タイトル[かおる君の保健授業]


春川佳代・かおる親子に松下景子が英正学園、全ての教職員及び生徒等の奉仕肉奴隷と
なる事を誓った三人にとっては煉獄の、そしてそれ以外の人物にとっては
至福の学園祭が終わりを告げてから幾日かの時が過ぎた。

英正学園はようやく落ち着きを取り戻しつつあった。もちろんそれが表面上だけのモノだという事は
誰もが知っている暗黙の了解でもあった。
実際には以前よりもどす黒い邪念が学園中を覆い、渦巻いていた。
それが公開性奴隷となった三人のせいでもあったのは、ある意味皮肉だった。

確かに佳代・かおる・景子の三人は学園に奉仕する事を誓った〜
正確には横田や教頭等を始めとする卑劣な獣達に誓わされた〜のだが
現実はというと三人の奉仕相手は教職員と用務員、それに警備員と3Eの面々に
ほぼ独占されておりそれ以外の人物、つまり2年や1年の生徒等は集会の際のわずかな肉欲の触れ合いに
賭けるかもしくは佳代等がその扇情的かつ一点の隙も無い肉体を卑猥な命令により、屈辱の煉獄を進むが如く
これ見よがしに見せ付けて歩く様を眺めるしか無かったのだ。

おかしいではないか。三人は確かに学園の公共物となる事を誓ったはずなのに…。
そんな不満や不平が下級生の間から漏れ聞こえてくるのは必然とも言えた。
だが、どんなに性の暴風が吹き荒れるようになったといえ由緒正しき進学校でもある英正学園。
面と向かって異議を唱えるような1年や2年の生徒が居るはずも無い。何よりも声をあげて
今の状態を失う事を恐れて、それらを心に閉じ込め見かけは学生の本分である勉学に勤しむのだった。

そんな中、ある意味事件とも言える淫らで甘美な出来事は起こったのだった…。2年B組。
次の授業は保健体育だったが進学校の常でクラスの誰もが力を抜く、あるいは休息にあてようとしていた。
やがて重々しく本鈴が鳴り響き教師が入室したその瞬間、静かな教室がざわめいた。
それもそのはずで入室した教師はいつもの保健体育担当の教師ではなく、
本来は3年の数学担当のゲタ…いや、横田だったのだ。
いつもとは違う光景にざわめく室内を横目に横田は教卓へと向かう。

「ほら、静かにしろ!日直!号令をかけんか!」
横田の不愉快感がこもった声に日直が慌てて号令をかける。ぎこちない礼を生徒達は済ませ、着席するが
ざわめきは消えなかった。本来教えるべきである保体担当の佐藤の姿が無く、何故か数学担当の横田が
教壇に立っている。教室内の誰もが疑問に思っていた。が、それは当の横田の口から説明された。
 「本来担当の佐藤先生は急な不幸で、教鞭を取る事が出来なくなった。
そこで代打として自分が本日は教鞭を取る。何か質問はあるか?」

説明を終えた横田は教室内を睨み付けるかの様に見回した。生徒から何も質問が出ないのを確かめると続ける。
 「そこで今日は特別授業を行う。内容は…」
もったいぶって言葉を切る横田に生徒達が引き込まれて行く。特別授業とは何か?どんな事をやるのか?
興味はその一点に集中していた。

 「男性器の仕組みとその役割についてだ」
横田の力のこもった声とは裏腹に教室内のテンションは下がる一方だった。当然といえば当然だろう。
何故、男性器なのか。自分に付いていて、長年見慣れて使い方も知っているモノを今更…。そんな生徒達の声が
今にも聞こえてくるようだった。だが、当の横田はそれを見て怒るどころか薄ら笑いを浮かべていた。
まるで、そんな反応は当然だと言わんばかりの顔つきだった。

 「そこで、今回は特別に実習員を用意してある…おい!入って来い!」
横を向いた横田の大声に生徒達は一斉にその方向を見つめる。
やがて、間を置いて教室入口の扉が静かに開かれていった。
そこには誰であろう、シースルーのセーラー服に美しい肉体を浮かび上がらせている春川かおるが立っていた。
特別授業とはかおるの体を使用する、正に特別なものだったのだ。2Bの生徒にとっては甘美な、そして
かおるにとっては恥辱、そして背徳の悦びに満ちた授業が今、始まろうとしていた。



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