新たな生贄05-01
遂に自らの口から少年を淫行へと誘ってしまった真佐美。
自宅へ戻り、一人思い出せば後悔の念が浮かばぬ訳も無い。
『いったい、いったい、自分は何をしているのだ、、どうなってしまったのだ、、、、』、と、、、
しかし、その翌日、無事学園へと戻った少年の姿に、自分への称賛が密かに流れているのを感じると、
その不安な気持ちを理屈で抑え込む真佐美であった。
曰く、
『さすが理事長先生、たった一回の家庭訪問で不登校を解消させてしまった。』
『やはり、ベテランの手腕は違う。』
『、、そぅ、そうよ、一番大事なのは子供たちの事よ、私は彼を救ったのよ、、、、だから、、だから、、』
そう、だから名前を偽り、顔を隠し、少年ともう一度位交わる事など、、、、、、些細な事ではないか、、、
それが『青少年保護条例』に違反する立派な『犯罪』(?)である事位、教育に携わる真佐美が知らぬ筈もない。
しかし、それを強引に『少年の更生』と自分に言い聞かせている真佐美の堕落は最早止める術を持たなかった。
そして、そんな真佐美の心理に付け込むかの様に絶妙なタイミングで送られてきたものがあった。
おそらくは『お友達』となってしまった『則子』あたりから情報が流れたのであろう。
突然に和美から携帯メールが来たかと思うと、その日の内に封書の様なものが真佐美に送られて来たのだが、
その中身はある超高級エステの利用カードであったのだ。
メールにはそっけなく『これを使ってお手入れしてね。』の意味の内容のみ。
だが、そのエステの名前に気付くと真佐美は驚愕せざるを得ない。
そこはまさに超高級セレブご用達で入会するのが限りなく困難なエステクラブであったのだ。
そこに比べれば、真佐美が入会している高級エステでさえ、格下としか言えぬ程の超高級店である。
真佐美も羨望こそすれ、未だ入会すらかなわずに憧れてもいたそんな店の利用カードである。
一介の女子高校生に過ぎぬ筈の彼女達に、いったいどの様なコネがあるのであろうか、、、、、
だが、さすがにそんな露骨な誘いに、最初は当然の如く二の足を踏む真佐美、、、、、
『い、いくらなんでも、、あんなカード、、使えない、、使えないわよ、、、』
いったい、何の魂胆なのか、、、、、まぁ恐らく真佐美の見栄えを少しでも良くして少年と淫行させ、少年を
真佐美の虜にして禁断の関係を既成事実化、それをして真佐美への脅迫のカードを増やすつもりなのであろう。
そんな見え見えの誘いに逡巡する真佐美であったが、思い悩みながら校内を歩くと当然、廊下で女子生徒達共
すれ違う。
「理事長先生、{おはようございます、今日は、失礼します}、、、、」
色々な挨拶を述べると共に、様々な談笑を交わし合いながら通り過ぎる少女たち、、、、、
初々しい中に未だ幼さを残す一年生、大人びて落ち着いた様子は3年生であろうか、、、、
まさに、弾ける様な若さに満ちた少女たち、、、
その些かの緩みも皺すら無い、輝く様な健康美に満ち溢れた彼女達を見ていれば、、、、、
『、、、や、、やっぱり、、、使っちゃおうかしら、、、せ、せっかく、だし、、どうせ、あるの、だし、、』
やはり、真佐美も『女』である事から逃れる事は出来なかった、、、、、、、
確かに、日頃のケア、自らの精進(?)とエステ通い等の成果で、年齢からすれば同年代の女性より、客観的に
見ても遥かに若々しい真佐美ではあるのだが、これから自分が行おうとする行為を前にすれば、例えどの様な
手段でも対策(?)を行わずにはいられなかった。
(何せ、相手のライバルは現役女子高生なのだから、、、、、、、)
などと言う様な、深層心理が働いた。等とは絶対に認められぬ真佐美ではあったが、放課後、仕事もそこそこに
学校を去り、そそくさとエステへ向かうその姿に、昼間の逡巡はかけらも見られなかった、、、、、
そこでの体験はまさに真佐美の想像を超えたものであったとだけ記しておこう。
エステでけではなく、コスメ、それも超がつくほどの一級の施術師達がこれまた極上の素材やテクニックを
駆使して行うその技の数々。
更にはそれだけではなく、彼女たち施術師は恐らくメンタルな部分でのお客への対応すら考慮しているので
あろう。
彼女たちとの知的でウィットに富んだ会話は、真佐美の心をリラックスさせ、その若干持っていた後ろめたさ
さえ、解きほぐしていくではないか。
そして、ほんの数時間の体験にも拘わらず、そこの虜となってしまった真佐美は、あっさりと
『一週間短期コース』への登録をしてしまう。
そして、先日の訪問の際、こっそりと少年と交換しておいたメール経由で、次の彼女からのお誘いは
おそらく一週間後くらいであろう。と伝える真佐美の心境は、年甲斐もなく、『男を焦らす』喜びに
満ちていたのは言うまでもないことであった。
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