新婚旅行ー13




「、、ママ、、、大丈夫?、、」
「、、、えっ?、、、えぇ、、ママは、、ママは平気よ、、かおるの方こそ、、大丈夫?」
「、、う、、う、ん、、平気さ、、、だって、ほら、わ、、若いし、、」
「、、あ、ら、、言ったなぁ、、ママだって、まだまだ若いんだらねぇ、、」
「うそうそ、ママは、若いし、、素敵だよ、、、」
「あら、ありがと、でも、お世辞言っても何にも出ないわよ、、」
『うふふふふ、、』『えへへへへ、、、』
惨めなエロ衣装での露出ジョギングで疲労困憊の母子が互いに労りながら部屋で休息している。

沈黙に耐えきれず、些細な冗談を言って互いの気を紛らわせようと気遣う母子であったが、
それも長続きはせず、再び沈鬱な雰囲気で暗く沈んでしまう旅館の一室。

特に、母親である佳代夫人の意気消沈振りは酷かった。
それもそうであろう、いくら見知らぬ土地、見知らぬ人々の眼前とは言え、
命じられたわけでもないのに、なぜあれだけ淫らな言動をしてしまったのか、、、、、、、
『あぁぁ、、いったい、、なんで、、なんで、あんな事を、、あんな事まで、、』
そう、まさにこの世から消えてなくなりたい程の激しい後悔に、その心身を焦がしながらも、
恐ろしい考えが頭の中から離れぬ佳代夫人。

あれが、、、、、あれが本当の自分、、自分の正体のではないのか、、、
これまで38年間、貞淑な仮面を被り世間どころか自分自身さえ偽ってきた。
あれこそが、自分の本性なのではないのか、、、、、
『ち、、違う、、絶対に違うわ、、さっきだって、、かおるを、、かおるを守るためにしたのよ、、、
 わ、私、、そんなんじゃない、、絶対にそんな女じゃないわ、、』
しかし、そう自分に言い聞かせる内心の声すら、小さくなってしまうほど、見知らぬ土地で
追い込まれている佳代夫人であった。

そして、そんな沈鬱な雰囲気に沈む母子のところに、まさに対称的な程の
喜色満面な笑みを浮かべながら井川が戻ってきた。

そして、ドンよりと暗く沈む母子の空気を無視し、まさに嬉々として新たなエロプレイのアイデアを語り始めたのだ。
「おぅ、ご苦労さんだったな、お前等、中々良い出来だったぞ。」
と、まさに自慢のペットの芸を誉める口ぶりの井川。
そして、疲れきった母子を労るどころか、トンでもない事をいい始める。

「うひひひ、あれだけ見事なエロプレイまで出来るお前らに面白い話を持ってきてやったぞ。」
「ただ、見事過ぎたようでなぁ、、あのエロジョギングが温泉街でかなり話題になっちまったらしい。」
「それで、女将がそこら中の旅館から聞かれて困ってるらしんだとさ、『あのコンビは何だ?』ってさ」
「それで、『何と説明しますか?』って女将から相談されて俺はピーンとアイデアが浮かんだね。」
「あれは引退した元温泉街ストリッパーの小桜ルミ子が、久々に温泉に泊まったら、
 つい昔を懐かしんで、以前していた事をたやっちまったんだ。って言っとけってな。」
と、喜色満面で言い放つ井川。

だが、いったい何がそんなに楽しいのか、、、、、、
佳代夫人が学園に勤める際に獣達がでっち上げた架空の人物であり、経歴の『小桜ルミ子』。
今さら、そんな架空の人物の振りなどせずとも、もはや自分達母子は、実名を晒された上で、
この旅館内で惨めなプレイを強要されているではないか。

さして、目新しくもない井川の説明に、ぼんやりとした瞳を向けただけの佳代夫人であったが、
実は井川の説明はそこからが本番であったのだ。

「うひひひひ、、そしたら、ついさっき、また女将から呼ばれてよぉ、、、」
「そんな有名な元ストリッパーの方が居るなら、是非、旅館街の街興しの一貫に協力して欲しい。
 って組合から頼まれちまったってよ。うひひひひひひ。」
疲労と恥辱でロクに働かぬ佳代夫人の意識は、そんな下卑た井川の嘲笑を伴ったセリフも
中々理解出来なかった。

だが、そんな佳代夫人を無視し、滔々と自分のエロネタを披露する井川の独演は続いていく。
「具体的には、是非小桜ルミ子の再ストリッパーデビューで白黒ショーでもお願いしたい。って
 他の旅館の皆さんから頼まれちまったって訳で、勿論二つ返事で受けといたぜ。
 なんせ、旅館に泊まっただけで我慢出来なくってエロジョギングを再開するほどの
 筋金入りのマゾ露出症の小桜ルミ子さんだ、受けないにはいかねぇよなぁ。」

「それでルミ子の久々の再デビューには、及ばずながら俺も協力してやるぜ、
 是非、再デビューは俺たち夫婦の白黒実演ショーにしようぜ。」
そんな井川の独演の中、次第に状況が把握出来てきた佳代夫人は、
その熟れた姿態をおぞましさに震わせ始めていた。
そして、『俺たち夫婦の、、』の箇所では、さすがに血相変えて遮らずにはいられなかった。

「バ、バカな事、言わないで下さいっ!!な、、んで私が、そ、、そんな事に協力しなければ
 ならいんですっ!!」
「おやおや、元ベテランストリッパーの小桜ルミ子さん、、何か気に入らねぇのかな?」
「あ、当たり前じゃないですか、、それは、それは、井川さんだって知ってるでしょう。
 嘘のお話ですっ!!わ、、私、、ストリッパーなんかしたことありませんっ!!」
そう言って、キリリと瞳を吊り上げて激昂する美熟女の浮かべる凄艶な表情であるが、
既に、相手を何度も自らの腹の下でヒィヒィ泣かせた経験のある井川にとっては、さほどの事もない。
それどころか、余裕の表情で嘲笑すらして軽くカワすほどである。

「うひひひ、そぉだよなぁ、あれだけドすけべな事、しかも実の息子とも絡むなんて
 恥知らずと一緒にしたら、ストリッパーが迷惑だよなぁ、、」
強制されたとは言え、確かにこれまで自分達母子がシてきてしまった人倫に背く行為の
数々を指摘され、さすがに怯まずにはいられない佳代夫人。
「!!、あ、、あれは、、そ、、の、、、、、でも、それとこれとは関係ありせんわっ!!
 とにかく、そんな訳の判らないショーになんか絶対出ませんわっ!!」
そう、それはかつての上流家庭の令未亡人、春川佳代が戻ってきた様であった。

もちろん、ここで学園に人質の景子の名を使えば夫人を承服させることも可能である。
だが、悪辣な井川はあえて回りくどいやり口を選んだ。

『けっ、お高く止まりやがって、今に見てろよ、、、』
「そぉか、、じゃぁしょうがねぇ、、ストリッパーは勘弁してやる、その代わり今晩から
 連続で生ハメの中出しで種付け確実までお前をヤリ倒してやるからな。」
『勘弁してやる』のセリフで一瞬、ほっとしたのも束の間、井川からの新たな提案に、
一瞬呆然とした佳代夫人は、先程とは別な意味でのおぞましさがより実感させられてしまう。

そう、、目の前にいる、50過ぎの貧相な初老の小男、、、、、
自分より遥かに年下の横田や生徒に過ぎぬ黒田にすら、へこへことへつらい、立場の下である
自分達母子や景子にしか強い態度に出られない最低の男、、、
こんな男の子供を妊娠させられてしまう、、、、、、

女としての最低の屈辱を命じられたに等しい夫人は、さきほどまでの勢いはどこへやら、
恐怖で言葉を震わせながら、懸命にその強制妊娠に抗い始める。
「そ、、そんな、、妊娠だなんて、、私、もぅ、、38歳ですわ、、、そんな事、、無理です、、絶対無理、、」
やはり生来の温厚な性格故か、これほど貶められていてさえ、井川個人の人格攻撃が
できぬ佳代夫人は、さりげなく一般論的な高齢出産を理由に言い訳してみせる。

すると、井川が自らが身を引く代わり(?)に、再びトンでもない提案をしてきた。
「うひひひ、まぁそう言うと思ったぜ、あぁっ、そうそう、そう言えば、言い忘れてたけど、
 さっき、女将の話の中で、組合の人から、ジョギングの時の相棒の事も聞かれていてよ。
俺も口が滑って、ついあれは今のルミ子の恋人のかおるだと言ったちまったのさ。」
「じゃぁ、俺との種付けショーがイヤならかおるとの白黒ショーしかねぇなぁ、、、、、
 どぉするよ?元ストリッパーのルミ子さんよぉ、、、うひひひひ、、」

いったい、何をどうすればその結論へと至るのか?
だが、立て続けに提案されていく様々なエロ行為のあげく、実の息子さえも、
そんな架空の風俗嬢の相棒扱いされ、もはや混乱の極みにある佳代夫人である。

そして、もはや能面の様に無表情となり、更に光を失った虚ろな瞳の佳代夫人に、
究極の選択を迫る井川。
「さぁ、どうするぅ、その腹ン中に俺の種、仕込まれてボテ腹にさせられて俺のガキ孕むか、
 それとも可愛いかおる坊っちゃまとの間で、愛の結晶を授かるか?うひひひひ、、、、」
そう言って、あまりにも露骨な表現の違いまで口にして追い込む井川は、傍らの
かおるさえ巻き込んで説得(?)を始める。

「なぁおぃ、お前はどう思う?大好きな素敵なママが、俺みたいな貧相なおやぢとの子を孕むんだぜ。」
そのあまりに露骨な自虐を交えた表現に、母譲りの典雅な美貌を蒼白にさせていくかおる。
誰よりも愛しい女性である、実の母親が、よりにもよって自分をも汚した一味である
初老の用務員との間で子供を作るだなど、まさに想像するのも忌まわしい事ではないか。

「まぁ、案外、お前みたいな綺麗な子供が出来るもしれねぇよなぁ、、、
 もっともぉ、、オレに似ちまったら、こりゃもぅ人生諦めるしねぇけどよぉ、うひひひひひ、、、
どっちにしても、お前の弟か妹だ、ちゃんと面倒見て可愛がるんだぜ。」
「ヒッ!!ヒィィ〜〜〜ッッッ!!や、止めて、止めてぇぇ〜〜っ!!」
恐怖のあまりに顔面蒼白となったかおるが、夢中になってかぶりを振るのと同時に、
そのあまりにも恐ろしい結末を聞かされた佳代夫人が、壊れた笛の如き悲鳴を上げて
床上に突っ伏して絶叫する。

そんな恐怖のどん底に落とされ様としている哀れな母子に、声をかけてダメ押しをする井川。

「、、、、なぁ、かおるよぉ、だったら、自分の種で子作りしてぇと思わねぇかぃ?
 あと、お前も可愛い息子に孕まされた方が良いんじゃねのか?」
そこまで言われて、もはや他に選択の余地などあるはずもなかった。

突っ伏して号泣する愛しい母の背中に手を添えて優しく起こしながらも、
決意を込めて、その母の瞳を見つめながら宣言するかおる。
そして、涙に濡れる瞳で息子を見つめ返してそれを受け入れる佳代夫人。

「ママ、、ねぇ、、良いでしょ、、、ぼくの、、ぼくとの間で、、あ、、赤ちゃん、、を、」
「、、かおる、、お願いよ、、あなたが、、あなたが、、ママを、、妊娠させて、、、」
だが、そんな母子の愛の語らい(?)も長続きはしなかった。

契約(?)完了とばかりに母子を見下ろした井川が高らかに宣言する。

「うひひひひ、契約成立だ、お2人さんよぉ、、、、じゃぁ、今からお前らは母子じゃねぇ
 姉さん女房の白黒コンビのルミ子とかおるだ。
これから、忙しくなるぜ、うひひひひひ。」
その井川の言葉に、自分達母子が遂に大きく人の道を外れてしまった事を
今更ながら実感し、その罪深さに怯える佳代夫人、そしてかおるであった。




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