最終章 3-3


ようやく辿り着いた自宅の玄関前。

「、、、久しぶりよね、、真由美も昭夫もここへ来るのは、、、」
移動する車の中でも、沈うつな様子であった真由美達2人。
もちろん、最愛の一人娘を拉致されたままでは、明るくなれるはずもないのであろう、、、、
と暗に察する真佐美であったが、せめて少しでも雰囲気を明るくしようと、
住み慣れた我が家へと戻れた安堵感もあって、そう真由美達に声を掛けて、室内へと入っていく真佐美。

「ゆっくりして良いのよ、、、、」
『それから、少し、お話しましょ、、、』と、先頭を歩く真佐美がそう言いかけながら、
背後を振り返った瞬間、真佐美は眼にした光景が信じられず、まさに愕然とするしかなかった。

玄関に未だ居た真由美達は、なんとその場で衣装を脱ぎ始め、母子2人とも、
あっと言う間に素っ裸になったかと思うと、昭夫の前に膝まずいた真由美がすかさず,
息子の昭夫に対して生フェラを始めているではないか。

「!!!!なっ!?、何を、いったい何をしてるのっ!?」
思わず、悲鳴を上げながら遮ろうとする真佐美だが、なんとそれを制するかの様に、
すかさずどこからともなく罵声が浴びされてしまったのはその時であった。

『コラッ!!あんたこそ、何するつもりっ!!』
『邪魔しないで欲しいんだけど、、、うふふふ』
自分達3人しかいない筈の室内に、突然響くその声は、もはや聞き間違う筈もない、
あの少女達の声ではないか。

「!?!?、、な、、ど、こ、、どこにいるの?」
声の主を探そうとして、夢中になってあちこちを見回す真佐美の様子が、よほど面白いのか
今度は大爆笑がどこからともなく聞こえてきたあと、驚愕の種明かしがされる。

『きゃははははっ、さぁ、私たちはどこでしょうかぁ?』
『探したって見つからないわよ、うふふふ、あのねぇ、実は、理事長先生のお家、
 今、そこら中にカメラやらマイクやらが仕掛けてあるの、うふふふ、、』
『だからぁ、、そこで何をしてるのか、言ってるのか、全てお見通しって訳、
 うふ、ちょっとプライバシー侵害かなぁ?』
『でもぉ、やっぱり、先生のお家で、コソコソされると困るしぃ、、、』
『なにより、真由美達の事、邪魔しないで欲しいのよぉ、、聞いてるぅ?真佐美先生?』

なんと、真佐美の自宅は今や至るところにカメラやマイクが設置され、
完全に死角無しで常に盗撮盗聴中であると言うのだ。
更に愕然とする真佐美を他所に、真由美達母子の行動には干渉しない事までもが厳命されている。

プライバシーどころか人権すら無視するあまりの所業に、さすがに抗議の声を上げようとした真佐美であるが、
次の台詞を聞かされては、悲鳴を堪えるのが精一杯であった。

『それにあぁしてヌかないと絶倫昭夫なんか、明日から学園で真由美とヤっちゃうわよ。』
それを聞いた真佐美は、まさに悲鳴を上げて、
「そ、それだけは、学園でだけは、、、、、」
と哀願するしかない真佐美。

だが、それこそが思う壺であったのは言う間でもない。
『うふふ、じゃぁ、とその代わりそこでは、ヤリ放題のシ放題ってことね。』
と姑息な揚げ足を取る少女達。
だが、仮にも現役教育者である真佐美が、自分の実の娘が人倫に外れる行いを、
しかも目前でしようとする事など見逃せる筈無いではないか。

なんとか、こんな畜生同然の行為を止めさせ様とする真佐美であったが、
狡猾な少女達は、真佐美の心の隙間を狙い、新たな言葉を投げつける。

『うふふ、良かったわね、真由美、昭夫、お母様も喜んで近親相姦に賛成だそうよ。』
『それに、、うふ、なんだったら、理事長先生もアキ子、じゃない、昭夫にお願いしたら。』
『あら、それ、面白いわね、うふふ、見てるだけじゃ我慢出来なんじゃない?理事長先生。』
『「真由美とだけじゃ不公平だわ、私ともエッチしましょうよっ」って昭夫にお願いしてみたらどうですか?』
と嘲笑交じりに告げられた真佐美は、思わず声を荒げずにはいられない。

「バ、バカにしないでっ!!」
と思わず激昂する真佐美だが、次の瞬間、最大の衝撃を受ける出来事が起こってしまったのだ。

どこかにセットされたスピーカーから流れた『真佐美と昭夫も、、』の台詞を聞いた途端に、
まさに眼の色を代えてこちらを見た真由美、そして昭夫であるのだが、
そう、、そこにあったのは紛れもない、嫉妬に狂う女と獣欲に溺れる男の眼であったのだ。




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