学園祭−3
ざわざわざわざわっ
広い英正学園の講堂は概に立錐の余地もない程の大勢の人であふれ返っていた。
いまや、学園で知らぬ者のない淫乱用務員、小桜ルミ子の正体が分かると言う事を、
聞き付けた連中は、その恥辱ショーの開始をいまや遅しと待っているのである。
ステージ右側には3つイスが並べられ、真ん中を開けて景子とかおるが座っている。
両者の若々しい美貌はいまや、顔色を失って青白くさえ見える程であった。
左側には、同じく4つイスが並び黒田以下の黒志会がくつろいだ様子で座っていた。
そして中央には巨大なプロジェクター用画面と、司会の生徒がニヤついた笑いで
周囲を悠然と見回している。
そして、ステージ上で悠然と座る黒田がマイクを手にすると陽気に宣言を始めた。
「えーっ、それではこれから我が3-Eの催し物『ルミ子の履歴ショー』を始めるっ!!」
そのドラ声でざわ付いていた講堂が一瞬にして静まり返った。
そしてその声で、いよいよこれまでに無い程の羞恥のショーに脅える若いペット2人が
ビクッと反射的に身体を震わせた。
「さて、みんなも知ってるように、いつの間にか我が伝統ある英正学園に、妙なヤツが
勤め始めている。まぁ、こいつと来たら、年増のくせに色情狂の淫乱症と言う、
本当にどうしようもないヤツだ。」
ここで一息入れて場内を見回すが、観衆は囁きもせずに聞きいっている。
その並々ならぬ集中の度合に気を良くした司会者は更に続けた。
「そこで、文句の1つも言おうと思ったら、当の本人からこんな申しでがあった。
『名門校の皆様には、本当に申し訳ないがこれが自分の性癖なのでどうしようもない。
そこで、もしよろしければ自分という人間の成い立ちをみんなに知って欲しい。
広い世の中には、こういう自分のような人間もいるのだという事を、そして、
そんなどうしようもない変態おんなであるが、なんとかこの英正学園で
末長く可愛がって欲しい。』」
「まぁ、本人がどうしても見て欲しいって言うなら、あえて断る理由もない。
どうせなら、学園全員に知ってもらうべく、このイベントを決めた訳だ。」
そこで意味ありげに1呼吸おいた黒田は、司会役の生徒を目で指図した。
すると彼は手元の機械を軽く操作する。
「はぃっ、、、よしっ、じゃぁ、最初の写真はこれっ!!」
おぉぉーーーーーーっ、、、、
とたんに場内から、おおきなどよめきが上がった。
唇を噛み締めうつむいたままのかおるは、そのあまりの歓声にチラッ画面を覗き、、、
愕然としてしまった。
全身の血がまるで音でもたてるような勢いで引いていくのがハッキリわかる、、、
そして目の前がグラグラと、、、、
『なんで、、、なんで、、これが、、、これを、、、』
舞台中央の画面に、プロジェクターから写されたのは、いかにも上品そうな
妙齢の女性と、そこによりそうそっくりな美少年の写真であった。
それはだれあろう春川母子本人の写真、それも英正学園の入学式のものであったのだ。
ざわめきの後、あちこちでのとまどうような囁きが聞こえて来た。
「だれ?」「ルミ子だろ?!」「えぇぇーーっっ、違うだろぉ、」
これまで、ほとんど半裸の衣装と色欲に狂うような顔しか知らない大勢の生徒達が、
とまどうのも無理はないであろう。
それ程、画面の令夫人の気品と美貌は際立っていたのである。
ざわつく場内をしりめに、司会は軽口を叩いては嘲笑する。
「今日の主役のおめかしした格好だそうです。黙って立ってりゃぁ、どう見ても
良家の奥様だよなぁ。ハィッ!!主役の用務員、新妻の井川ルミ子嬢です!!!」
そんな芝居がかった様子で舞台の袖を指す司会の声と共に、佳代夫人が羞恥に頬を
染めて先程と同じ、いつもの露出衣装で舞台袖から現われた。
その途端、まさに割れんばかりの歓声が起きた。
「ルミ子ちゃーーんっ!!」「結婚しちゃったのぉ?」
聞くに耐えぬ卑猥なヤジの数々は、ここにいるのが名門校の進学校の生徒ではなく、
ヤリたい盛りの性欲を持て余す16ー8の只のオスの集団である事を証明していた。
これから始まる恥辱の極みとも言うべきショーを前に、概に佳代夫人はナニか
ピントとがずれたような目でふらふらと中央に歩み寄る。
彼女の意識は確かにあった。見えているし、聞こえてもいる。
だが、どこか現実離れしたような認識しか感じない佳代夫人である。
まるで見知らぬ誰かに操られてるような、もしくはだれか別の自分を演じているような。
あまりの観衆の多さ、これから報告する小桜ルミ子の半生の内容。
なにより、最初に自分達母子の最も晴れやかな頃の写真を晒された事で、
心の奥底の方の何かのスィッチが切れたのであろう。
とても正気ではいられない。いっそ狂ってしまえればどんなに楽だろう、、、
だが息子を思えば狂う訳にもいかない。
のこる道は、この獣達の言うように小桜ルミ子として、、、、、
舞台の脇で脅えていた時は、まだ必死に自分に言い聞かせていた佳代夫人であった。
しかし、いまの佳代夫人はもうそんな事等、思いだしもしなかった。
概にそこに居るのは佳代夫人ではなく、小桜ルミ子、いや新婚の井川ルミ子だった。
その弛緩した顔をじろじろと眺めながら、中央に来た用務員へ向かい司会が尋ねる。
「あっ、このたびは御結婚おめでとうございます。どうです?久々の新婚生活は」
そんな猿芝居さえも、いささかの動揺を見せずに合わせる佳代夫人。
「ありがとう、ございます、、幸せですわっ、、朝も昼も夜も、、皆様に、、、、
そう、そう、私ごときの為に、こんな素敵な場を設けて下さり、ルミ子、
感謝の言葉もございませんわ、、、」
概に、令夫人の中から徐々に正気が失われつつあると確認した黒田は、さっそく
司会へ合図を送っては本題へ移らせた。
「それはそうと、こちらの写真ですがスゴイですねぇ、、、、これは、どのように?」
どうもこうも、勝手に持ち出した母子の入学記念写真を差して白々しく聞く司会。
「あっ、、、これは、、ですねぇ、、、、春川家に女中として勤め始めたころに、、
奥様の佳代様から、お召し物を御借りして、かおる坊っちゃまと撮った写真です。」
「ほぉ、、あの佳代夫人からですかぁ、、、うわさは聞いてますよぉ、、
なんでもスッゴイ美人だそうですねぇ、、、なぁかおるぅ、、お前のママって美人
なんだろ?それに松下先生も会ったことがあるそうですが?」
だが突然、話を振られたかおると景子はまだそこまでの覚悟はなく、あいまいな応答が
精一杯であった。
「えっ?、、いぇ、、、そ、そんな、ことは、、、、、」
「あっ、、は、、はぃっ、、御会いしたことは、ありますが、、」
『あぁっ、、かおる、、先生、、、、』
佳代夫人の霞む脳裏に、返答に詰る2人をなんとかしなければ、との思いが浮かんだ。
「えぇっ、、それは素晴らしい御方ですわっ、、こんな私のようなおんなに大事な
着物まで貸して下さるんですから。
こ、、この御写真も、勤め始めた記念にって、お、奥様が撮って下さったんです。
わ、、私、恥ずかしながら、、ご覧のような衣装しかないので、一度は御断り
したんですが、、それでは、自分のを貸してあげるって、、、、」
そんな、つじつまのよく会わない話を話続ける佳代夫人を席から見続ける黒田は、
その令夫人の知性に溢れていたかつてのまぶしい瞳が、いまやどこかドロンと濁って
力のない物となっているのを確認すると、いよいよショーを続けさせるのであった。
「そうですかぁ、、しかし、、、奇麗ですねぇぇっ、、、、いやぁ、学園の人気者の
ルミ子さんが御めかしするとこんなに上品で美人に見えるとは、
私も知りませんでした。さてっ、本日はこんな美しいルミ子さんの生い立ちを
たんねんに、追っていきたいと思います。さっ、そちらへどうぞ、、、」
「はぃっ、、それではよろしく御願い致します。」
幼少より厳しくしつけられた立ち振る舞いだけは、失われるものでもなく、
つい礼儀正しく、深々と客席へ向け御辞儀をする佳代夫人。
当然のように大きく開いている胸元からは、まさにこぼれ落ちんばかりの巨乳が
ぶるんと垂れ下がるのが丸見えとなる。
いつもの事でもあるが、何度見ても見飽きる事のない乳の揺れ具合に客席からは
ナマ唾を飲み込むような音まで聞こえて来た。
そして席へつくと、優雅にスラリと伸びたしなやかな両脚を斜めにそろえる。
座ることで熟女のムチムチと脂肪ののった太腿がより強調されていく。
数え切れぬ程の刺さるような視線を感じたのか、佳代夫人は更に頬を上気させては
もじもじと、卑猥に全身を微妙に揺すり出した。
ひとしきり、客席に視姦の猶予を与えてから司会はいよいよ本題に入った。
「さて、それではさっそく『履歴書』から行きましょうか、、っと。」
そんな掛け声と共に、切り変わった画面であるが、たしかに履歴書は写し出されては
いるものの、そのほとんどが白紙で覆われている。
意外な展開に多少ざわつく客席。
だが、司会は余裕を見せながら、手元のプロジェクター上の履歴書を覆う紙を動かし、
最初の数行を露にした。
するとそこには、達筆での『井川ルミ子』の氏名と妖艶に微笑む佳代夫人の写真の下、
なぜかそこだけ、ワープロ打ちのような文字でこう綴られていた。
**年**月 某所にて誕生、諸般の事情で、某劇場にて生活する。
そして、ほぼ同時にその履歴書横に更に別の画面を写した。
【私のお母さんもストリッパー、女性ってこういうものなのね】
その文を見たとたん、一瞬の静寂の後、割れるような歓声が起き上がる。
そのあまりの歓声にのろのろと背後のスクリーンを見た佳代夫人の目が
驚愕のため、まさに飛び出る程に大きく見開かれていく。
そしてかたわらの黒田達の方を向いた佳代夫人は、ニヤニヤと笑う若い獣の群れに
全てを理解したのだった。
『だ、、騙された、、、また、、また、、騙されて、しまった、、、』
驚愕するのも当然であろう、先程の話でも書面でも自分の母親の事等、一言も書いて
なかったし、説明されてもいなかったのである。
まさか、自分の母親さえも辱めようというのか、、、そこまで自分を堕としめる
つもりなのか、、、獣達の異常な執着は概に理解したつもりの佳代夫人であるが、
所詮、そんなものが世間知らずの令夫人の想像でしか無かった事に、今更気付き
改めて背筋の凍る程の恐怖につつまれるのであった。
だが、そんな佳代夫人の驚愕する表情を男達は予想どおりではあるものの
充分に堪能していた。
最初から、自分だけでなく、自分の実の母まで嬲られると知ってたら、いかに調教の
済んだ佳代夫人でも納得はしないだろうと考えた黒志会の一行は、悪辣にも本番で
直接発表する気でいたのである。
先程までの自虐に酔いしれ、余裕さえ見せていた佳代夫人の姿は今はもう
どこにもなかった。あまりの展開に脅え、うろたえる哀れな令夫人の姿が
そこにあるだけであった。
そしてそれを事前に聞いていた司会は満足そうに手で客席を抑える仕草をしながら
佳代夫人さえも始めて聞く内容をべらべらしゃべり始めた。
「えーーっ、、資料によりますと、某ストリップ劇場のトップスターの1人娘として
生まれたルミ子さん。お母様が住み込みでそこの専属スターだったそうで、幼少は
ずっと、そちらで過ごしていたようですね、、」
聞くというより、念を押すような司会の生徒の無言の圧力に、佳代夫人はまるで
機械的にその発言をなぞる事しか出来なかった。
「、、は、、はぃ、じ、実は、、その、、は、母も、、ス、ストリッパーを、、して
おりまして、、、そして、、色々ありまして、、その、、劇場さんに住み込んで
色々と、、ご厄介になっておりました、、、」
今は亡き実の母、1人娘の自分へ惜しみの無い愛情を与えてくれた優しい母、、、
その大事なかけがえの無い人さえ、自身で辱め堕としめていく自分。
確かに心の奥の方で悲鳴を上げている自分がいるのが分かるが、なぜだろうか?
今はこんなありもしないデッチ上げをぺラぺラ話す事に夢中の自分が止められない。
『お、、お母様、、お母様、、愚かな佳代を、、お、お許し下さいまし、、』
どうしようもなかった、、、今更この場を去りでもしたら、、、、、
自分に集中する恐ろしい程の人数の視線を感じた佳代夫人は、自分がどうしようもの
ない罠に堕ちた事を改めて認識せざるを得なかった。
そして両脇のかおると景子からの視線が、なによりも辛かった。
驚嘆すべき事実を、淡々と肯定していく母にむしろ脅えた視線をむけるかおる。
『、、ママッ、、い、いったい、どうしちゃったの、、』
しかし、まさかにもこの場で、先程の恐ろしい肉体改造の事など言えぬ佳代夫人は、
ただ、かたくなに正面を向き続けるしかなかった。
そんな佳代夫人の心などまるで興味のない、司会役はさも好色そうに尋ねた。
「ほぉーーー、、、それでは、、あれですか、、いわゆる物心ついた頃には、、、」
「、、、は、は、ぃ、、、、大人のおんなの人は、あぁやって男の人に
見せるものなんだなぁ、、って、、思っておりました、、、」
「なるほどぉ、、ルミ子さんの特殊な性癖はそうやって幼少の頃から培われたもの
だったのですねぇ、、」
「、、え、、えぇ、、、まぁ、、、」
まず、最初に出生も親もあっさりと否定して見せた司会は更に続けた。
「えぇーーっ、、そんな独特の少女時代を送ったルミ子さんですが、小学校へ入り
意外ですが、とりあえず、ごく普通の小学生生活を送り始めます。
あまり写真はないそうですが、一枚選んでみました、当時のルミ子ちゃんです。」
そしてまた、同じタイミングで両方の画面を切り替えるのであった。
但し、再び自筆の履歴書と横には写真が写ったが、、、、、
**年4月 某小学校入学
それが写し出された瞬間、先程以上の歓声やヤジが飛び始める。
「どこがふつうだぁっーーーーー!!」
「いいぞぉぉーー!!ルミ子ちゃーーーん!!」「かっわいぃぃーーー」
画面の写真、確かにフリルの吊りミニスカートに膝上まであるソックス、Tシャツに
黄色い帽子と小学生ファッションではあるが、、、
なんと、その写真は今の佳代夫人自身へ、以前行った羞恥責めの際の写真であり、
そのような子供向け衣装を無理矢理着せた物であった。
フリルの超ミニで、つけねギリギリまで剥き出しにされた熟女の太腿は、そのすぐ下
まで覆うソックスがまるでガーターベルトのようである。
更にピチピチのTシャツを強引に来ているので、豊かすぎる胸は限界まで生地を
伸ばしており、乳首どころか乳輪の色さえ丸見えで、ピッタリと肌に貼り付いて
その卑猥なラインをより強調していた。
そして、なんと言ってもその表情が淫卑過ぎた。端正な美貌をだらしなく弛緩させ、
欲情と自虐、露出に酔った瞳の色は淫乱な年増おんな以外の何者でもない。
ただのコスプレに浸る年増おんなの写真を目にして司会がトボけて聞いた。
「なんとも、すごい小学生がいたものですが、、、いつ頃から、そんなふうな
デカパイになったんでしょう?」
とつぜん、先程の打ち合わせで聞かされた質問をされ、とまどう佳代夫人であるが、
どうにか思いだいして、なんとか答える。
「あ、あっ、この写真は、、6年生頃のだと思いますが、そうですわねぇ、、
最初の頃から、妙にお洋服がきついなぁっと思ってましたので、、かなり
小さい頃からだと思いますが、、3ー4年生頃からでしょうか、、、」
「そんな、ムチムチ爆乳小学生のルミ子ちゃんは、当然アッチも超早熟でした。」
その言葉と共に更に履歴書を覆う紙をずらすと、とんでもない言葉が画面上で
露わとなり、また場内に歓声が上がった。。
**年 2年生で初バイブ
**年 4年生で初アナルバイブ
徐々に履歴書上に再び現われたワープロ文字からなる恥語の列に、ひきつっていく
佳代夫人の美貌。
『あぁぁっ、、き、聞いていないわ、、こ、、こんな、事、、一体、いったい
なんて、答えれば、、答えれば、、いいの、、、』
うろたえる佳代夫人が、思わず向かいに座る黒志会の方を見ると、、、
誰よりもその回答を楽しみにしている顔で、こちらを見る黒田達と目が会ってしまった。
当然、佳代夫人には彼らの望む内容等、哀しいくらい理解できているのだ。
『あぁぁぁっ、、だって、、だって、、そんな、事、、答えたら、、、、、』
わざとらしく驚いた演技の司会が、さりげなく時間をあけて主役へ質問をする。
「これは、、、早いですねぇ、、、ちょっとこの辺の話、じっくり伺たいのですけど。」
まるで、ダメ押しするかのように威圧感をこめて聞く司会であった、、、、
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