最終章 1-13


「あぁ〜〜ん、、それ、見たかったですぅぅぅ、、、」
「でも、チョー傑作ぅぅ、、、校長先生、やっるぅ〜っ!」
楽しげに真佐美のマンションで歓談する3人の女性。
言わずと知れた和美達と校長であり、話題は数時間前の学園での事、
遂に真佐美自ら、全裸疾走やオナニー散歩の写メ撮影を許可したと言う話である。
「うふふふ、、まぁね、、あと、、ここだけの話、、、、」
少女達に称賛され、満更でもない校長の山田女史は、わざとらしく芝居掛かった口調で、更に報告を続ける。

「あのとき、、理事長先生、、軽く『イッ』ちゃってたわよ、、、絶対、、、」
「ひゃぁ〜〜〜、、ホンとですかぁ〜、、もぅ、いよいよ本物の変態女ですねぇ、、、」
「ねぇねぇ、理事長先生、、イッちゃったって本当ぉ?」
校長の発言で一気に盛り上がった一行は、ようやく傍らにいるもう一人の参加者へと問いかける。
そう、それは当然、この部屋の主であり、名門校の理事長を勤める真佐美であるのだが、
その姿はもはや、かつてのセレブなマダムの面影の欠片すら見当たらないものであった。

いまや、真佐美は一糸纏わぬ素っ裸で、責め具として持ち込まれたぶら下がり健康器具に磔状態なのである。
しかも、ただぶら下げられるだけではなく、両脇の手すりに両膝を載せ上げられての固定と言う、
Mの字開脚での空中磔と言う、まさに見世物以外の何物でもないポーズを取らされていたのであった。

そして、女性陣からの嘲笑にもひたすら瞳を閉じ、ただ唇を噛み締めて悔しげな表情をするしかない真佐美。
これが、以前であれば、例え男性達から凌辱された後だとしても必ず反論したであろうが、
もはや、そんなそぶりすら見せぬ真佐美。
そして、その真佐美をここぞとばかりに責める女性陣。

「ねぇねぇ、イッったんでしょぉ、、、生徒達の前で、、しかも、自分の妄想だけで、、、、」
「うふふ、、そんなにイジめるものじゃなぃわよ、、和美、、、」
「えぇ〜〜、、だって、つまらないじゃなぃ、、全然反論しない理事長先生なんてぇ、、、」
「うふ、だって、ほんの少し前で、女子高生憧れの『素敵な理事長先生』が、いまや学園で知らぬものの無い、
  『エロオンナ』なのよ、、反論出来るはずが無いじゃない。」
その、いまや学園公認の渾名で呼ばれ、そのあまりの惨めさ、情けなさに遂に堪えきれず嗚咽すら
漏らしてしまう真佐美の固く閉じた瞳からは、遂に大粒の涙の滴までもこぼれ落ちてしまう。

そして、その惨めな美熟女の様子を冷たく観察する一行は、この女、そろそろ限界ではないか、、、、
との結論に達したのか、ひたすら嗚咽を漏らしながら、ただ泣き濡れる真佐美を放置し、
しばし、打ち合わせをする。

そして、数刻後、不気味なほどの猫撫で声を上げて、真佐美に一つの提案をする女性陣であった。

「ねぇ、、、理事長先生、、、ちょっと宜しいですか、、、、、」
「って言うか、いつまでもイィ年してメソメソしてんじゃないわよ。」
「ほら、こっち見なさいっ!!」
まずは穏便(?)に話しかける校長であったが、若い2人は直接的に剥き出しにされている
真佐美の巨乳に頂点の左右の乳首を強く摘まむと、思いきり捻り上げてしまう。
「ひぎぃっ!!や、、止めて、、、ギィィィッッ!!」
敏感な部分を襲う激痛に金属的な悲鳴を上げながら、ようやく一行へと目を向ける真佐美。
すると、涙で霞む視界の向こうには、冷たく自分を見下ろす三人の女性達がいる。

そして、やはり最初に口を開いたのは校長であった。
「理事長先生、、ちょっと宜しいですか、、、、、、、」
「、、、多分、ご理解戴けると思うのですが、、、おそらく次の『プレイ』で最後になると思うのです、、、、」
「写メで撮影、、ひょっとしたら動画で撮影され、、、何回も繰り返し見られる、そして、それが転送されて、
  全校生徒や教職員に見られたら、おそらく、、、、、、、誰かが気付くのは時間の問題だと思いますわ、、、、」
そこまで、淡々と状況を予測して補足説明まで行うと、暫しの沈黙を挟む校長。
そして、そのおそらくは確定的であろう未来の映像が、また真佐美の脳裏に浮かび上がってくる。

そう、、その光景とは、撮影されてしまったエロオンナの動画を見ている生徒の中の一人の、ふと、呟くのものだ、、、、、、
『、、、、、、ねぇ、、、、これ、、、誰かに、、、、似てない?、、、』

そして、おそらく、一度でも、たった一人の生徒にでも気付かれれば、もはや正体がバレるのは時間の問題でしかない。
そして、ここまで真佐美の行ってきた様々な淫行の証拠やら、なによりも人質状態の真由美家族を思えば、
今更、抗う術などありはしない真佐美なのだ。
『、、、、お、しまい、、、お仕舞いね、、、、もぅ、、、どうしようもないわ、、、、これで、、、本当に、、、』
そして、もはや、全てを諦め、言わば哀しい諦観の境地に達したのか、虚ろな瞳でただぼんやりと
女性陣を見上げる真佐美に、今度は少女達が声を掛けてきた。

「うふふ、そうなったら、いよいよ理事長先生も終わりでしょうけど、色々ご心配な事もおありでしょう、、、」
「じゃぁ〜〜んっっ、、そんな理事長先生に素敵なお知らせがありまぁ〜〜っすぅっ!!」
そう、慇懃無礼な様子で真佐美に語り掛ける少女達は、おもむろに取り出したノーパソの画面を
突きつけるのだった。

すると、そこには、なにやら旅館の写真が表示されており、どうやらその旅館の広告用のサイトを
ブラウザで表示させてあった。
その、あまりに唐突行為に、虚ろな瞳で少女達を見続けるしかない真佐美であるが、
それとは、対照的に、これ以上は無いと言う程の満面の笑みを浮かべる少女達が、
サイトをカーソルでクリックしながら説明を続ける。

「うふふふ、『訳が判らない』ってお顔ね、、、ちょっと待っててね、、」
そう言いながら、サイトの写真の部分、但し、入り口で窓でも、看板ですらない、全くただの風景の中の
ある一点をクリックすると、とつぜんに質疑応答の小画面が現れた。
そして、ぼんやりと画面を見つめる真佐美の前でなにやら入力する少女達。
すると、再び現れる質問項目。
「ちょっと、待っててね、、ここ、かなりの秘密のサイトだから、、、よ、これで最後、、っと、、、、ハィッ、やっと出たわ。」
「あら、みんなお元気そうね、、ほら、理事長先生、御家族よ。」
その言葉と同時に、現れた画面を見つめる真佐美の瞳に、ゆっくりとではあるが光が戻りつつあった。
そう、、なんとそこには人質状態に捕らわれている、娘の真由美家族、佐和子や昭男の写真が表示されているのだ。

しかも、その写真はかつて、真佐美が知らされた、凌辱者達の罠に嵌まり、淫らな行為を強制されている事等、
全く想像出来ぬほど、上品そうなセレブなマダム然とした衣装で微笑む真由美と、
名門校の制服を着て笑顔を浮かべる姉弟の幸せそうな家族写真(?)なのである。
だが、その写真の上には奇妙な宣伝文句が記述されている。

『**旅館へようこそ。私たち東山家の3人が素敵なサービスでおもてなし致します。』
そして、困惑する真佐美の目の前で、その写真をクリックする和美。
すると、再び現れる小画面には、真佐美の想像を絶するものが表示されていた。
なんと、そこにはおそらく意図してであろう、先程と全く同じポーズの真由美達家族の写真が再び表示されたのだが、
それは全くの全裸、家族3人が全員、一糸纏わぬ完全な素っ裸で並び微笑んでいるのだ。

つまり、それは真由美の経産婦として迫力満点な巨大な乳房も、佐和子の美巨乳も、
昭男、いや昭子の女性化途中である初々しい美乳も全て丸見えの剥き出し。
当然、各々の股間もツルツルに剃り上げられた無毛の恥丘と逸物を、いわゆるマン筋や逸物をフル勃起で
裏筋まで堂々と公開しているトンでも家族写真であったのだ。

さすがに唖然とする真佐美を楽しげに見下ろしながら、更にそのサイトのあちこちを和美がクリックすると、
次々に写真が現れるのだが、それはもはや、どう見ても旅館とは無関係な、いったいどこのアダルトサイト?な、
写真ばかり。

全裸で絡み合う3人の男女は、ある写真はその互いの性器が繋がる部分すら隠さずに、堂々とセックスしているもの。
ある写真はまるで紐の様な水着(?)を着て、どこかの路上を歩いているもの。
更になんと舞台の様な場所の上で、3人が絡み合う写真もある。

言ってしまえば、ただのエロサイトの紹介ページだ。
しかし、それは全て血の繋がった実の母娘息子達の交わりであり、誰あろう真佐美の娘家族のものであったのだ。

そのあまりの内容に愕然とそれを見続けるしかない真佐美に向け、嬉々として説明をする少女達。
「うふ、驚いちゃった?じつは、今、真由美達、ここの旅館でお仕事(?)してるのよ。」
「まぁ、お仕事といっても、色々していてね、、、、」
「うふふふ、まぁ基本『エロ』だけどね、えぇっと、、まずストリッパーでしょ、ソープ嬢でしょ、、ヘルスに、、あと、なんだっけ、、」
「そぉねぇ、、こうして写真もとってるからヌードモデル、あっ、あと動画もあるから、やっぱりAV女優もしてるってことかな。」
「うふふ、何か佐和子達家族、色々あったけど、結局家族揃って暮らせているから幸せ家族よね。」
「そぉそぉ、真由美お母様も佐和子お姉さまも、ホンと幸せそうじゃない。」

、、、、、確かに家族3人で過ごしてはいるようだ、、、、、
だが、欠落している部分をあえて無視して説明する少女達の言葉にも、
もはや決定的に心の折れてしまっている真佐美は、ただあまりにも不憫な娘家族の心情を思い、
堪えきれぬ嗚咽を漏らす事しか出来なかった。
『あぁぁ、、ま、真由美、、佐和子、、昭男、、、なんという、、あぁぁぁ、、』
上流家庭のセレブなマダムであり、何不自由ない暮らしをしていた娘、真由美。
そして、名門校で優秀な成績をとり、限りない無限の可能性と、これから花開く将来が待っていた佐和子と昭男。
それが、、、、今や、どこともしれぬ旅館でストリッパーを、ソープ嬢を、AV女優をしている、、、、、、

『なんで、、なんでこんなバカな事が、、、なんで、、、なんで、、、』
そう、、そして誰あろう自分自身もまた、いったい何をしてきてしまったのだろうか、、、、、
自分の学校の生徒との淫行と言う、それだけでさえ決して許されぬ事なのに、
正体を隠し、様々場所で露出衣装での変態プレイの数々を強制され、遂には全裸で学校周辺を徘徊する事すら
行ってしまっている。
『、、、ありえないわ、、、こんな、、こんな、夢、、悪い夢よ、、、』
もはや、過酷すぎる事実を前にひたすら現実逃避するしかない哀れな真佐美。

そして、ひたすら虚ろな瞳で、変わり果てた娘家族の写真をぼんやりと見つめる真佐美に、
再び女性陣が声を掛けてくる。

「うふふ、それでね、、理事長先生、、佐和子達のお仕事、とっても評判が良くって、忙しくて大変らしいのよ、、、、」
「それでねぇ、、、もし、良かったら、、なんですけど、、、理事長先生も、、ここで働かない?」
「だって、次、『お散歩』して正体がバレたら、もぅ、逃げるしかないでしょ。」
「だから、私たち、理事長先生にも、逃げる所を提供して差し上げます。って言うお話だけど、、、、、、えぇっと、、聞いてる?」

その女性陣からの提案にも、ただぼんやりとした表情のまま、虚ろな瞳でひたすらこちらを見続ける真佐美の姿に、
さすがに些か不安に思うのか、問いただす和美。
だが、さして気にせぬ由香は芝居掛かった口調で、ひたすら揶揄する事のみに専念する。

「まぁっ、無理にとは言わないわよぉっ、、ここには写ってないけど、トイレ掃除とか風呂掃除、」
「もちろん、理事長先生の大好きなエロ衣装でする事になるしぃ、、、」
「当然、そんな事してる時でも、きっと後ろからお客様の『お相手』するんでしょうね、、、」
それはもはや、嘲笑に等しい宣告であった。
自分の娘、どころか孫の様な年齢の少女、それも自分達家族から全てを奪い去り、
この地獄へと突き落とした当の本人からの言葉。

だが、そんな少女から嘲笑された真佐美の脳裏には、ある光景が浮かび上がってしまったのだ。

それは旅館の中庭であろうか、こじんまりとした芝生の上、老若合わせた4人の男女(?)が
素っ裸のまま、無様な四つん這いのポーズをとって、懸命に草むしりをしている。
そこへ宿泊客が現れては、いきなり誰彼構わずにいきなり背後から貫き交わり始める。
貫く方も貫かれた方も、その互いに意思の疎通はさして無く、互いにただ本能を解放するだけの行為。
そう、、まさにそれはただの放出作業であり、トイレとなんらかわらない。
そして、もちろん、その男女とは真佐美や真由美達である。

そう、、、、これから、自分達4人は、どことも知れぬ旅館の中、ひたすら公衆便所としてのみ生きていくのだ。
だが、そんな、まさに人としての尊厳すら奪われた家畜の様な暮らしを想像した途端、
被虐の悦びをその熟れた身体の隅々にまで刻み込まれてしまった真佐美の心身は、まさに目も眩む様な、、、
そして、背筋に激烈な電流でも流されたかの様な凄まじい衝撃を受けてしまったのだ。

それは、もちろん、今や真佐美の本能の様になってしまったマゾの、ドス暗い自虐の悦びに他ならなかった。

そして、その惨めなマゾの悦びに背筋をゾクゾクと震わせながら、ゆっくりと、だが間違いなく女性陣に賛同の意を示す、
その姿は、もはやかつての名門校を率いる理事長ではない、ただの肉欲に狂う浅ましい年増女にしか見えなかった。






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