最終章 1−4 (原案:肉奴隷大好き少年さん)


「こ、こんな洋服着れませんッ!」
真佐美が怒るのも無理はない。


どうやら屋外で、徹底的に真佐美に恥辱の責めを与えるつもりらしい校長と女子高生2人は、とある休日、
突然に真佐美の自宅へ押しかけた。
そしてその3人が、まさに唐突に差し出されたのは、一目見ただけでは単なる布の切れ端、
とても服と呼べる大きさではなかった。

よく見ればステッチがあることや、それなりの処理が施されていることで、なんとなく服のようにも
見えるのだが、それが真佐美が持っている服の概念を、大きく超えていることに違いはない。

「あら、これを着るのがいやなの?」
「あ、当たり前でしょう。どう見たってこんなの洋服じゃないわッ!」
「手にも取らず、着ても見ないうちから失礼なこと言うわね。せっかく私たちが“あなたのため”に、
 特別に仕立てたいわばオートクチュールなのよ。

「まあ、いやならいいわ。
 あのクラブで働いている全頭マスクの変態女が理事長だってこと、みーんなにバラしちゃうから。」
「ふふふ、どーなるかな?
 いつもおやぢたちの前で恥ずかしいオナニーショーをしたり、身体中をいじくり回されてヒィヒィ
 よがっている淫乱女が、あの高慢な理事長だってことがばれちゃうんだよぉ?」

その致命的な台詞を聞かされた真佐美の顔から瞬く間に血の気が引いていった。

「そ、それだけは。お、お願いです、みんなに正体を明かすことだけはやめて。
 そんなことされたら、私、本当に生きてゆけなくなる。」
「だったら、これくらいのコスチューム、なんてことないでしょ?」
「そうそう。あんなおやぢ達の前で素っ裸でしているあ〜んなことやこ〜んなこと、
 それに比べればこの格好なんか、このドレス(?)を着ているくらい平気じゃないかしら。」

そう口々にはやしだす女達の言葉に、血の出る程に悔しいげに唇を噛む真佐美であったが、
やはり、その口から出される言葉にもはや選択の余地は無かった。
「わ、分かりました。き、着ますわ。」

数分後・・・。
「ああ、ひ、ひどい。こ、こんな格好、させるなんて。し、しかも、出掛けるだなんて、、、」

それは50歳を超えた真佐美にとって、理解の範疇を大きく超えた姿であった。

まず足元は踵が10センチ以上はあろうかという、真っ赤なエナメルのピンヒール。
もちろんノーストッキングの素足である。
日焼けを知らない真っ白な、しかし肉付きのよい両足の付け根には、これまた真っ白のホットパンツ。

ホットパンツとはいえ股上は10センチ程度しかなく、素材も下着と見紛うばかりのごくごく薄いものである。
さらに後ろは大きく抉られ、ちょっと弛みかけた二つの尻たぶが、ぶるぶると揺れているのがはっきり分かり、
ベルトラインの上には双球の割れ目が覗いている。

たぶん真佐美の標準からすれば、2サイズ以上は小さいであろうホットパンツは、肉への食い込みが
尋常ではなく、ノーパンの股間にはくっきりと筋、いわゆる『女の割れ目』が現れており、腹や太股も
肉がむっちりとはみ出していて、そう、それはどちらかと言えば真っ白なブルマーの様なものであった。

そんなボトムに対してトップは、ベアトップあるいはチューブトップといった感じの、肩から胸が露わに
なった白いコスチュームで、こちらも明らかに2サイズは小さな代物だ。
バストにぴったりと張り付いた布からは、やや垂れ気味の爆乳のシルエットとその先についた乳首さえ
はっきり分かる。

そして、その布はへその上10センチ程度までしかなく、むしろ胸だけを覆った腹巻といった風情である。
さらに恥ずかしいのは背中が大きくくり抜かれており、遠くから眺めると何も着ていないようにも見える。

そしてとどめは胸の部分に入ったレタリングである。

大きく数字の50が書かれ、その上にはI am overと添えられているのだ。
つまり自ら「私は50歳以上です」と、世間に向けて公言しているのである。

「うう、酷い、酷過ぎるわ。」
そのあまりの無様さ、卑猥さに悶絶する真佐美であったが、その顔を見れば誰も50歳を過ぎているとは
思うまい。

つまり、なんと、衣服だけでなく、その羞恥の装いは化粧にまで施されていたのである。
今や、その真佐美の美貌にはどぎついメイクが施され、その顔からは、年齢はまったく想像できない。

まずは、エクステンションか強力なボリュームアップマスカラか、2センチもあろうかという睫毛が真っ黒に
目のふちを飾り立て、その目にはブルーのカラーコンタクト。
更にはまぶたには極彩色のアイシャドウまでもが引かれている。

そして、頬にもピンクというにはあまりにも赤い紅、唇は普段の真佐美の数倍に見えるくらい大きく
縁取りされ、真っ赤なグロスがこれでもかと輝いている。

さらには、ヘアには金髪のウイッグが被せられるという、古い娼婦でもこんな演出はしなかったであろう、
凄まじい猥褻さ、淫靡さである。

しかしそれが破綻せず、それなりにまとまって見えるのは、やはり真佐美が持つ生来の上品さ、整った美貌が
なせる業というべきであろう。

しかし、親しい人がどこから見ても真佐美には見えないことが、彼女にとっては救いといえば救いであった。

『ああ、こんな姿でもこの顔なら大丈夫ね。それに今日出かける場所は知り合いもいる筈のない地方だし、
 何とか正体を明かさずに誤魔化し通せるわ。』

そして、そんな開き直りに近いながらもどこか安心した真佐美様子を見て、校長たちは顔を見合わせ
ニヤリと笑い合った。

そう、それこそが、まさに校長や二人にとって思う壺であったのだ。
全頭マスクといい今回の特殊(?)メイクといい、自分の正体さえ知られなければどんどん大胆になっていく
真佐美の性癖は、既に彼女たちに見抜かれているのである。

つまり、哀れな真佐美は自身が知らぬ間に、彼女たちが敷いた露出狂への道を着々と歩まされているのだ。

『ふふふふ。恥ずかしいことをさせたいだけさせて、人間として生きられないようにしてから、
 あなたの正体をばらしてさしあげるわ。待っててね、、理事長先生、、、』

そして、今日三人に連れられて真佐美がやって来たのは、学園の街から100キロ以上離れた海水浴場のある
地方都市である。

『こ、ここまで離れれば、間違いなく、私を知ってる人はいないはず。それにこのメイクだもの。
 仮に居たって分かる筈はないわ、、、、
 それにここは大きな海水浴場もあるし、これくらい大胆な格好も大丈夫よ。
 最近の子たちがやっているコスプレだと思えば、な、何とかなるわよ。』

駐車場にクルマを止めて歩き始めたころは、まだそう言って、懸命に自分自身に言い聞かせながら歩いていた
真佐美ではあったが、さすがに昼の街中を合法的とはいえ、半ば以上乳房を晒し、腹部は完全に、プリプリ
揺れる尻肉や、クッキリと股間の割れ目すら浮き出していると言う裸同然といってもいい姿で歩く熟女は、
すれ違う人のどちらかといえば侮蔑の視線と罵声を浴び続けることになっていた。

『ああ、み、見られてる。いやあ。そ、そんな目で見ないで。し、したくてしてる訳じゃないの。
 こ、こんな、おっぱいやお尻が丸出しの格好で街を歩くなんて、正気の沙汰じゃないわ。
 は、恥ずかしすぎる。ううう。』

そして、真佐美はまるで夢遊病者のようにふらふらと歩き続け、そのまま、三人に抱えられるように
デパートへと入っていった。

「さあ、ここでは水着を買うわよ。」
そんな校長の声に促されて水着売り場へと向かう真佐美。

もちろんであるが、当然、そこでも好奇の目に晒されることになった。

すると、心ここに在らずといった様子で見るともなく水着を物色している真佐美に、なんと突然に傍らにいた
二人の女子校生が大きな声で呼びかけてきたのである。

「ねえ?おばあちゃん、こんな水着はどう?50歳を過ぎてもまだまだこんなに若いんだから、
 ぜーったい、似合うわよ。」
「そうそう。50歳を過ぎてもエステで磨いたご自慢のボディを、みんなに見せ付けてあげましょうよ、
 ね?おばあちゃん。」

『ひ、ひぃぃ、や、やめて、やめてったら。50歳を過ぎてるとか、お、おばあちゃんなんて言わないでっ!!』

そんな和美達の言葉に、周囲の視線は一気に真佐美へと集中した。
目の前にいる裸同然の姿でうろついている痴女もどきが、おばあちゃん、そして五十過ぎだとは!

まじまじと見ればその胸には「I am over 50」などと書かれている。
その年齢で、その様な衣装を着ると言う事は、、、自分の身体によほど自身があるのか、
それとも単なる変態か、大方の見方は後者であったろうことは想像に難くないが。

『ああ、お、お願いですから、素性が分かるようなことは言わないでください。』

周囲に聞こえぬ様に、消え入りそうな小声で三人に懇願する真佐美であったが、
女子校生二人はそんな思いを無視して、なんと店員にまで声をかける。

「すみませーん。この、私のおばあちゃんに似合う、派手な水着を探してるんですけど、
 何か良いのはないですかぁ?」
「このお店でいちばん露出が激しいのがいいですぅ。ほら、おばあちゃんのこの格好。
 とにかく自慢のボディを晒したくてうずうずしてるんですよぉ。」

少女たちからあることないことを聞かされて、ようやく店員は要望にマッチする水着を何着か持って来た。

「試着されますか?」
正直、年齢も考えぬそんな変態熟女の相手はゴメンであろうが、辛うじて義務感から尋ねる店員。

そして、当然、『いいです』、と断ろうとした真佐美をキッと睨んで制した三人は、
店員に促されるまま同伴者OKの試着コーナーへと真佐美を引っ張っていった。

『ああ、大勢の人のいる前で晒しものにされるんだわ。は、恥ずかしい。み、惨めよ、惨め過ぎる、、』

そう、そのとおりであった、これから数刻の間、男性の同伴者さえもいる試着室で、真佐美は何着もの水着に
無理やりに着替えさせられ、その都度カーテンを全開にして、周りの人に似合っているかどうかを強制的に
尋ねさせられた。

もちろん、それに応えてくれるような親切な人は皆無だったし、何か言いたげな男性も同伴の女性に
とがめられるのがオチであった。

やはり、周囲で同じように試着している十代や二十代の娘たちに比べ、いかに高級エステに日々通い、加えて
アスレチックジムで鍛えているとはいえ、圧倒的にいやらしい雰囲気を漂わせる真佐美の身体は、やはり
小さな水着に包まれると、さらに卑猥さを増し、周囲から明らかに異様を放っていたのである。

まさに気の狂いそうな程の羞恥に身をくねらせ、どれでもいいから早く買って、この場を立ち去りたいと
思っていた真佐美であったが、女子校生の一人が店員にかけた言葉に耳を疑った。

「うーん、どれも今ひとつねぇ。デザインとか色はいいんだけど、露出が足りないの。
 おばあちゃんはホントは素っ裸で泳ぎたいくらいなんだから。」

「そうそう。あ、以前からおばあちゃんが気に入っている水着があるんだけど、
 参考に見てもらっていいですかぁ。それに一番近い水着を買いますからぁ。」

そう言われては店員も断るわけにはいかない。

もはや、義務感を超え、諦観の様な心境で事態を見つめる店員が力無く同意する。
「、、、、、、、えぇ、、ええ、どうぞ。拝見させてくださいな。」

「わあ、ありがとう。よかったわね、おばあちゃん。じゃこれ着てみて。」
と、差し出されたのは握りこぶしに隠れてしまうような、何か小さな紐のようなものだった。

「え?なに?こ、これが水着って?こんな水着がお気に入りだなんて、私知らないわ。」
訝しがる真佐美を無理やりカーテンの向こうに押しやり、着替えをさせる三人。

「ねぇ?着替えたぁ?早くしないといろいろ大変なことになるわよぉ。」

脅迫めいた言葉で真佐美を促す少女たち。

「着替えたわよね?」
「だ、だめ。こ、こんなの水着じゃないわっ。ひ、人前に出るなんていやあ、絶対にイヤァッ!!。」
「なにぐだぐだ言ってんの?おばあちゃん。ほうら、みんなに見てもらうのよっ!」

一気に開け放たれたカーテン。

そこには胸と股間を覆い隠すように手をあて、現実逃避して床にしゃがんでいる真佐美がいた。
「ひいい、ゆ、許して。こんなに大勢の人がいる前で、こ、こんな惨めな格好させないで。」
「あら?肉体自慢のおばあちゃんらしくないわねぇ。」

耳元で校長が囁く。
「なんならここで、理事長のことばらしちゃいましょうか?いくら離れているたって、
 あれだけ有名な学校ですもの。知らないわけはないでしょうねぇ。」
「あああ、あなたたち、ど、どこまで辱めれば気が済むの。」
「それは理事長次第ですわ。従順になっていただければ、それだけ怪我をしないで済むってことです。
 あ、手で隠しちゃだめですよぉ。手は頭の後ろで組んでくださいね。」
「うう、わ、分かったわ。」

意を決して立ち上がり、両手を頭の後ろに回す真佐美。
店員は目を見開き、悲鳴にも似た声を上げた。

「ひっ?!そ、それが、み、水着なんですか?」

無理もない。
真佐美の身体には今や、単なる紐らしきものが張り付いているだけなのだ。

通常なら紐の先にあるはずのブラカップ部分は、紐よりわずかに幅が広いだけのもので、
重く垂れ下がった紡錘形の乳房とその先に広がる乳輪は隠しようもなく、
硬くしこった乳首もその根元から半分以上は見えているという有様。

股間はさらに悲惨だった。
ここ数週間は命令で無駄毛の処理をしていない真佐美だったが、
それがこのときの辱めのためだと今気づかされたのだ。

こちらも股間の船底部分のみがやや幅広になっている以外は、単なる紐がTの字状になっているだけである。
すなわち股間はぼうぼうに生えた陰毛が、そのTの字に隠れることができず晒されているのだ。

ホットパンツの場合はまだしも、この状態はあまりにも恥ずかしすぎる。

そして女子校生が命令する。
「おばあちゃん、店員さんに後ろも見てもらって。」

手を頭の後ろに組んだまま真佐美は後ろ向きになった。
そこには首と背中に回る細い紐と、お尻の中ほどでTの字を形成する紐が心細げにあるだけだった。
後ろ向きになると無防備さがいやというほど伝わってくる。

そんな真佐美に店員が、完全に呆れ果てた口調で話しかける。

「こ、これがお気に入りなら、ちょっと当店の商品では難しいかもしれませんね。
 うちでは普通の水着しか扱っていませんから。
 こんな格好がお好きな方は今までいらっしゃいませんでしたし。
 あ、あの、よく分からないんですけど、そういった趣味の方なら、それなりの『別の』お店があると
 思うんですけど。」

もはや、侮蔑の色を隠しもせず、呆れながらも真佐美に告げる店員。
そんな、年若く、見知らぬ女性からの嘲笑に、もはや真佐美の心はボロボロになっていった、、、、





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