最終章 1-12


とうとう、白昼の路上、それも見知った自校の生徒の目前で、恥知らずにもオナニーしながらの散歩。
それどころか、遂には素っ裸での、それも勿論、同じく白昼路上で生徒達の眼前での疾走まで行ってしまった真佐美。

その翌日から、当然ではあるが、校内の露出狂熟女の噂は更に加熱して来た。
目の当たりにした者、見た者から直接聞いた者。更に人伝に聞いた者。
そして、噂は噂を呼び、伝言ゲームの様相を呈し、いつしか、その正体はまるで学園の都市伝説(?)の様になっていた。

曰く、
・単なる企画物AVの、いわゆるゲリラ撮影。
・欲求不満の露出狂女が本能(?)のままに行動。
・完全にアッチへ心がイッてしまった女が徘徊。
などなど、、、、、、

やがて、いつしか誰言うともなく、その露出狂は通称:エロオンナ。と呼ばれる様になっており、
更に、その愛称(?)は、今や学園では不幸の代名詞として広く使用される事にまでなっていた。

それは、不幸にしてエロオンナに遭遇してしまった女子生徒が、その翌日の実力試験で、
たまたま、あまり出来が良くなかったのを、半ば八つ当たりの意味も込めて『昨日、あんなの見たせいだ。』
と、思わず言ってしまった事に発している。

そして、それを聞き及んだ周囲の生徒達も、それを妙に気に入ったのか、例えば試験の結果が悪い友人に、
冷やかし混じりで『エロオンナに会っちゃったのかな?』
もしくは、部活等で些細なミスをした際等も、
『エロオンナのせいでしょ、気にしないで、』
等々と使い始めてしまったのだ。

勿論、それを聞くたびに、教師達からは注意を受けるのであるが、そこは、如何に名門校であろうが、
所詮は十代女子生徒の集団であり、その手の話、広まらぬわけが無く、いつしか、すっかり学園中に
その愛称(?)が広まっていたのだ。

もちろん、そんな話が、真佐美に伝わらぬ筈もなく、自ら招いた結果とは言え、そのあまりの言われように
このまま、失踪してしまいたい程の深い後悔の念に包まれてったのは言うでもない事であった。

だが、もちろん、娘家族を人質同然にされていては、その様な事も出来る筈もなく、
ひたすら、『命令されているの、仕方ないのよ、、、』『真由美達のためなのよ、、、、、』と
自分に向けて、弁解し続ける真佐美であった。

だが、そんな異常行動を続けている真佐美は、当然であるが日々、憔悴して行き、
今や、学園に出勤しても、ほとんど理事長室から出ないで執務を続ける様になってしまった。

それもある意味、当然であろう。
今や、学園の噂の的となっているエロオンナ、こと自分の話で盛り上がっている学内の廊下など、
いったいどの様な顔で歩けば良いと言うのだ。

だが、勿論、その思考には嘘がある。

真佐美自身、未だに絶対に自ら認める事は出来ないのだが、その『エロオンナ』の愛称(?)を聞くたびに、
心身の奥底で、妖しい疼きを感じられずにはいられなかったのだ。

その度ごとに
『違うわっ、私、そんな変態じゃないっ、命令なの、仕方ないのっ!!』
と必死に、自分に弁解するのだが、哀しい事に、ショーツの股布が濡れていくと言う現実を
実感するに至り、真佐美としては、事実上の現実逃避として、ひたすらその噂話からは、
離れる事しか出来なかったのだ。

そう、、、それは、もし、そうでもしなければ、精神の緊張の糸が切れた自分が、
遂には、学園内でいつ、エロオンナに変身(?)してしまうか判らなかったからであり、
無意識の内にそれを避けていた真佐美であったのだ。

だが、如何に日中は理事長室に隠ろうが、朝の出勤はどうしようもない。
そして、今、なんとか学校まで出勤し、校内を理事長室へ向けて移動中の真佐美は、
途中の廊下の傍らに集まり、今まさに、その話題で盛り上がっている女子高生達に気付くと、
頬を染めながらも、足早に通り過ぎようとした。

だが、その時、まさにそのタイミングを待ってでもいたかの様に、真佐美の背後から声が掛けられたのである。
「うふふふふ、、とっても人気者ですこと、、、理事長先生。」
そう、、、それは紛れもない、今や、すっかりと自分への責め手となってしまった校長の山田女史、その人であった。

その指摘に、心臓が止まる程の衝撃を受けた真佐美だが、周囲は憚って、消え入りそうな小声でしか
女史に抗議出来なかった。

「お、お願い、お願いですから、止めて下さい、山田先生、、」
と、言外に『言わないで。』と哀訴の声を漏らす
真佐美であったが、そのかつての『凛』とした真佐美からは想像も出来ぬ憐れな、その様子に
嗜虐心を抑えられぬ女史は、更なる言葉責めをせずにはいられなかった。

「うふふふ、でも、真佐美先生って、ホンとすっごいエッチだったんですねぇ、、、まさかご自分で、あんなコトまでしちゃうなんて、
 正直言って、ちょっとガッカリですわ、、私。」     
「あぁぁ、、お、、おっしゃらないで、、、あれは、、、あれは、、、、」
女史から指摘された、『あんなコト』、それは間違いなく『オナニー散歩』と『全裸疾走』であろう。

その美貌を恥辱の為か、真っ赤の染めながらも、悔しげに血の出んばかりに唇を噛み締める真佐美。
『、、、あぁぁ、、、なんで、、、なんで、、あんなコトまで、、、いったい、、あぁぁ、、』
まさに海よりも深い後悔、、、どころではない、、死んでも死に切れぬ程の後悔とはこのことであろう。

だが、、何度目かの女子高生を前にした、全裸御開帳の際、つい手先が乳首に触ってしまった時に、
真佐美の全身に走ってしまった衝撃は、まさに電撃の様にその身体全体に妖しい感覚となって支配して
しまったのだ。

『、、あ、、、あぁぁぁ、、、き、、、気持ち、、、良ぃ、、、気持ち良ぃわぁぁ、、、、、』
いつしか、夢中になって、まさにタプタプと擬音でも聞こえてきそうな程に、自らの手でその豊満な乳房を揉みまくり、
更に、その狂った快感に溺れ始めた真佐美が、指先を股間に伸ばして、まさに溢れんばかりに愛液が内股まで
グッショリと濡らし、恥ずかしげもなく、ピンと勃起し、包皮すら剥いているクリトリスに触れた途端、まるで盛りの
憑いたメス猿の如く、夢中になって淫らな一人遊びに没頭してしまう真佐美。

そして、そんな自分達の命令でもないのに、勝手にオナニー散歩すら行ってしまう真佐美に、一瞬、唖然とした
和美たちであったが、当事者がそれほどこれを気に入っているのであれば、更なる協力にはやぶさかではない、
と、行動に移した。

しかし、それもやはりあくまでも受身(?)の協力である。

ある意味、賭けでもあったのだが、その次の羞恥プレイの際、車外へ出ようとする真佐美のコートの襟を由佳が
掴むと、一瞬その身体を硬直させただけで、なんとあっさりとそのコートを脱ぎ去り、もはや何の躊躇いもなく全裸の
まま、車外へと出てしまったのである。

そして、予想はしていたものの、あまりにあっさりと全裸で車外へと出てしまった真佐美に、残された和美たちの方が
一瞬唖然となってしまう。

だが、誰よりも、唖然、いや愕然としたのは誰あろう、真佐美本人であったのは間違いない。

僅かにコートの襟元を掴まれた、ただそれだけで、まるでそれが予定されていた行動ででもあるかの様に、あっさりと
コートを脱ぎ去り、全裸になってしまった自分。

意識の深い奥底、微かに残された理性から、
『何をする気なの!?狂ったの!?ほんとうに狂ってしまったの!!??』
と、自ら行う狂気の行動に罵声を浴びせられた様な気もしたのだが、、、、、、、、

だが、、、、、、、、、、、

『!!!!、、☆★☆★、き、、気持ち良ィィ、、気持ちイィわぁぁ、、気持ち良いのよぉぉ♪♪』
裸身に浴びる陽光とモワッとする外気に包まれた瞬間、もはや露出の喜びを覚えてしまった真佐美の
意識はあっさりとトリップ状態へと堕ち入ってしまったのだ。

『あぁぁぁ、、わ、、私、素っ裸で、、こんなトコに立ってる、、道路で、、素っ裸のまま、、立ってる、、、』
『うぅん、、立ってるだけじゃないわ、、あそこ、オッパイも、、お○んこだって、こうやってイジって、、アヒィィッッ★☆ッッ!!』
そして、いつしか走り出してしまう真佐美。

垂れた巨乳がまさにたゆんたゆんと前後左右に揺れ弾み、その胸元から引きちぎられる程の痛みも伝わるが、もはや
そんな苦痛すら、自分が如何に恥知らずなコトをしているかの証拠となり、その妖しい快感を増すことにしかならない。
『あわわわっっ、、お、、オッパイが千切れる、千切れちゃう、、おひぃぃぃぃ、、、、』
『見て、、みんな、見てぇ、、私、裸で、、素っ裸で、、こんなコトまでしてるのよ、、、、、』
そんな狂気の快楽に陶酔してしまった真佐美。

そのまま、狂ってしまえばどれほど楽であっただろう、、、、、、
だが、過酷な現実は、そんな自分のあまりにも浅ましく愚かな行為の代償を冷徹に自分に突きつけてくる。

そして、もはや、ただ項垂れるだけしか出来ぬ真佐美を巻き込んで傍らの生徒達へ声を掛ける山田女史。

「うふふ、急に黙っちゃって、どうかしました?、それより、生徒達の動向を把握するのも、教育者として必要な事。
 たしか、これ理事長先生のお言葉ですわよね。」
じゃぁ、早速実践しましょう。
と、これ以上は無い位の皮肉、いや、もはや嫌味で真佐美を嘲笑しながら、生徒達へ向かう2人の美女。

「みんな、、お早う、、ねぇ、、ちょっと良いかしら、、そのお話、、もう少し詳しく聞きたいわ、ねぇ理事長先生。」
そう、堅物で鳴る山田女史から、突然に声を掛けられ、思わず『ヤベッ、校長!?』の表情を作りかけた生徒達であったが、
その背後に、校長とは対照的に親しみやすい理事長までがいるのに気付くと、一転して親しげな笑顔を浮かべる一同であった。

しかし、その理事長のいつもの美貌が強張る、、いや、引きつっている様にさえ見えたのは、気のせいであろうか、、、、、、

そして、校長から、早速少女達へと質問が始まった。
「今、みんなが話していた、、その、、、女性の事だけど、、、ごめんなさい、疑う訳じゃないけど、ちょっと信じられないわ、、、」
「だって、、、その、、妙齢、、と言うか、、、いぃお年の女性なんでしょ、そんな人がソンなヘンな事する理由が無いじゃない。
 ねぇ、理事長先生?」
そんな山田女史からの問いかけの意味深さを理解出来ているのは、哀しいかな真佐美だけであった。

「ヒッ!!、、え、、えぇ、、そ、そぅですね、、、校長先生の言う通りですわ、、、そ、、そんな、、、事、、、」
「『そんな、、』、、えっ?、『そんな事』って、、どんな事でしたっけ?」
さすがに、自分の恥知らずな行為を、よりによって生徒達を前にしては、口に出せず、言葉を濁す真佐美であるが、
それこそが、目的である女史は、ネチネチと質問の形の詰問を繰り返す。
『くっ!?、、知っている、くせに、、、、』
その意図に気付いた真佐美ではあったが、今さら抗う事など出来る筈もない。

「、、、そ、、、そ、の、、、は、、裸で、、町中を歩く様な、、事ですわ、、、」
「えぇっ、そんな素っ裸で歩いたり、自分にエッチな事する様な無様で恥知らずなマネ、妙齢の女性がする筈無いですわよね、
 真佐美先生。」
わざとらしいまでに、露骨表現で(生徒達は知らぬが)真佐美を嘲笑する山田女史。
それに気付きながらも、反論すら出来ぬ真佐美は、屈辱と、何よりも羞恥でひたすらその美貌を
強張らせる事しか出来なかった。

だが、それを良い事に山田女史が更に畳み掛けるの様に言葉を続けていく。
「それでも、もし、本当にそんな人がいたら、そんな人、そんな『女』である事を見せつける様な事を平気でするのは
『女の敵』以外の何者でも無いですわよね」
とまで言う校長に、なんと更なる賛同者が現れた。

そう、それは、以前、真佐美を崇拝した新聞部の生徒であったのだ。
「そうっ!!絶対そうですよねっ!!、私、そんなのって絶対許せないんですっ!!」
如何にも十代の少女らしい潔癖さの現れか、校長の言葉に我が意を得たりとばかりに、いきりたつその少女は、
更に言葉を続けていき、遂には
「私、まだ、直接は見ていないんでけど、もしも私の前に現れたら、写メ撮って正体を暴いてやります。」
とまで、宣言してまう。

そして、その『写メ』の言葉を聞き、まさに震え上がらずにはいられぬのが真佐美である。
そう、幸いにして、これまでの自分の露出プレイの数々は、生徒の度肝を抜いていたのか、とりあえず、
その様な行為をしていた者はいないらしい。

だが、もし、そんな写真が撮られてしまったら、、、、如何にデカサングラスとマスク、カツラで変装していても、
どこから自分の正体がバレるか判らないではないか。

しかし、傍らの山田女史は、まさにこちらも我が意を得たり、とばかりに賛同を示す。
「そうね、それは是非、必要な事ね。それに、その女性、そもそもひょっとしたら以前タレントが着て、
 問題になった全裸の写真をプリントした衣装を着ているだけかもしれないと思うのよ。」
「私には、どうしてもそんなイィお年の女性が、素っ裸のまま町中で卑猥な事をするとは思えないの。
 ですから、その真偽を確認する為にも、それは必要だと思うわ。そうですよね、理事長。」

わざわざ、改めてその人物の卑猥な行動を列挙してあげつらうその意図は、勿論、その当事者である
真佐美本人を辱しめる以外の何者でもない。
更に、その決定権を学園の責任者であり、かつ全裸プレイの当事者でもある真佐美に一任までしてしまう狡猾な女史であった。

この雰囲気の中、今さら撮影に意義を唱えられるはずもなく、だが同意すると言うことは、
自ら自分を更に追い込む以外の何者でもない。

そして、その強張った美貌のまま、掠れた声を隠せず、言葉少なにも、思わず、それに同意を示してしまう真佐美。
「、、、、えっ!?、、、え、、、えぇ、、、そ、、、そ、ぅ、ね、、、」
『!?何、今、、何を言ってしまったの!?』
自ら口にした同意の言葉を信じられぬ思いで聞いた真佐美。

だが、、、実は真佐美は、校長から唐突に返答を迫られた時、その時の光景が脳裏で想像された途端、
思わずその深い心の奥底で、うっとりとなってしまっていたのであった。

白昼の路上で全裸のまま徘徊し、自らの手でその豊満な乳房、更には股間を辱しめている自分。
その時、その周囲にいるのはだれあろう、自分の学校の生徒達。
更にその手には携帯電話の撮影レンズが向けられている。
そして、響き渡る無数のシャッター音と目も眩む程に連続するフラッシュの光。

そう、、、、それの情景が脳裏に浮かんだ瞬間、思わず陶酔してしまったのは、もはや真佐美が
娘の真由美、そしてその子供の佐和子や昭夫にも勝るとも劣らぬ露出マゾへと堕ちてしまった証拠であった。

そして、新たな羞恥プレイのステップを登るコトが決定された真佐美であった。



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