輪姦学校 (2) 作 凡田英二様 杉村ファン 



買 物

その日の午後は旅行に必要な物資を調達する為の様々な買物に充てられた。
酒やタバコと言った日用品調達から、果てはアダルトショップに於ける様々な責め具の
購入まで、買い物は多岐に亘っており、その中にはなぜか2人が着用する為の下着
まで含まれていたのだ。


母子でデパートに出かけるような、まともな行為はどれほど久しぶりであろう。
そしてその装いもまた、普段の羞恥衣装から見れば驚く程普通のものであった。
ただし、佳代夫人が20代半ばの未婚女性であり、かおるが女子高生であったならだが。
目的が目的なので、わざと注目を集めないための考えであった。

出かける前、黒田家で渡された衣装は佳代夫人は膝上5cmの紺のタイトミニに
明るいブルーのTシャツ。そしてかおるはカットジーンズのショートパンツで真っ白な
Tシャツあった。少々かおるのズボンのが丈が短すぎる以外、まったく普通である。
そしてなんと下着まで極普通の物であった。ただし、両方とも女性用ではあったが。

あまりの以外さに、怪訝な顔を向ける佳代夫人とかおる。
「おぃおぃ、気に入らねぇんなら、、いつもの衣装で買い物行くか?
 かおるはスケスケセーラー服にママさんはおっさんのお古のランニングシャツと
 半ズボンだ!!それでデパート行きてぇんだな!!」

それを聞くと、慌ててかぶりを振る佳代夫人であった。
男達の真意は不明だが、ここで機嫌を損ねてはならない。かおるに女性下着しかないが
それでも、Tシャツと半ズボンなら普段着と思えば思えない事もない。

母の前で女性下着を履き事に躊躇うかおるを懸命に慰めて着用を促す佳代夫人であった。
「かおるちゃん、ねっ、大丈夫、ねっ、、外からは絶対判らないわ、、御主人様達の
 ご好意に甘えましょ、、ねっ、、ねっ、、」
息子の同級生をかおるの前で「御主人さま」と呼ばねばならぬ屈辱、だが彼らの機嫌を
損ねて自分だけでなく、息子にまでなにか折檻が与えられのを避ける為ならば、
佳代夫人は何でもするつもりであった。

同じように母思いの息子も、母にそこまで言われては何も言えなくなってしまった。
真っ赤な顔を背けてショーツとブラを手に取ると、無言の内に着用し始めた。
それを見た、佳代夫人も男達の気が変わらぬ内にとそそくさと身支度を整えた。


8月初旬の婦人服売場は、本格的な夏休みを前に、ひと夏のアバンチュールの
準備にいそしむ若い女性達で、活気に溢れていた。
そんな中、外見はともかく実の母親と息子がそれぞれ身に着ける下着を手に入れる為の
買い物を一緒にランジェリーショップでするなど、常人から見れば狂気の沙汰に違いない

入り口でためらう春川母子を見て、若い女子店員がニコニコしながら近づいて来た。
「あの..ご姉妹でらっしゃいますか?」
「えっ?えぇ..まぁ..」
「やっぱりねぇ..、よく似てらっしゃるから、そうだと思ったわ。
でも..とてもお美しい姉妹でらっしゃいますわね。」
笑顔で話しかける店員とは対象的に、強張った顔を向ける母子であった。
「ランジェリーをお求めですか?」
「ええ..」
「カップのサイズの方はおわかりかしら?」

店員はカオルの方に向き直ってたずねた。
恋人や妻のカップのサイズを問われて即答出来るオトコなどそうはいない。
ましてや、自分のカップサイズとなるとなおの事であろう。
だが、よもやカオルがオトコだとは思っていない店員は『同性の』カオルに問いかけた。
「あの..」咄嗟の事にとまどう美少年。
「んー..気にしないで。結構多いのよ。あなたぐらいの年頃だと、ランジェリーや
生理用品の買物は、全てお母さん任せって人。恥ずかしいかもしれないけど、
もう年頃の女性なんだから、これからは自分の買い物は自分でちゃんと選んでやった方
がイイわよ。..ちょっと失礼するわね。」

女子店員は正面から、カオルの胸をサイズを確認するように両手で揉むように
包みこんだ。
「あぁ..」
彼女はサイズを確かめたいだけなのであろうが、カオルにしては見知らぬ若い女性に
人前で胸を揉まれる等、男の身ではこれ以上もない恥辱であった。

「ん..意外にがっしりした肩をしてらっしゃるのね。でも..まあ、なんて形の良い
 バストをしていらっしゃる。そうね..、お客様ですと、お若いので
 こちらのはどうかしら?」
店員の差し出すレモンイエローのハーフカップブラにカオルの顔が真っ赤になる。
「ちょっと恥ずかしいかもしれないけど、夏はこれぐらい冒険しないと、却って洋服に
負けちゃうわよ。最近のランジェリーの傾向としては、『隠す』為の下着では無く、
『美しく見せる』為のデザインに変わって来ているの。」
概にもはや誰も男性とは思ってもくれない。その事実に母子は一段と惨めな思いを
噛みしめるのであった。

「こんどはお姉さまの番ですわね。」
「いっ..いえ..私は。」
「お姉さま、よろしいですか?サイズの合わないランジェリーを身に着ける事は、
 体型を美しく見せるどころか、却って逆効果ですのよ。体型を崩すだけじゃ無い。
 血行を悪くしてお肌のツヤにも逆効果ですの。メディアの影響なのかしら、
 巨乳だ、微乳だと言葉に踊らされて、下着のサイズが大きすぎたり小さすぎたりする
 方って、意外に多いんですの。
 自分の本当のサイズを知らないで、勘違いされていらっしゃるのね。」

横田や黒田に言われて普段からワンサイズ以上小さなランジェリーを
身に着けさせられている佳代夫人にとっては、耳の痛い話しであった。
「ボディにきちんとフィットしたブラとショーツを身に着ける事は、
美しさを保つ秘訣でもあるの。おわかりかしら。..では、失礼。」

女店員の手が佳代のふくよかな乳房に伸びる。
「あら..、こちらは..スゴイッ..で..すわね..。」
2人は完全に姉妹と信じ込んでいる店員は当然のように佳代夫人に語りかけた。
そして、女性の胸を見慣れている店員ですら、夫人の『巨乳かつ美乳』に感嘆するので
あった。
まさか、この2人が母子であり、さらにカオルが男子であるなどと、その股間を
剥きだしにでもしなければ誰も判らないであろう。

「お姉さんは、こちらのようなデザインでいかがでしょうか?」
店員が差し出したのはカオルより少し大人びたデザインの、ハーフカップのもの
だった。色もネイビーで、20代後半の女性の身に着けるものとしては、まずまずの
ものであった。
だが、その時佳代夫人の脳裏をよぎったのは、『いいか、なるべくハデな下着を買う
んだ。さもないと、ノーパン・ノーブラで行かせる事になるからな。』..
と言う黒田の命令であった。
「あの..でしたら、そちらを。」夫人が指さしたのは、まるで10代の少女が
使うようなライトブルーのものである。デザインはともかく、
それはカオルの年代の少女が着てもおかしくないような代物で、
とても20代後半の歴とした女性が身に着けるものでは無かった。
ましてや、佳代夫人の実齢は30代の半ばを過ぎているのだ。

「..まあ..こちらですか..」店員の顔を見ながら、夫人はサッと顔を赤らめて
いた。しかし、言ってしまった言葉を今更引っ込めるわけにもいかない。
「あの..わっ..私..派手めの色が好きでして..」
「そうですわね..。」
確かに、『20代後半』の女性にしてはちょっと派手めではあるが、小柳ルミ子似の
華やかな顔立ちの佳代であれば着て着れない事も無い。
「よっ..よろしいんじゃないかしら。ええ..きっ..きっとお似合いですわ。」

ママッ..。ああ..。
38にもなる母や男でありながら女性下着売り場で少女のような下着を買っている自分。
惨めな思いで母を見るカオルに何を勘違いしたのか店員が話しかける。
「心配ないわよ、今にあなたもお姉さんみたいな、立派な胸になるわ。」

「そうですわっ、、あの、、お時間もぅ少々よろしいかしら?」
「えっ、、あ、の、」
突然の言葉に戸惑う母子。そんな事などまるで気にもせず、一方的に
しゃべり始める店員。

「あのっ、大きなお世話だとは思うんですけど、、、やはり、同じ女性として、、
 すごく、もったいないと思うんです。」
意味ありげにかおるの方をみながら、ひたすら話しつづける。
「確かに、妹さんはボーィッシュでショートパンツや髪型もよくお似合いですが、
 やはり、もっとちゃんと女性として積極的にアプローチすれば、きっと素晴らしい
 女性になると思うんです。いぇ、けっして、商品の宣伝等ではなく、、あの、、、
 なにか、、、わたし、、お気に障るようなこと、、」

そぉ、この女子店員はなにも悪気はないのであろう、せいぜい、お客へ商品を売り込む
と言う、売り子ならば当然の行為を熱心に行っているだけなのである。
ただ、彼女が熱心に『妹』の女性としての魅力を誉めれば誉める程、なぜか、
『姉』も『妹』も辛そうな表情となっていくのが不思議でしょうがないのだ。

「あの、、そぉ、私も覚えがあるからわかるわ、、妙にこう自分の女性らしさより
 男の子みたいな格好が好きな時があるのよね、、、でも、、もぅ、そういうのも
 卒業しても良い頃だと思うのよ、、今、隣りの婦人服コーナーに、丁度妹さんに
 ピッタリの素敵な夏物があるんです。もし、いぇ、ぜひご一緒にいかがでしょう?」

『そんな、、ぼ、、僕に、、』『ち、、違うん、、で、、す、この子は、、』
予想外の展開に戸惑う母子であった。だが、かおるが男子等とは今更とても言えない。
なにより、女性用インナーを2人で買いに来たのである。そして、あまりにも見事な
そのかおるの双乳、、説明できず、結局言葉につまる美貌の姉妹であった。

何か言いたげな姉妹に、その女子店員は方向を変えて懸命にアピールを始めた。
「それに、お嬢様にはなんといってもこんな素敵なお姉様がいらっしゃるのですから、
 ねぇ、お姉様、お姉様ももっと妹さんが素敵になられたほうがよろしいですわよね?」
その問いにも、育ちの良さからか、あからさまな否定が出来ずに思わず、
あいまいな返事をしてしまう佳代夫人であった。

「えっ、、えぇ、、それは、、、、まぁ、、」
「ほらっ、お姉様もあぁ言ってらっしゃるわ、さっそく、参りましょう!!
 あの、失礼ですが、、お名前はなんて、おっしゃるのかしら?」
「あ、、は、、はぃ、、か、かおる、、です、、」

その佳代夫人の要領を得ない返事さえ、都合良く解釈した店員は、調子付いてかおるの
手をとると、サッサとかおるを婦人服売り場へ引っ張り始めた。
そして名前を聞かれたかおるもつい、名乗ってしまう。
すると、その美少女の名を聞いた女子店員は軽く眉をよせ、冗談めかして言った。

「まぁ、では、かおるちゃんって呼んでもいいかしら?とっても素敵なお名前ですけど
 かおるちゃんが男の子みたいな格好が好きなのは、、ひょっとして、そのお名前の
 せいかしら?どぉ思います?お姉様?」

しかし、調子の良い女子店員に一方的に巻き込まれ、ただオロオロするだけの
佳代夫人に、そんな会話をする余裕等まったく無かった。
母子でランジェリーを買わされるだけでも、この上ない恥辱であるのに、いつの間にか
姉妹と決め付けられ、かおるの『女性としての魅力』まで誉められ、更に少女の服まで
購入するような状況にまでなっているのだ。

『ち、違うんです、この、子は、息子、、男の子、なんです、、』
しかし、今更そのような事、とても口には出せない。そんな事をすればかおるがより
惨めな目に合うだけなのだ。容姿だけならまだしも、その専門の女子店員さえも
誉めるような美乳が、忌まわしい女性ホルモン等の強制女性化の結果であるなど、、
この場ははひたすら、少女と疑わない周囲に合わせてごまかすしかない、と
ひたすら耐える佳代夫人であった。

「こちらのお嬢様なんですが、どうでしょう?もっと素敵になれると思いませんか?」
「まぁ、こんな素敵なお嬢様が、、確かにボーィッシュなお召し物も素敵ですが、
 それでは、こちら等いかがでしょうか?」
まるで打ち合わせたような、別の売り場との店員同士の掛け合いに勝手に進む状況。

そして、その女子店員の示す衣装に母子の顔が羞恥に染まって行く。それは
今風のハデな少女達が好んで着る、やや露出度の高いモノであったのだ。
ノースリーブのブラウスは胸元が大きくVカットされ、そして両脇もまるで見せ付ける
ように広く開き、更にその丈は極端に短いヘソ出し衣装であった。
ボトムもまるで黒志会の男達が好みそうなタイトなマイクロミニなのである。

「あ、、あの、、もっと、、こぉ、、」
「まぁ、きっとよぉーーく、お似合いですわっ!!さっ、、こちらへどうぞ、、」
ためらうかおるのセリフを大声で遮る店員。
さらに強引に試着室へまで引っ張り込まれたかおるは、シャツやショートパンツに
手を伸ばそうとする店員を慌てて遮った。

これ以上されては、、バレてしまう、、、その恐怖についに自ら着替える事を承諾する
哀れな美少年であった。
「や、、やめて、、じ、、自分で、、自分で、しますから、、」

『あぁ、、なんで、、こんな、所で、、まで、、』
まったくの見ず知らずの他人にまで、羞恥プレイを強要されているような不運に
見回れてしまう、、、、自分達母子のそんな境遇に、思わず涙ぐむ美少女であった。
しかし、内気な少年であるかおるもまた、状況に逆らえず流されてしまい、
ためらいながらも、狭い更衣室で、その羞恥の衣装に着替え始めたのだ。

かおるとしてはとにかく、この場を切りぬけたい一心での行動のつもりだが、
しかし、いくら薦められたからと言って、このような場所で露出度の高い衣装に
着替えるであろうか?それはかおる自身も気付かぬ程、女性化調教やそれと並び
他人にまでも無意識に従ってしまう、と言う哀しいマゾの本質が心の奥まで
しみ込んだと言う、なによりの証拠であった。

「もォーーよろしいですかぁーーー?」
「あ、、あっ、あのっ、、も、もぅ、少し、です、、」
まるで茶化すかのような軽薄な店員の問いに、慌てて時間を稼いで、やっと
着替え始めるかおるであった。

慌てて、シャツを脱ぎ、言われもしないいのに、先程のハーフカップブラに取り返る。
だが、ズボンを脱いだ時に己の男性自身の昂ぶりにさすがに困惑するが、今更
どうしようもない、、、せめて外見だけでもなんとかしなければ、と
ハンカチを折り畳んで、自身のイチモツへパットのようにあて、懸命にショーツへと
押し込んだ。

そしてそのマイクロミニにノースリーブの上着を着ると、、そこには
ドコから見ても、華やいだ夏の装いに身を包む美少女の姿があった。
「よろしぃかしら、、かおるちゃーーん?」
「は、、はぃ、、あ、、あの、、」
ジャッ!!

段々と馴れ馴れしくなる店員につい返事を返してしまうかおるであった。
そして、勢い良く更衣室のカーテンを開ける女子店員。
「まぁ、、なんて、、素敵な、、お姉様、、いかがでしょう?妹さんは?」
「え、、えぇ、、と、、っても、、素敵、、、」

同意を求められた佳代夫人の更に、困惑の度を深めてしまった。
確かにその出現した少女は若々しさに満ち、弾けんばかりの健康的な肉体を
惜しみなく晒した、まるでファッション雑誌のグラビアのような美少女だったのだ。

大きく開いた胸元からは雪の様な真っ白な双乳と、深い谷間がはっきりと覗き、
贅肉のカケラも無い、引き締まったウェストは丸だし。そして外から見ただけでもその
肌理の細かさの判る滑らかな生足は、ほとんどその付けねまで剥き出しとなっていた。
さらにヒップラインに至ってはその若さを誇るかのように挑戦的な程小気味良く、
キュゥッと上がっているのが、タイトな生地を貼り付けて外からでもハッキリ判る。

それは確かに、佳代夫人も認める程の美しさであった。
しかし、、、それはあくまでも『息子』のかおるなのである。
その事実に母である佳代夫人は、このような公衆の面前で、まるで着せ換え人形の
ような事をさせられるかおるが不敏でならなかった。
『なんて、可哀想な、、かおる、、』

哀れな息子を思い、一刻もこの場を去りたい佳代夫人は、勇気を振り搾って店員に
一気にまくし立てた。
「えぇ、、とっても、、素敵、、ありがとうございます、、
 あ、、あの、、それでは、、こちらを、そのまま頂いて参りますので、
 お代はいか程ございますか?」

「えっ、、は、ハイッ、、ありがとう、ございます、、それではこちらへどうぞ、、」
突然の剣幕を不審に思いながら、姉をレジへと案内して行く店員。
その間にもとり残されたかおるは、集まって来た店員達に囲まれて、アレコレと
誉められていた。
「どんなスキンケアをしてるの?こんなキレイな肌、、いいなぁーーー、
 それに、ちょっと触ってもいいでしょう、、、スベスベ、いいなぁ、、、
 ねぇ、、無駄毛の手入れって大変じゃない?」

すっかり馴れ馴れしくなった女子店員は、『姉』が離れた事もあり、年下の『妹』に
図々しい質問を投げ、更には腕や脚などを撫で触り始めたのだった。
『あぁ、、や、、やめ、、て、、下さい、、』
『同性』の気安さで遠慮無しにされるかおるには、まさに恥辱責め以外の何ものでない。
だが、女性の身から見ても、そのかおるの母譲りの肌理の細かい肌は羨望の的あった。
「え、、ぇ、、っ、、ま、ぁ、、」
必死に曖昧にごまかすかおる。

「もぉ、、ちょっと、、こぉ、、胸元、開けた方がいいわよ!!せっかくこんなに
 カッコイイ胸してるんだもの、、男達に見せ付けてやりなさいよ!!!」
『ちょ、、ちょっと、、あぁ、、あの、、』
ブチッ、プルンプルン、『な、、ひ、、ひどぃ、、なんで、、こんな、、目、、に』
無理矢理に胸のボタンを外そうとした店員の手がすべり、ボタンが取れてしまった.
それと共にかおるの美乳が白い谷間どころかそのふもとまで露わになった。

「あっ、、ご、、ごめんなさい、、」
さすがにうろたえて、謝罪する店員。しかし、かおるはあまりの事に、もはや抗議する
気力もなくし、半ば以上剥き出しの自分の美乳をうつむいたまま見ているだけである。

やがて、ようやっと支払いを終えた『姉』が戻ってきた。
そしてそのかおるの姿に目を剥いて、立ち尽くしてしまった。
そして、この羞恥責めの会場となった売り場を1刻も早く出ようとかおるの手をとった.

「きっと、この夏は素敵な男性となにか起こるかもしれないわね、、」
先程の無礼も忘れ、そんな軽いセリフを訳知り顔で、最後にかおるの耳元で囁く店員。
その目には自分の見立てで、ボーイッシュな少女が目も覚めるような美少女に
変わった事への満足感しかなかった。

まさか、その『美少女』がその店員の想像も付かない程の性体験と共に、数々の淫技を
『姉』と一緒に会得しているなどと知ったら、一体どのような顔をしただろうか?
そして、なにより、『彼女』は『彼』であり、『姉』が『母』であると知ったら?
その母子が強制されたとは言え、禁断の肉体関係にあり、更に最近では自らも
その甘美さに負け、ついには溺れるつつあると知ったら。

しかし、そのような事はこの『姉妹』達が自ら宣言でもしない限り、絶対あり得ない。
そして、その『美人姉妹』はこの思いもかけぬ羞恥責めの会場となってしまった、この
売り場から一刻も早く立ち去りたいだけであった。

「ありがとうございました!!」
そして、やっとのことで全て終わり、まさに逃げるようにその場を立ち去る
春川母子であった。

だが、店内でも外へ出てからも、かおるにとっては羞恥責めは続いていたのであった。
無理もない、美少女がその楚々とした風情に比べ、アンバランスなまでの豊かな姿態を
まるで見せ付けるような、露出度の高い装いで雑踏を歩いているのだ。

すれ違う男達の視線が胸の谷間に集中するのが痛い程よくわかる。
そしてすれ違った後も、その後ろ姿の優雅な曲線に、また若さに満ちてスラリと伸び、
スカートの裾からニュッとばかりに剥き出しとなった健康的な生足に、更には挑戦的な
程に小気味よく、キュッと上がったヒップラインへ熱い視線を送るのまでが、
背後からも感じられるのだ。

階段を昇る時等、その決して少女に有り得ないモノが見えるのに脅えて、無意識の内に
かおるは両手を後ろに回し、その超ミニスカートの裾を後ろ手に押さえてしまうのだ。
だが、その仕草こそ少女の恥じらい以外のなにものでもない。

『あぁ、、み、、見てる、、見てるゥ、、ぼ、僕の、オッパイを、、お腹を、、
 それに、、お尻まで、、やめて、、僕、男、なのに、、見ないで、見ないでぇー』

やがて、男子としての浅ましい現実にも、かおるは晒される事となってしまった。
露出の快感に慣らされたマゾの哀しい身、股間の昂ぶりを抑えることが
出来なかったのである。
『だ、ダメだ、、こんな、時に、、ダメだよ、、で、、でも、、く、、くっ、、』
だが、それは本人の意志を無視して、昂ぶるばかりであった。

そして、いよいよ先程買わされた、マイクロミニの外からでもその不自然な股間の
盛り上がりが目立ち始めた。なるべく、目立たぬように前屈みに歩こうとする、
すると、必然的にスカートの裾からチラチラとショーツが覗き出す。
更に上半身は胸を前に突き出す形となってしまうのだ。
そんな無様な格好も母である佳代夫人は胸を痛める以外何もできないのである。

『あぁ、、か、可哀想、、な、、かおる、、』
『こ、、これ、、以上、、ど、、どうしよう、、、』
そして、その哀れな母子は各々、惨めな己の立場に身も心も焼かれながら、
ふらふらと雑踏を歩き続けるのであった。


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