新婚旅行ー08
旅館の仲居達からの嘲笑を浴び、まさに身も世もない恥辱に震える哀れな佳代夫人。
すると、いつの間にか、その背後に近付いて来た人影が、いきなり声を掛けてくる。
「おぃ、部屋に居ないと思ったら、こんなトコで何してやがる。」
当然であるが、それは、こっそりと夫人の後を着けてきた井川であり、
これを契機に、一気に淫乱熟女の露出狂振りを旅館中に広めようとしての事であった。
「それに、お前、、もう四十も近いって言うのにその格好はなんだ、、、少しは恥ってもんをだなぁ、、、、
高三の息子だって居る大年増のくせに恥ずかしくないのか?」
「そんな格好でフラフラ出歩いたら、旅館の人にだって迷惑ってもんだろうが。」
『!?、、、、、な、、、、あ、、あんまりだわ、、、、、』
突然現れて、無いこと無いことベラベラ喋る井川のデタラメ発言に、思わず抗議の声を
上げようとした佳代夫人であったが
『高三の息子』と、遠回しにかおるの事を指摘されては、沈黙するしかない。
もし、自分が何かしたら、先ほど井川が言った様に、それはすぐかおるへの災厄となるであろう。
それを示唆されていては、もはや佳代夫人は、ただ、井川の吹聴する
変態熟女のレッテルを受け入れる事しか出来なかった。
そして、その間にも佳代夫人の露出狂、淫乱症をアピールし続ける井川。
それは、まさに学園へ用務員として登校した初日の再現であった。
「すみませんねぇ、、、さっきは驚いたでしょぉ、こいつは露出狂ってやつで
どうしようもない変態女なんですよ。
だから、ちょっと旅館の皆さん、、大目に見てはもらえないですかねぇ。」
そこまでは、学園初日とほぼ同じであり、屈辱に唇を噛むしかない佳代夫人であったが、
次の仲居の台詞には、思わず震え上がらずにはいられなかった。
「ご主人も大変ですねぇ、、、そう言うことでしたら、我々はかまいせんわ。
それに、こんなお綺麗な方のヌードでしたら、きっと旅館の他のお客様も大喜びだとおもいますし。」
『、、そ、そんな、、かまわないって、、!?、な、、何を言い出すの?!』
「くくく、、よかったな、、お前、、こちらの旅館が、ご理解のある皆さんで、、、」
そして、自分を見つめる仲居達の視線に、英正学園の一般教職員と同じモノを
感じた佳代夫人は、これからの旅館で行為を予測し、思わず絶望の気持ちを
抱かずには居られなかった。
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