最終章 1-10


一度、近隣の商店街での露出プレイを命じられた後は、もはや際限の無い恥辱責めが始まるのは、ある意味当然と言えた。

そして、暫しの時は流れ、時刻は放課後、場所は学園からやや離れた路上であり、駅への通学路。
数人の女子高生が笑い合いながら下校している最中である。

様々な話題で盛り上がる彼女たちの中、一人が先日、商店街のイベントに突然現れたと言う、
サンバダンサー?の事を言い出した。

「ねぇねぇ、そう言えば、聞いたぁ?、このあいだ、近くのイベントで変態が出たって。」
「やっだぁっ、なに、それぇっ!?」「えぇ〜〜〜っ!?知らない?」
「うんっ!!知ってるっ!!あれでしょ、ほとんど裸のおばさんダンサー」
「えぇ〜〜〜っ!?あり得ないでしょぉっ!?」
「ひぇ〜〜〜、キてるわねぇ、、ねぇぇ、教えて教えてぇ」


そして、そんな話で盛り上がりながら四つ角を曲がった先に、その人物は現れたのだ。

その人影は、彼女たちからほんの4〜5mと言う、至近距離に立ち尽くしている。
身長は160cm前後であろうか、高からず、低からず。
ただ、その風体が、デカサングラスに巨大マスクで顔を覆い、身に纏うのは半コートだけ、
そしてコートの裾からニュッと出た足は、全くの素足にスニーカーと言う、ある意味正当な?変質者スタイルであったのだ。

ただ、コート越しではあるものの、悩ましい曲線のボディラインや素足の艶かしさ、更には
明るい茶髪ショートのヘアスタイルから、女性らしい様子は伺えるが、はたしてその素顔、正体は全く不明であった。

そう、、、勿論、その女性とは露出狂のエロサンバダンサーこと、真佐美その人であり、
当然の如く、その衣装の中は、全くの全裸、素っ裸であるのは言うまでもない事であった。

つまり、先日の商店街のイベントから数日、あの悪魔の様な少女たちが、再び自宅を訪れ、また新たな羞恥プレイを
命じてきたのである。

だが、前回は形ばかりとはいえ、水着を着ていたが、今回は全くの全裸、素っ裸でなんと自校の
生徒の前に、しかも白昼の路上で現れろ。と、言うのである。
いくらなんでもそんなコト、出来る訳がない。
それに、そんなコトをして、もし、自分の正体がバレたら、全てが明るみへと曝されてしまうではないか。

そう言って、懸命に抗う真佐美であったが、前述の様に、全頭マスクに等しい、グラスとマスク、カツラを渡されて、
『これを着ければ、前回のダンサーより正体はバレないわよ。』と言われ、更に、またいつもの様に
真由美達家族の安否を盾に取られては、もはや真佐美に逆らう術などありはしなかった。

だが、こうして、いざ、全裸にコートのみで路上に立ち竦む真佐美は、恥辱のあまりに、
まさにこの瞬間、この世から消えてなくなりたいと思わぬ訳にはいかなった。

だが、そんな恥辱も、目標(?)である女子高生達が、目の前の角から現れた際の衝撃に
比べれば、比較にもならなかった。

『あぁ、、**さん、、○○さんも、、、、、見ないで、、、そんなに見ないで、、、』
『こんな、、こんな、惨め過ぎる、、酷過ぎるわ、、、あぁぁ、、なんで、、なんで、、こんな事に、、』

目の前に突然現れた、グラサンとマスク、コートと言う伝統的な(?)変質者スタイルの自分。
そして、凍りついたかの様に立ち竦みながらこちらを凝視する少女たち。
その彼女達は、当然であるが真佐美の知った顔だらけである。
だが、当たり前だが彼女達は自分の正体に気付く筈もなく、その表情もまた、当然であるが、
真佐美の見慣れている、人懐っこい表情では無く、警戒感と不信感に満ちた冷たい視線でこちらを伺っている。

だが、その冷たい視線、文字通り、敬愛する学園の理事長ではなく、不審者を見る眼差しが自分に向けられているのを
自覚した時、真佐美の背中にゾクゾクとする様な妖しい感覚が走ってしまったのもまた、事実であった。
そう、、、、それは、もはや紛れもない、露出の、、、自虐の暗い悦びであったのだ。

いつしか、真佐美の脳裏から、つい先程での羞恥と後悔の思いは消えていき、
全く違う、妖しい感情が渦巻き始めていった。
『あぁ、、なんて冷たい目、、気付かないの、、私って、、気付いていないのね、、、そぅ、、そぅよ、、、
 私は、、私は、学園の理事長なんかじゃない、、そんな女じゃないの、、、
 露出狂の、、、変態女なの、、、、だから、、だから、、こんなコトも出来るの、、出来るのよっ!!』

そして、その路上に立ち竦むグラサンマスクのコート女は、突然に自分の纏うコートの胸元に手を当てると、
一気にその前面を全開にしてしまう。

一瞬訪れた、沈黙の後、、、
目にしたモノの意味が判らず、硬直した女子高生たちは、ただ、唖然、呆然として、その見世物を
凝視し続けるしかなかった。

なんと、そのコート女は、その内側は、衣服どころか下着一つ身に着けぬ全くの素っ裸であったのだ。

ある程度の年齢の女性なのであろうか、さすがにやや垂れ下がったり、緩んでいたりはするものの、
巨大な乳房に括れたウェスト、迫力さえ感じさせるヒップに、女の部分は、なぜだか全くの無毛状態で股間の割れ目、
マン筋すら剥き出しに曝している、そんな、卑猥極まりない熟女のフルヌードを見せられた少女たち。

そして、一瞬の沈黙の後、彼女達が悲鳴を上げながら慌てて逃走していったのは、
言うまでもない事であった。



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