保護者-1/2


「ほれっ、、がんばれ、かおる、、そこだっ、、、あっ、、おっしい、、」
「そっちの年増も負けるなっ!!」
夏休みで賑わう繁華街のゲームセンターに男達の応援が飛ぶ。
応援される相手は、いまや英正学園で知らぬ者のない変態コンビ、
ルミ子こと佳代夫人とその実の息子かおるの春川母子であった。

悪鬼の様な級友、教師達から筆舌しがたい凌辱を数週間に渡って受けた美貌の母子は、
いまや仲良く学園の性欲処理奴隷、マゾペットとして苦渋に満ちた日々を過ごしていた。
今日はそんな肉欲に溺れ浅ましい畜生のような生活に浸る異常性欲の母子2人へ、
たまには一般的な遊戯を経験させてやろうとの飼い主である黒志会の温情で、
このような場所をわざわざ訪れたのである。

今年もまた猛暑を迎え、ゲーセンは露出過多の男女で溢れていたが、その中でも
母子の服装はやはり群を抜いていた。
2人はプールや海でもあるまいし、引き締まったウェスト剥き出しの衣装なのだ。

その程度ならいないでもないが、佳代夫人はトップは小さな白い3角ブラに、申し訳
程度の白いレースの極端に短い上着だけ、それは脇の下が大きく開いているので
豊かすぎるその巨乳を隠すどころか、横乳ハミパイ状態でかえって扇情的でさえある。
ボトムはノーパンさえ免れたが、御馴染みの紫のスケスケTバックショーツに股下0cm
のフレア超ミニだけである。

そしてかたや美少年のかおるも、いまは堂々たる露出狂の美少女に相応しい格好である。
トップは白のチューブトップビキニだけ、それも極端に薄い素材であり、また丈も
掌の幅さえもなく、ハミ出た下乳がなんとも悩ましい。
そしてボトムは愛しい美母と御揃いなのは、心優しい級友達の気遣いであろう。
もっとも、あまりに元気な絶倫ムスコを目立たぬようにするため、かおるのショーツの
股間のみ、パットが当てられたが、、

そして暑さ以外の理由からも多量にかいた汗は、両者のトップにしみ込み、いまや
うっすらと乳首の形どころか、乳輪の色さえ透ける程である。
そして、そんな異常な格好のまま、今強制されているのはエアホッケーであった。
おっとりした2人に似つかわしくないゲームだが、周囲からの視線はまた格別であった。

盤に乗り出した姿勢は、当然豊かな乳房を揺らすのが前方にいる相手に丸見えであり、
それを後から見ると、熟れ切った熟女とぴちぴちした女子高生(?)の生足が、
つけ根まで剥き出しであり、白桃のような臀部でさえ、狭間に食い込むショーツと
共に丸見えなのだ。

そして、必死に盤上のパックを追う度に、量感溢れた熟女の巨乳はぶるんぶるん、
若さに満ちた女子高生の美乳はぷるんぷるんと、いまにもこぼれおちんばかりに
揺れ弾み、佳代夫人の雪のように白い肌に黒々と生える脇毛も腕を動かす度に
チラチラと覗いては、周囲の男達の目を楽しませていた。

「おぃおぃっ、そんなに揺らしたらおっぱい落ちちゃうぜっ。」
「おっ、、ブラが外れて丸だし寸前だぁ、、御約束のポロリだぁ、、」
「なんか、脇の下に見えましたねぇ、、、剃ってねぇのかよっ!!」
口々に嘲笑する侮蔑の言葉に、次第に陶酔し始める母子である。
いまや、本能のように辱められれば辱められるほど、いっそう惨めな自分を哀れみ、
陶酔するようにしつけられてしまった、哀しいマゾ奴隷の母子。

『あぁっ、、かおる、、そんなに動いたら、、胸が、、見えてしまうわ、、』
『ママのほうこそ、、オッパイが、、おっぱいが、、丸見えだよ、、、』
ゲームの最中、互いに交わす視線の中、相手の瞳に浮かんでいる黒い喜び、自虐の
快感に気付き、更に競うかのように、惨めな自分を自ら責める哀れな母子であった。

『なんて、、ことなの、、こんな恥ずかしい、格好で、、息子と一緒に、、』
『あぁぁっ、、見てる、、見られてるぅぅっ、、は、恥ずかしいよぉ、、』
露出と羞恥に酔う美貌の母子は、頬を上気させ額に汗を浮かべ、べったりと髪を
貼り付けて、なんとも悩ましい風情である。

その半裸の美女が行うエロゲームショーに、無粋な乱入者が訪れたのはその時であった。
年の頃は40前後であろうか、見るからに真面目そうな中年の女性がそのゲーセンへ
巡回に来たのだ。多分、『真夏の誘惑から少年少女を守ろう会』のメンバーが、
補導員でも行っているのであろう。

異様に盛り上がる区画に気付いた女性は、そこで行われている露出ショーを目にすると
一瞬、唖然してしまった。
ゲーム盤の向こう側、正面に見える少女は上半身しか見えぬが、ビキニの上だけの
スタイルで白昼、衆目の中でゲームを行っているのだ。

そしてその対面にいる女性は後姿だけしか判らぬが、短めの上着はともかくその
スカートの短さといったら、その女性の常識からすれば正気の沙汰とは思えぬ程の
ものであった。

そのあまりの格好で遊ぶ2人組みを注意しようと思うが、当然補導員としての経験で、
周囲の様子やその2人の観察も怠らない。
たしかに、その半裸の衣装でその2人が晒すのは、あまりに肉感的な姿態であるが、
よく見ればその正面の少女の美貌は、半ば以上に乳房を人目に晒すのが信じられない程
品の良い顔立ちである。

その羞恥に染まる頬、屈辱に歪む様な美貌。
そして周囲の聞くに耐えない卑猥な野次を飛ばす、ガラの悪そうな高校生位の連中。
そこまで確認した補導員は、なにかを確信したのかそのエロショーへ近づいていった。

「あなた達、、ちょっとよろしいかしら?」
突然、聞き覚えは無いが、品の良さそうな妙齢の女性に声を掛けられ、つい動きを
止めてしまったかおるである。
「、、、、は、、は、、ぃ、、なんでしょうか、、、」

振り返ったかおるは自分を見つめる、中年の女性に向け、ついオドオドとして返事を
返してしまう。
ここまでの惨めな奴隷化調教の結果であろうか、見知らぬ他人からの問い掛けにさえ
つい卑屈になってしまう哀れな美少年であった。

そして、その様子は女性に自分の考えを確信させてしまうのだった。
「大丈夫よ、、心配しないで、、少し、おばさんとお話ししましょう、、ねっ、
 とっても、、素敵な身体ね、、ほんと、、若いって素晴らしいわ、、、」
優しく慈愛に満ちた目でかおるをみつめ、そっと話しかける補導員。

そして、その突然の珍入者が親しく小声で息子へ語り掛けるのを目にした、佳代夫人は
困惑した目を息子の級友達へ向けるのがやっとであった。
だが、黒田達が慌てもせずに、むしろ楽しそうな笑顔さえ浮かべてこちらへ来るのを
見た瞬間、なにかとてもイヤな予感を感じるのであった。

「あ、、あの、、どういたしましょう、お、、御願いでございます、、あまり、、
 変な、、 事は、、、どうか、、なさらないで、、下さいまし、、」
ここまでの彼らの所行をまさに身をもって知る佳代夫人であるが、こんな衆目の中、
公共の場での責め程辛いものはなく、叶わないと知っててもやはり必死に哀願せずには
いられないのである。

年上の令夫人から、すがるような目で哀願された黒田や志賀は、優越感で胸を膨らませ
ながら、余裕の答えをするが、それはかえって佳代夫人を不安がらせるだけであった。
「なに心配してんだよ、ママさんっ、、俺等へんな事する筈ねぇだろっ!!」
「そぉさぁ、、なんせ、かおるちゃんは大事な御友達なんだからよっ!!」

そんなあからさまに人を小馬鹿にしたせりふであるが、今の自分はそれに反論する事も
出来ぬ無力な身でしかない。
『あぁぁっ、、、あまり、、惨めな、、酷い事は、、しないで、、』
もはや、言葉にさえ出来ぬ、その思いを心で叫びながらも、まるで小突かれる様にして
かおると補導員の方へ追い立てられる佳代夫人であった。

「その子がどうかしましたかぁ、、」
背後にせまる集団の気配に、振り向いた補導員はさりげなくかおるを自分の後へ隠した。
「せっかく、楽しく皆でゲームしてたのに邪魔しないでほしいよなぁっ」
「何も問題無いでしょ、煙草や酒飲んでる訳でもないし、深夜でもない、、、」

口々に抗議する集団に対して、使命感に溢れる補導員はなるべく柔らかな口調で
話し始めた。
「あらっ、、ごめんなさい、、あんまり彼女が奇麗なので、ついおばさん話し
 かけちゃったの、、ホント、年頃の女の子って素敵よねぇ、、女の私から見てても
 うっとりしちゃうくらいだわ、、こんなに美人の友達がいるなんて、あなた達が
 うらやましいわ、、、それに、、!!、、な、、、」

概に幾度かこのような場面の経験済みなのであろうか、直接男達を刺激するような
表現を避けて、相手を持ち上げるように展開させる補導員であった。
だが、その余裕も彼らの横にいるもう1人の女性を正面から眺めた瞬間、どこかへ
噴き飛んでしまった。

上着のように見えたのは、ボタンさえ止められぬような極端に小さなチョッキのような
ものでしかなく、何かを隠せるような物ではなかった。
そして、その上着の下は何も着ておらず双乳を覆うのは、ほんの小さな三角ブラだけ。
そのブラも女性の乳房が巨大過ぎるのか、乳輪の周囲をほんの数cm隠すだけで、小さな
布を結ぶのもほんの細い紐でかろうじて結ばれているだけであり、巨乳の大部分は
まさに丸見え、剥き出しであったのだ。

『な、、、なんて、、、格好なの、、、、、ひっ、、、、、』
あまりの痴態に絶句した補導員は、つい目を逸らそうとつむいたはずみで
その女性の下半身に気付き、再び息を飲み絶句してしまった。
後ろ姿から、超がつくほどのミニスカと知ってはいたが、それは前から見ると不自然な
位にズリ下げてあり、ヘソどころか下腹部が半ば以上剥き出し、どうやって固定して
あるか不思議な程であったのだ。

そして、徐々に露出痴女の正体に気付きつつある補導員へは、すかさず追加サービスを
行う黒志会である。
佳代夫人の耳元で何言か囁くと、逡巡の後、自ら行う恥辱の責めを強制される美夫人。

「あ、、あのなにか、、、、ご用でしょうか、、、、」
ためらいながらの言葉と共に、、わざとらしく大きく腕を上げて汗を拭う佳代夫人。
弱々しい声とは別に姿勢を正し、背を伸ばし、大きく胸を張る。

その声に慌てて、向き直る補導員ははっきりと見てしまったのだ、、、、
巨大な胸を張る事で、極薄の布からピンッと勃起した乳首が形もはっきりと透けるのを
そして上げた腕の付けね、、処理もされずに黒々と密集して生える脇毛を、、、
そんな数々の常識外れの痴態が信じられぬ程の、端正な美貌が屈辱に歪むのを、、、

『あぁっ、、そんな目で、ご覧にならないで下さいまし、、は、恥ずかしいですわ、』
『や、、やだ、、な、、なんて、事なの、、剃って、ないの、、、』
自分に近い年齢の女性に、ジロジロと凝視され佳代夫人はこれまでにない羞恥を
感じていた。

そして、その成人女性の身だしなみから大きく外れた痴女の様子に、思わず自分の方が
赤面してしまう補導員であるが、必死に気を取り直すと改めて自分の考えが正しい事を
確認したのである。
『間違いないわ、、きっと、この女性も、、こんなに、、こんなに恥ずかしがってる
 もの、、、、きっとそうよ、、、』

剥き出しの脇毛やプックリと勃起した乳首を浮かすビキニを、必死で目を逸らして
見ないふりをしながら、懸命に先程の言葉を続けようとする補導員。
「いぇ、、、そちらの女性は、、きっと御姉様かしら、よく似てらっしゃる、お奇麗で
 ほんと、若いっていいわねぇ、、こんな素敵な若い女性が2人も友達にいるなんて。」
それを聞くと、今度は耳まで染めてうつむいてしまう佳代夫人。

『あぁ、、ち、、違う、、違うんです、、どうか、、かまわないで、、御願い、、』
自分の年齢により近いであろう、その女性の考えが理解出来るだけに、佳代夫人は
まさに身を切るような辛さを必死に堪えていた。
おそらく、補導員は気弱な美少女が何かをネタに脅され、むりにそのような格好にされ
羞恥のゲームを強制されていると思ったのであろう。

そして、保護者としてそんな不幸な美少女を助けようとしているのであろうが、、、
そんな事が今更どうあがいても無理であるくらい、佳代夫人でさえ知っている。
彼らの手中には、畜生へ堕ちた自分達母子の写真があるのだ。
写真だけではない、互いの無毛の結合部が、産毛さえ見える程に鮮明なビデオには、
獣に堕ちた事を自ら歓喜の声で受け入れる浅ましい肉声まで記録されている。

そして、なにより愛しい息子のかおるは、今は自分の手元を離れ神田女史の元で
愛人兼肉奴隷兼愛玩動物とされているのだ。
人質の息子を思えば、この上余計な波風だけは起こしたくない、、、、
生来の内気な性格に加えて、ここ数ヶ月の過酷な調教ですっかりと卑屈な奴隷根性が
身についてしまった、惨めな佳代夫人であった。

そして、そんな補導員の言葉に、笑いを堪えるのに必死な黒田は再び質問を繰り返した。
「はぁっ、そりゃぁどうも、、で、この2人がなにか?」
「いえっ、、ちょっと服装がねっ、、今の若い女の子が見せたがりなのは、おばさんも
 知ってるわっ、、、こんなに奇麗な脚に素敵な胸ですもの、、、見せたいのは
 判るわっ、、、でも、、ちょっと、、見せ過ぎだと、思うの、、、」

なぜか余計にニヤ付きだした男を、更に不審そうに眺めるがとにかく言葉を続ける女性。
「それで、ちょっと訳があるのかなぁぁって、どうしてかなぁっ聞こうとしたのよ。」
『良いカンしてるよ、あんた、、、ただ、今更こいつらどうしようもねぇがなぁ、、』
熱心そうな補導員を内心で冷笑した黒田は、徐々に自分達にペットである母子の紹介を
はじめるのであった。

「うーーーん、、、その前に、、いくつか互いに確認する内容があると思うなぁ、、」
「、、、あら、、そぉねぇ、、、なにかしら?」
互いに妙に探り合うような会話が、両者の間に徐々に緊張感を漂わせる。

『へっ、関係ないのに余計な事に口出しやがって、こいつらや自分が余計な恥かく
 だけなのによぉ、、、まぁこいつらにして見りゃァ丁度いぃマゾ調教だがな。』
『なんて、図々しい態度なのかしら、、こんな気弱そうな女の子にこんな格好させて、
 絶対許さないわっ!!』

最初に口を開いたのはやはり黒田であった。
「まずさぁ、、さっきから、女の子、女の子って、、誰のことだい?」
「、、、誰って、、この子よ、、決まってるでしょうっ!!」
あまりに以外な質問で、つい我を忘れて声を荒げる補導員は背後のかおるへ向き直る。

ひょっとして、目を放した隙にどこかへ逃げてしまったのかと、一瞬心配したが、
背後の少女はまだ、自分の後にたたずんだままであった。
だが、先程以上に羞恥に染まる様子は、いまや頬どころか耳の先まで真っ赤であった。
そしてその様子に、自分の考えを確信した補導員は、徐々に黒田へ強く出始める。

「ほらっ、こんなに恥ずかしそうじゃない。女の子にこんな格好させるからよっ!!」
補導員の狭い価値感が、余計にその美少女を窮地に追いやるともしらず、その女性は
とうとうはっきりと口に出してしまった。

「あなた達が無理矢理させているんでしょ!こんな人達の言うとおりにしてちゃダメッ
 お家の人が心配してるわっ!!ねっ、おばさんと一緒に出ましょう。
 そこのお姉様も、さっ、一緒に。」
そこまで一気にしゃべった補導員だが、一瞬の静寂の後、爆笑に包まれた一同に唖然と
してしまう。

「ぶはははははっ、、女の子だってよっ!!」
「お家の人が心配かぁ、、そりゃぁいいやぁっ、、ぶははははっっ!!」
「なぁ、、『お姉様』、、くくくっ、、、、」

「、、、な、、なにがおかしいんですかっ!!あなたたち、いいかげんいしないとっ」
何かが違っていた、、、だがそれに気付くような経験は、あいにくと補導員の人生の
中ではこれまでなかったのだ。

「かおるぅ、、、お前も悪い奴だなぁ、、最初にちゃんと言っとけよなぁ、、、」
「今からでも遅くないぞぉ、、、教えてやればぁ、、ねぇ、かおるくぅーーん、、」
『そ、、そんな、、、言えない、、言えない、、よぉ、、、』
まるで普通の挨拶のように、あっさりと自分の秘密をバラすように命令する級友に、
弱々しくかぶりをふるかおる。
額にかかる前髪が小さく揺れる様が、その少女(?)の愛らしさをより際立たせる。

そんな事、言える訳がない、、だが、目の前にいる見るからに善人そうな中年の女性が
黒田達に嘲笑されるのを見るのは、あまりに辛すぎる。
その女性はただ、自分を案じて声をかけてくれたのだ。
だが、自分は、、、、本当の自分は、、、

逡巡するかおるへ向け、志賀が最後通告を放った。
「なんなら、俺達が丸だしにしてやろうか?」
その声に、ビクッと脅えて顔をはね上げるかおる。
そうなのだ、どうせ彼らがその気になれば、、、こんな場所でそんな惨めな事を
される位なら、いっそ自分の口で言ったほうが、、、

覚悟を決めたかおるが、消えそうな声で呟いたのはその数瞬後であった。
「、、、、、、、ぼ、、ぼく、、ほ、本当は、、、、、お、男の子なんですぅ、、、」
「、、、、え、、、い、いま、、なんて、言ったの、、、、」
反省どころか、益々楽しそうな男達に激高する寸前の補導員は、背後の少女の洩らした
単語が耳に届くと、思わず動きが固まってしまった。

耳にした単語が信じられずに、恐る恐る振り向く補導員が聞き返すが答えは同じだった。
「、、、ご、ごめんなさい、、僕、、男の子なんです、、、ごめんなさぃ、、、」
「、、そんな、、ばかばかしい、、そんな、どうせウソならもっとマシな話しなさい。」
目の前の少女が男子である等と、とても信じられない補導員はまるで相手にしない。

「、、いい、、ごめんねっ、、、ちょっとコッチへ来て頂戴、、、、」
あくまで、その発言自体強要されたと信じて疑わない補導員は、ついにはかおるを
物陰へ連れて行き、何事か説得しようとしていた。
その2人の背に男達の声が飛ぶ。

「かおるぅ、、なんなら、お前の免許証でも見せてやれよ。」
物陰で2言3言会話する2人。
やがて、かおるがゆっくりと尻のポケットから、免許証を出すと辛そうにその補導員へ
差しだした。

そこには、不良少年達の愛玩動物と堕ちる以前の健全な男子高校生、春川かおるの
未来への希望に満ち満ちた笑顔が学生服と共に写っていたのだ。
それを見た女性の顔が、見る間に蒼白になっていく。

『あぁぁっ、、、申し訳ございません、、、申し訳ございません、、、許して、、
 許して下さいまし、、、、』
それに気付き、善意で息子の身を案じてくれた女性に、とてつもない恥を
かかせてしまったと知った佳代夫人は、まさに身を切られるような思いであった。

だが、浅薄な常識に囚われた補導員は目の前の可憐な美少女と、写真の少年が
同一人物であるとはまだ信じていないようであった。
いまや、その哀れな補導員はかおるの肩をつかみ、小声で何かを言うのに必死であった。

そして、責め慣れた獣達は、真面目な補導員に止めをさすべく、またその女性に恥を
かかせた破廉恥な息子の母にも当然のごとく罪を償わせようとその母へ目を向けた。
それに気付いた佳代夫人は、おぞましい予感にただ脅えるだけであった。


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