お茶会‐上


そして、、かおるの、、、息子の装い、、、若い頃自分の愛用した着物を完璧にまとい、
羞恥に頬を染めるその楚々とした風情、、、
それは、まさに自分の若い頃とウリ2つなのである。

そんなまじまじと見続ける母親の視線に、いつしか熟れた柿のように首筋、耳の先まで
真っ赤に染めたかおるは、更に恥じらう風情で小さくうつむいてしまうのだ。
そのあまりに清楚な仕草に、思わず呟いてしまう佳代夫人。
「、、ほんとうに、、奇麗よ、、かおる、、、」

「、、イヤッ、、ママ、、の、、いじわる、、、」
我が子のあまりの美少女ぶりについ、その感じたままを口にしてしまった佳代夫人。
そして、そのあまりの直線的な表現に更に恥入るかおる。
だが、それは本当の事だったのである。それは長年育み、慈しみ育てた実の母ですら、
あれは、息子でなく、娘だったのではないか、、、、と錯覚する程の美少女だった。



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