新たな生贄-01-02





応接室での面談が終わり、、、、、、、

1人、若々しい美貌を蒼白にしながら、力無く出口へ向かう熟女がいた、、、、、

『何かの間違いよ、、、絶対に有り得ないわ、、、、』
そんな一縷の望みを無残に粉砕されてしまった、哀れな女性。
その脳裏には『そんなにおっしゃるのであれば、、、、、』の言葉と共に見せられた写真の映像が
未だ消えぬイメージとしてチラついていた、、、、

『お見せするだけですからね、、、それと、、絶対他言無用に願いますよ、、、』
『ほんとはすぐ廃棄する予定だったのですが、、、、』
相手側がなにか言っていたようだが、それはもはや真佐美には届いていなかった、、、、

最初に見せられた時は単なる男女の絡みの写真と思っていた。
真佐美とていい加減にいい年をした女性である、それ相応に経験もあり、今更そんな写真程度で驚く筈もない。
だが、そこに写されていた男女とは、、、、、
『ヒッ、、ヒィーーーーーーッッ!!』

場所も忘れ、まさに悲鳴を上げてしまう真佐美。

なんとその写真の中、裸身を絡ませ合う男女の正体は自分の実の娘、真由美、そして実の孫、昭夫だったのだ。
そして、その美女と美少年はまさにその無毛の結合部分も露わにして様々な体位で絡み合っている。
そして、、その似通った美貌の2人は欲情に狂い、まさに痴呆の様の表情を浮かべている、、、、
そして、、、それはまさに恍惚としか表現のしようがない表情なのだ、、、、

血の繋がった実の母と息子である、真由美と昭夫がセックスをしている、、、、、、、、、
自分の作り上げて来た、これまでの人生、その全てが音を立てて崩れ去っていく、、、、、
そして、震える指先で、機械的に与えられた写真の束を捲る真佐美の目が、ある一枚に釘付けとなった瞬間、
驚愕のあまり、カッと見開かれ、思わずその写真の束を取り落としてしまう。

そこにいたのは、今度は自慢の孫娘、佐和子も交えた家族3人の写真だったのだが、、、、、

素っ裸で横たわる昭夫に跨がった、全裸の佐和子の股間は、生々しくも真下の弟の肉茎を咥え込んでいる。
そして、自らそのしなやかな指先で、瑞々しい乙女の美乳である自身の乳房を揉みしだいている。
真由美の娘と息子である、佐和子と昭夫がセックスをしている、、、、、
更に、その傍らに寄り添う裸の真由美は、実の娘である佐和子と口づけを交わしているのだ。

そして、あまりの衝撃の事実に、虚ろな瞳を卓上へとさ迷わせた真佐美は、そこに残された何枚かの写真に
気付くと、まさに心臓が凍りつくかの様なショックを受けてしまった。

なんと、そこには真由美達、家族3人が全くの全裸、素っ裸で並んでいるのだが、、、、、
どう見ても、そこは教室なのである、そしてそれどころか傍らでは引きつった顔の教師、、、
更には最前列であろう、生徒たちの頭部も映っている、、、、、
つまり、これは白昼堂々、授業中の教室でのことなのか、、、、、

そして、その次の写真では、仁王立ちした昭夫の股間に膝まづいた母娘が、その端正な美貌を歪むくらいに
極端な程に大きく舌先を伸ばして、昭夫の巨大な肉茎を嘗め合っている、、、、、、同じ教室で、、、、、
その似通った3人の顔に浮かぶ、痴情に狂った恍惚の表情は、もはやその3人が獣同様、まさに畜生の関係に
堕ちていることをなによりもはっきりと証明している、、、、

それらの写真でもはや致命的な衝撃を受けてしまった真佐美にとり、最後の一群、校庭のど真ん中で獣の様に
四つん這いで交じ合う、母娘と息子の写真など、見ても見なくても同様であっただろう、、、、

もはや、真佐美の耳には相手が何を言っているのかも届いていなかった、、、、、
ただ、機械的に『失礼致します、、、、』とだけ述べ、部屋を後にする真佐美。
大事な家族の惨状に打ちのめされた熟女に、相手が何か言っているようであったが、もはやそれすら
気付かぬ真佐美は、ただ、ヨロヨロと出口へ向かい歩き続けるだけであった、、、、、

そして、その哀れな熟女を狙うを2人の女子高生がいた。
通路の陰から面談室を伺っていた2人は、そこから出て来た真佐美を見ながら会話を交わす。

「ねぇねぇ、、来たわよ、来たわよ、、うっわぁぁ、、真っ青、、、、で、、ちょっと、大丈夫、アレ、、」
「あっらぁぁ、、、よっぽどショックだったのねぇ、、、フラフラじゃないの、、、、」
「うふふふ、まぁ、でも、アレくらいの方がイィんじゃないかしら、、、」
「そぉよね、、、、可哀想なお母様、、大丈夫、私達がちょっと慰めてさしあげるわ、、、」
「うふふふ、、、」「うふふふ、、」
そんな会話を交わしながら、美少女ぜんとしたコンビが妖しく瞳を光らせる。

そして、目の前をよろよろと真佐美が通過した後、ゆっくりと近づいた2人は、その熟女へ小さく声を掛ける。
「、、、あ、、、あの、佐和子先輩のご家族の方ですか、、、、」
だが、あまりに衝撃的な光景に打ちのめされてしまった真佐美の耳に、中々その言葉は届かなかった。
全く聞こえないのか、何回か声を掛けてもフラフラと歩き続ける真佐美に向け、軽く舌打ちした由佳は、
やや大きな声で対象を変えて呼びかける。

「あの、真由美お母様のご家族の方ですか?」
そして、愛しい我が娘の名前を聞かされた真佐美は、ようやく気付いたかの様に足を止め、背後を振り返った。
「あの、、、、、真由美お母様のご家族の方ですよね?」

見れば、愛らしい女子高生が2人、心配そうな表情を浮かべ、こちらを伺っている。
「、、、、、、え、、、えぇ、、、、、あなた達は、、、、、」
まさかにもその2人が、全ての元凶などとは思わぬ真佐美は、ただ問われるままに返事を返す。

すると、その2人は、まるで何かに脅えるかの様に周囲を伺いながら、小さな声で話始めた。
「、、、、あ、、、あの、、私達、、知ってるんです、、、ホントの、、、こと、、、」
「違うんです、、ホントは、、違うんです、、あんな、、あんな、、ヒドい、、、」
「私達、、知ってるんです、、、ホントは、佐和子先輩も、真由美お母様も、ムリヤリ、、」

何かに脅えながら話しているせいなのか、要点を得ない内容であったが、それでもその2人の真摯な表情、
そして何よりも、聞き取れた『ホントは違う、、』『ムリヤリ』の言葉は、壊れかけていた真佐美の心に
僅かな光りを投げかけた。

全てを失い掛けている、哀れな熟女がその言葉に一縷の望みを掛け、縋り付こうとするのを誰が笑えよう。
まして、それが娘たち家族だけでなく、自分さえも狙う悪魔の様な女子高生たちの罠だなど誰が思えよう。

真佐美の焦点の失われていた瞳にゆっくりと光りが戻り、、、、、、
「い、、、今、、今、なんて言ったの、、『ムリヤリ』って、、いったい、、いったい、、」
たちまち、先程までの夢遊病者の様な様子から、まさに別人の様になって由佳に詰め寄る真佐美。

美貌の熟女に詰め寄られ、思わず慌てる由佳と違い、それを傍らで眺める和美は、自分たちに
縋り付かんばかりの、目の前の熟女の様子に内心のほくそ笑みを表へ出ない様に苦心していた。
『うふふ、必死ね、、お母様ったら、、、もう、少しだわ、、、、』
そう内心で呟くと、今度は和美が声を掛ける。

「、、、え、、えぇ、、そうなんです、、、でも、、ここでは、、ちょっと、、、、、」
「、、、すみませんが、、、一緒に来てくださいませんか、、、、」
相変わらず、脅えた感じのまま、そして周囲を伺いながら小声で話す、その女子高生たちの様子に、なにやら
不穏な雰囲気を感じる真佐美であったが、そこは教育者の端くれ。

学校内部にある、教師たちの知らぬ事情、、、、それらは、生徒たちの方が真実を知っている事の方が
往々にしてある、と言うことを知っている真佐美は、思わず、その2人の申し出に同意してしまう。
改めて口を噤み、小さく同意した真佐美であったが、その言葉と共に、女子高生たちは先導して校内を
出口とは別方向へと進んで行く。

そして、導かれた真佐美の行く先は、、、、、
『美術準備室』
まさかにも、そこで、かつて何があったかなどと想像できない真佐美は、フラフラと導かれるままそこへ入る。

そして、扉は閉じられるのを待ち兼ねたかの様に、2人に詰め寄る真佐美。
「お願い、教えて、『ムリヤリ』っていったい何があったの、、『ホントは』っていったい、いったい、、、」
まさに必死になって由佳に詰め寄って、問いただす真佐美。

そして、そんな真佐美の心情を思いやるかの様に、目を逸らしながら答える由佳。
「私達、知ってるんです、佐和子先輩も昭夫さんも、、、お母様の真由美さんも、、みんな、みんな、、
 とっても素敵な方達だって、、、、」
「あんな優しくて、、心の奇麗な、素晴らしいご家族、、、、」

人は信じたいものだけを信じるのだと言う、、、、
あのあまりに衝撃的な写真を目にしながらも、見知らぬ少女たちが口にした自分の愛娘達家族への賛美を
聞いた真佐美は、その言葉を聞き、やっと救いを得たかの様に思わず感極まって、泣き崩れてしまう。

「えぇ、、えぇ、そう、、そうなの、、そうなのよっ!!ホントはそうなのよっ!!う、、うぅぅぅっっ、、」
まるで子供の様に両手で顔を覆いながら、準備室の床へへたり込んで嗚咽を漏らす真佐美。

そして、その哀れな熟女を見下ろす2人の女子高生の顔は、先程までの脅える表情は微塵も残されてはおらず、
それは、ただ、冷たく、新たな生け贄を吟味する捕食者の様であった。

やがて、静かに目だけで会話した2人は、ゆっくりと動き出す。

「お母様、、、どうか、こちらへお座りください。」
優しく、真佐美に声を掛けた和美が、彼女を誘ったその先には、、、、
1人がけのソファがあり、誘われるまま、小さくすすり泣く真佐美はおとなしくそこへ座る。
まさかにも、そのソファでかつて自分の娘である真由美が、どんな目に会ったかを知らぬ真佐美。

そのかつての痴態を知る和美は、そこに真由美の姿を重ね、1人ほくそ笑む。
『うふふふ、さすが母娘、よく、お似合いよ、、もうすぐ、同じ格好させてやるわ、、、』
高級スーツに身を包む、美貌の熟女が、いったいどの様な狂態を示すのか、胸踊らせて期待する和美。

「お茶でもどうぞ、、、落ち着きますわ、、、、」
そんな優しげな声と共に、傍らのテーブルに置かれたアイスティ。
もはや、何の疑いも持たぬ真佐美は、それに手を伸ばすと、一気に半分以上を飲み干してしまう。
そして、やや落ち着いたのか手元のポーチから小さなハンカチを取り出すと、目許を拭い、気丈にも
姿勢を正しながら、目の前の少女達に改めて問い直す。

「、、取り乱してしまって御免なさい、、ありがとう、、少し落ち着いたわ、、、、」
「、、、お願い、、聞かせてちょうだい、、いったい、、何があったのか、、、」

そこで、居住まいを正した少女たちの口から語られた衝撃的な事実の数々、、、、、、
それは、長年教育現場で過ごし、直接少年少女達と触れ合ってきた真佐美にとっても、とても信じられぬ
出来事の連続であった。

彼女たちの話を整理すると、発端は些細な出来事であったらしい。
品行方正、成績優秀、才色兼備のまさに満点女子高生である佐和子。
そんな佐和子は、自身の内に秘めた正義感もあり、学内では教師達からすら一目置かれる存在であったものの、
正直やや煙たがられていたらしい。

そこに今年度から、昭夫も新入生として学校に通い始めたのだが、、、
これが姉によく似た美少年、そして首席入学を誇る程の秀才であったのだ。
1人ならともかく、2人ともなれば、いささか目障り、、、とでも言う訳でも無いが、、、

ある女子高生が、美少年である昭夫に告白しようとしたところ、佐和子の逆鱗に触れたのか、言下に断った。
と言うのだ。
そして、その話に尾鰭が着いて広がり、いつしか2人は『お高くとまって周囲を見下す美形姉弟コンビ』と
なってしまったらしいのだ。

そして、そこまで聞いた真佐美の脳裏に、微かに浮かんでいた不吉な予感が形となって現れてしまう。
『あぁぁ、、やっぱり、、、だから、、、、』

そうなのだ、、自慢の孫娘、佐和子は、その美しさも聡明な頭脳もまさに自慢の孫娘ではあったのだが、、、
それが、ひょっとして将来、他者への不寛容となって現れるのではないかと、危惧しないでもなかったのだ。
もちろん、優しい佐和子は、幼いころから昭夫の面倒も良くみて、決してそんな子ではなかった。
だが、、、心ない他者からは、そう取られてしまったのか、、、

だが、そんな自責の念に駆られる真佐美を、少女たちの言葉が慰める。
「うそです、デタラメなんです、佐和子先輩も、、昭夫さんも、、決してそんなこと思う人じゃないんです。」
「フられた腹いせに、、イィかげんなウソで、、」
「あんな優しくて、素敵な先輩を、、、、ひどい、、、」
ウソ泣きまでして熱弁を奮う女子高生コンビの熱演に、もはや真実を見抜けぬ真佐美。

そして、大きく開いた瞳に、零れおちそうな程に涙を潤ませながら、健気に孫達を弁護してくれる
女子高生の手を取り感謝の言葉を述べる真佐美。
「ありがとう、、ありがとうね、、、ホントにありがとう、、、」
「優しい子供たちなの、、優しい子供たちなのよ、、、ありがとうね、、判ってくれてるのね、、、」

泣き崩れんばかりの熟女の様子に、内心で大きく舌を出しながら、いよいよ確信へ迫る和美。
「えぇ、、知ってます、知ってますとも、、、、、」
「それなのに、、あんな、、あんな、ひどい、、、こと、、」

それを聞いた真佐美は、先程見せられてしまった写真の数々を思い出し、思わず少女たちを見直してしまう。
「、、、、あ、、、あなた、たちも、、そ、その、、」
あの写真、、まさに人倫に反した背徳の所業、、、、
それらをひょっとして知っているのか、、、
とても口に出しては問えぬ真佐美は、言葉を濁して問うのだが、幸いな事に少女たちも明確には答えなかった。

「、、え、えぇ、、、でも、、しかたなかったんです、、あれは脅かされて、、無理やり、、」
「そうなんです、、無理やりに、、昭夫さんを、その、、、それで脅かされて、、強引に、、」
「そうしたら、、今度は、真由美お母様まで、、、、でも、、しかたなかったんです、、お母様は、、」
「えぇ、佐和子先輩や昭夫さんを守るために、、、だから、、無理やり、、強引に、、」

そんな少女たちの言葉を耳にした真佐美は、もはや2人に対して絶対の信頼を置いてしまう。
『あぁ、、やっぱり、そうだったのね、、そうよ、、ぜったいそうに決まってるわ、、、』
自分は間違っていなかった。愛しい家族は狂ってなどいなかった。
全ては、誰かに貶められた結果だったのだ。
1人、安堵する真佐美は、まさか目の前の少女たちが張本人などとは思わず、話を促す。

「ねぇ、、それで、、真由美達は、、今、、今、、どこなの、、何か、知ってるの?」
「、、、それが、、、ただ、、どこかに連れられて、、そ、の、、イヤらしいコトを、、」
「、、!?、、連れられてって、、誘拐じゃない、、れっきとした犯罪よ、、、」
コトはもはや学校内のイジメの域をとうに超えている。
若者たちの無秩序な言動を知らぬはずもない真佐美であったが、まさかにもそんなことまでするのか、、、
高校生が、、、、と絶句してしまうのだが、事実、真由美達とは連絡がつかないではないか、、

そして、あまりの理不尽さに、イキり立つ真佐美であったが、少女たちの言葉を前に立ち尽くしてしまう。
「、、、でも、、エッチな写真を取られて、、それで、、言うことを聞かないとって、、、」
「佐和子先輩や真由美お母様、昭夫さんも、、皆、家族を大切に思っているから、、、」
「、、、あぁ、、、なんて、ひどい、、、」
そう聞かされた真佐美は、誰よりもその理由に納得してしまう。

そうなのだ、、、
真由美も、、そして、佐和子も昭夫も、、皆、優しい家族思いの娘、孫たちなのだ、、、
相手を思いやればこそ、たとえ、自分1人、逃げ出せたとしても、止まる様な子供たちなのだ、、、
その気持ちに気付いた真佐美は、思い余ったあげく、つい小さく呟いてしまった、、、、
「あぁ、可哀想な真由美、佐和子、昭夫、、私が、、私が代わってあげられたら、、、」

そして、その待ち兼ねた言葉を聞いた和美の瞳が妖しく輝き、ゆっくりと立ち上がった。
「、、、今のお言葉、、確かにお聞き致しましたわ、、真佐美奥様、、、」
「、、、、?、、、、!?、、、え、、、な、、、!、、、!?!、、、!!、、あ、あ、、あぁ、、」
豹変する女子高生たちに戸惑う真佐美であったが、その視界はゆっくりと霞み始めていた。
そして、確実に痺れて行く感覚、霞む意識の中、冷たく自分を見下ろす2人の美少女の姿がゆっくりと
消えていった、、、、


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