タイトル[女優という名の・・・ 中編]

「遅くなりました。申し訳ありません!」
三人が演劇部の練習場にやってきた。他の部員は皆揃っており、一番遅れての到着であった。
 部員みんなの視線が冷たく刺さる。部長の渡辺が呆れたように言う。
「遅いじゃないか!それになんだその格好は?!芸術を侮辱するような格好だな!」
「すみません…これしかなくて…」

三人の格好は女子の体育着だったがその形は尋常ではなかった。
白の体育着は普通のそれより短く、乳房の下が見えそうで、襟も深くなっていた。
素材も綿ではなく薄いニットである。下のブルマはかおるは股上の浅いローライズ。
他の二人はローライズの股上が深く切れ込んでいた。当然下着は着けていない。

そんな晒し者の格好で校内を歩けば当然野次馬が大勢やってくる。
野次馬達に取り囲まれ揉みくちゃにされたので遅刻をしたのだ。
そんな半乳半尻の格好でペコペコ謝る姿は屈辱的でいやらしい。

やがて渡辺は「しょうがないですね。じゃ先生が来るまでにストレッチをしてください。」
練習場には大きな鏡がある。それを背に三人はストレッチを始めた。
開脚して前屈すれば股間と乳房の谷間が見える。ルミ子こと佳代夫人になると乳首まで見えてしまいそうだ。
後屈をすれば乳房がボロンと出てしまいそうになり、その姿勢で体を揺すると乳房もタプタプ揺れる。
部員達はそんな三人の準備運動を欲望を抑えつつひたすら終わるのを待っていた。
『フン、露出女どもめ。厳しく稽古してやるからな。』

しばらくすると菊代がやってきた。
「はい。皆ストレッチは終わったわね。じゃ集まって。
今回の定例公演は特別に松下先生、春川君、用務員の小桜さんが出演することになっています。
お芝居の脚本は図書委員長の河本君が書いてくれました。皆、がんばって練習して行きましょう!」
「ハイ!」
「お芝居のタイトルは『杜子春』、配役は主人公の杜子春が春川君、仙人鉄冠子が渡辺君、
閻魔大王が高橋君、神将が…」

「あの…神田様じゃなくて神田先生…私たちは?」
景子がおずおずと手を挙げて菊代に聞いた。
「あなた達は宴会のシーンで踊子をやってもらうわよ。それとルミ子には杜子春の母親もやってもらうからね。」
佳代夫人は動揺した。確か杜子春の母親は地獄で罰を受ける役だ。

観衆が大勢居る中でまたお仕置きを受けるのだろうか?不安と被虐の官能で瞳を潤ませていると
「何考えてるのさ、あんた?アフレコよ!舞台に立つのは着ぐるみを着たほかの部員よ。アハハハ」
菊代の笑い声が屈辱に感じてくる。佳代夫人は恥かしくなって真っ赤になった。

菊代は手をパンパンと叩くと
「さあ!練習練習!本番まであと一ヶ月無いんだからね。気合入れていくわよ!」
 台本の読み合わせからはじまって舞台での台詞合わせ、
振り付けと順調に練習は進んで行った。
その記録を残すためか一台のビデオカメラが回っている。
しかし、それは「露出エセ女子校生による舞台稽古光景」として学園が来賓に売り裁くものだった。
このビデオを寄付金を募る目的でスケベオヤヂに販売するものだった。

実際に三人の演技も胸を寄せたり大きく腰を振ったり、
芝居がなってないと尻を叩かれたりすることが多いのだった。
彼女達は女優という名のペットでしかないのだ。
そんなことにも気づかずに一心不乱に練習する三人は嬉々としたものであった。

[女優という名の・・・ 前編]
[女優という名の・・・ 後編]

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