整形』に結びつくというのだ。

しかし、そんな真佐実の心の叫びなど全く気にする素振りもみせず、滔々と持論(?)を展開する2人。
「だからぁぁ、、私たち決めたんですぅぅ、、」
「理事長先生にもういちど人生をやり直してもらおうって。」
「うふふふ、とびっきりのピッチピチのお身体を差し上げますからねぇ、、、」

『!!!、、い、いったい、、いったい何を言っているの、、、あなたたち、、は、、、、
 そんなもの、、、そんな事、いったい誰が言ったのよ、、望んだのっ!!』
薬物の影響もあり、動かぬ身体、言葉にならぬ言葉で、必死に否定する真佐実。
そう、それは人の価値は見かけではなく、内面にこそある。と真佐実の教育者としての心の叫びであった。

しかし、そんな真佐実の胸中も知らず、いや知りながらわざと『全身美容整形』の内容を列挙する2人。
「うふふふ、でもぉ、こうして、よっく見ると真佐実せんせい、、、、オバさん、、うぅん、オバぁちゃん。」
「キャー、言っちゃダメよぉ、、、、いくら本当の事だってぇ、、、うふふふ。
「えぇ〜っ、だってぇ、、パッと見、若いけどよく見たら、ほら、、染み、こっちは、、小皺、ソバカス、それにクマ。」
「そうよねぇ、、こんなポーズだとぉ、、ご自慢のデカパイも、びろ〜んって横に流れてるしい、、、」
「あっ!?隊長っ!?二重アゴ発見ですぅ!?」
「おぉっ、うぅっ、こっちには腕が振袖だぁっ!?」
と、あまりにも露骨な言葉での嘲笑を続ける2人。

そして、如何に言葉を重ねようが真佐実とて女性であり、その容赦無い指摘には思わず目を伏せ恥じらうしかない。
だが、それに続く少女たち自らの口で言われる整形手術の一端を聞かされればそれどころではなかった。

「うふ、でも理事長せんせい、もぉ〜〜大丈夫ですわよ、そんなお悩み、スグ解決。」
「まずは、やっぱりお肌、ちょっと危ないけど、最近のお肌の再生ってスッゴイんですよぉ、、」
「それから、あっちこっち緩んだと弛んでるとこをアップしてぇ、、、」
「うふ、さすがに10代はむりでも、20代くらいには余裕で見えるお姿にして差し上げますわ。」

まさに、人形への工作同様な表現をする2人に、次第に恐怖を覚える真佐実へ更に解説を続ける少女たち。
「あとぉ、、そぅですねぇ、、そぉそぉ、この理事長先生ご自慢のあソコのお毛々、永久脱毛しといてあげますね。」
「そぉそぉ、そぉだったわね。良かったですわねぇ、真佐実先生、これからデルタゾーンなんかずぅ〜っと気にする
 必要なんかなくなりますわよぉ、、うふふふ、、」
「あぁ、でもぉ、、そのお年で、『パイパン』って、うふ、ちょっと恥ずかしいかなぁ?」

動けぬ身体、効けぬ口ながらも懸命に抗う真佐実であるが、もはやそれに何の意味も無かったのは言うまでもない。
『バカな事言わないでっ!!、そ、そんな、そんな人の、人の身体を、お、玩具みたいに、、ヒッ!!ヒィ〜〜ッ!!!』
しかし、幸い(?)そんな真佐実の恐怖の思いもそこまでであった。

見知らぬ看護師が無表情に仰向けに横たわる真佐実に近付いてくるの見た瞬間、真佐実の恐怖は頂点に達したのであるが、
その恐ろしさを実感する間もなく、あまりにあっさりと注射針を突き刺された真佐実は、まさにあっと言う間にその
意識を深い闇の底へと沈めて行くのであった。



薬剤の注射で完全に昏睡状態へと陥った真佐実を見下ろす少女たち。
すると、そこへ新たな人影が現れる。

それは、今やすっかり少女たちのパートナーとなった学園のもう一つの顔、校長の山田女史、その人であった。
そして、意識を失ったかつての上司を冷たく見下ろす女史は、確認するかの様に少女たちへと声を掛ける。

「それで、手術、大丈夫なの?本当に。」
「えぇ、そりゃぁ、もぅ、ウチの先生の腕は超一流ですから。」
「それより、先生こそ、学校、大丈夫なんですか?これだけ『全とっかえ』すると日数、結構かかるそうですよ。」
「そっちは任せておいて、出張とかなんとか、いくらでもごまかすから。」
「うふふ、なら、安心ですわね、、、、可哀想な真佐実先生、、、、次に起きたとき、、、、」
「ふんっ、若い男とヤってヒィヒィ喜ぶ変態にお望みの身体にしてあげるのよ。感謝して欲しいものね。」
微かな憐憫を多少匂わせる少女たちに比べ、そのカケラも無く冷たく言い切る女史の言動に、激しい憎しみを
感じた少女たちは、ただ互いに苦笑するしかなかった。

そして、そんな女性たちが部屋を退出すると同時に、白衣の集団により連れ去られていく真佐実を他所に、
今後の方針を確認し合う女性たちの脳裏には、もはや真佐実の新たな姿しか写ってはいなかったのだ。

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